【二人の天才・・・。】
【前回のあらすじ】
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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今から14年前。少年は、伊賀国の中にある侍の里の名家に生まれた。
少年の生まれた伊賀の国は、昔、風魔の国に突然襲撃はれ、一時期、伊賀の国は、風魔の国に占領された。しかし、伊賀の侍の里の頭領の息子であった父さんが、甲賀の忍び、鵜飼孫六と猿飛佐介の協力を得、この伊賀の国を取り戻して、約25年・・・。
父親は、立派に国を立て直すために尽力をつくし、俺達の一族は、伊賀の国を納める伊賀親睦三の一番の家臣として、国のために働いていた。
そして、少年には、殿のため、国のために戦う夫を支える優しい母親と、7才上の兄がいた。
【澪】
「千年。おいで。」
母さんが、少年を呼んだ。
【千年】
「母さん、どうしたの?まだ、俺、稽古の途中だよ?」
稽古の途中にも関わらず、澪は俺を無理矢理道場から、連れ出してすぐ隣にある自分の家の縁側に俺を座らせた。そして、笑顔で言う。
【澪】
「いいのよ。千年。おにぎり、先に食べなさい。お腹が空いていては、稽古も身が入らないわよ。今、万年も連れて来るから。」
そう言って澪は、裏庭で相掛かり稽古をしている夫と長男を呼びに行く。そして、数分もしないうちに、二人の手を引っ張って連れて帰って来るのだ。
【万年】
「なになに?母さん、またおにぎり作ったの?今日は、食べてる時間無いから、良いって言ったのに。」
万年は、観念したように呟いた。
【千年】
「お!兄貴!稽古は順調?」
【万年】
「ま、いつもと変わらないかな。」
万年は、ニコニコと笑って答える。しかし、澪はきっぱりと言い放った。
【澪】
「ダメよ。どんなに稽古が大変でも、お昼ご飯食べる時間は、ちゃんと作ること。」
すると、長男と共に連れて来られた夫が困った顔をしながら言う。
【刀馬】
「澪。困るよ。皆はまだ、稽古をしているのに・・・。」
しかし、澪は、全く夫の言葉に怯む様子はない。
【澪】
「何言ってるの!ご飯を食べないで、倒れたりしたらどうするの?あなたも例外じゃないわよ。さぁ、食べなさい。」
澪は刀馬の手を引っ張る。
【刀馬】
「い、良いよ。俺は・・・。」
刀馬は、澪の剣幕に負けぎみだ。
【澪】
「ダメよ。ほら、座って。」
そしてとうとう、無理矢理、夫を座らせて、おにぎりを食べさせる。夫もとうとう観念して、何も言わずにおにぎりを食べる。
申神家の本家であるうちには、大きな道場があり、毎日、頭領である申神刀馬に稽古を教えて欲しいと、里中から、人が訪れる。刀馬は、自分が非番の時はよく、周りの者達の剣術の修行をみてやっている。
【上方新一郎】
「お!やってるねぇ~。」
刀馬の古くからの友人で、兄弟のように育ったという上方さんも、お昼頃になるとよくうちに顔を出す人の一人だ。
【篠木】
「やれやれ、白虎の侍と言われ甲神さんも、奥さんには弱いですね。」
白虎の侍・・・。それは、父さんの通り名だった。昔の風魔国に奪われた伊賀の国を取り戻そうとした時、一時、刀馬は甲賀の戦友2人と共に、捕まったそうだ。しかし、捕まった先で澪に助けられて、今にも斬首されそうだった所から、甲賀国と協力してゲリラ戦を仕掛けた所、見事に伊賀の国を取り戻したのだ。戦場を白装束をまとい、二本の刀で、裸足で駆け回る様は、まるで白虎のようだったことから、そんな風に呼ばれるようになった。
【差根崎】
「戦場では、敵無しの白虎さんも家に帰れば、一人の夫であり、父親なんですね・・・、」
刀馬は、気まずそうに目をそらした。
【刀馬】
「それを言うな・・・。」
刀馬は、頬を赤らめる。そんな父さんの様子をみて、いつも皆で笑うのだ。暖かくて幸せな生活・・・。この頃は、こんな生活がいつまでも、続くのだと信じていた・・・。そう信じていたのだ・・・。
・・・あの日、俺は珍しく、森の中で素振りをしていた。子供ながらに、道場ばかりではなく、たまには気分転換したかったのかも知れない。でも、こんな話を聞くくらいだったら、行かなきゃよかったと後で思った。どこからか声が聞こえて来る・・・。
【男1】
「お前、刀馬さんの息子さん達のことどう思う・・・?」
【男2】
「実力は、やはりすごいだろう・・・。」
【男1】
「そうだな・・・。千年君はすごいな。まだ5才だってのに、この間、道場で自分の背丈の2倍以上ある大人を相手に試合をして勝ったそうだよ。」
【男2】
「あーいうのを千年に1人の逸材っていうのかね。名は体を表すって言うが、本当に素晴らしい限りだ。」
【男1】
「そうだな・・・。そしたら万年様は・・・。」
【男2】
「万年に一人の天才、だな・・・。だが・・・。」
【男1】
「あぁ・・・。あの人は、なんだか不気味・・・だよな・・・。人を寄せ付けないというか・・・。刀馬さんが、人が良くて器があるだけに比べちまうよな・・・。」
その二人の男は、そんなふうにゲラゲラしゃべりながら、森の中を楽しげにこちらへ歩いて来る。千年は、いてもたってもいられなくて、そいつらの前に出る。
【千年】
「おい。ふざけんなよ!」




