【100年に1人の怪物・・・。】
【前回のあらすじ】
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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時雨は、ゆっくり目を閉じて、そして、心を落ち着かせてから、静かにに言った。
【時雨】
「・・・葦荒さん、二人を頼みます。ワタシは、ここであの二人を迎え撃つ。二人を連れて、逃げてください・・・。」
時雨は、目の前の二人を見据えて言った。
【葦荒】
「時雨・・・。迎え撃つのはやめておけ・・・。迎え撃ったところで、時間稼ぎもできずにお前は殺される・・・。今は、あいつらと戦うことよりも、自分が逃げること考えろ。」
しかし、時雨はゆっくりと、腰から木刀を引き抜いた。は、ひどく驚いた。
【葦荒】
「時雨!俺の言ったことが分からなかったのか?」
しかし、時雨は冷静に言った。
【時雨】
「逃げようとした所で、あの人達から逃げ切れるとはとうてい思えません・・・。逃げようと、背を向けた瞬間に殺られます。」
は何も言えなくなる。確かに、この二人から、逃げ切れるとは思えない。自分一人ならまだしも、ガキを三人抱えたら、まず確実に背を向けた瞬間に殺られるのは目に見えている。時雨は、木刀を握りしめる・・・。泡沫がくれた、藍色漆を塗られた雅で美しい木刀だ。
【千年】
「ん?・・・木刀?」
あの木刀は、泡沫が、少年に与えたものだろうか?だとしたら、どういう気持ちの変化だろうか?
千年は、泡沫に木刀で修行させられたことはなかった。泡沫は、よく言っていた。忍びの扱う忍術は殺人術。そして忍びが扱う道具、忍具は、人を殺すために凶器でしかないと言っていた。そんなあいつが、木刀なんて、生ぬるいモノを弟子に渡したのか・・・?だとしたら、どういう心境の変化だろうかと、千年は不思議に思った・・・。
【時雨】
「悪いが。ワタシからあなた達に言うことは何もない。お引き取り願いたい。」
時雨は、きっぱりと言いきった。
【千年】
「やれやれ。めんどくさいな。じゃあ、もう、」
千年は、首を右に左へと傾けると、次の瞬間、
・・・回りくどいの無しだ。・・・
その言葉と共に、壁塀から消えた千年は背に時雨に二本の刀の内の一本を右手で抜き取り、時雨へ突き立てる。
時雨は間一髪のところで、木刀で防ぐが、千年の圧倒的な力で吹き飛ばされる。
【葦荒】
「・・・なんて、ガキだ。久しぶりに怪物に出会ったぜ。100年に一人の逸材。ってことか?やれやれ・・・あんな奴に会うのは、泡沫以来か・・・。」
【一平】
「このままじゃ!時雨が!!」
・・・殺される。二人はそう感じた。
【一平】
「時雨ー!!!!」
【葦荒】
「まずい!」
二人は、時雨を止めようとする。時雨の行動に気をとられたは、一瞬だけある人物から注意が背けてしまった。
【葦荒】
「やめろ!お前ら!動くんじゃねぇー!」
その通り・・・。そう言うと次の瞬間、二人の目の前には鉄格子が現れる。
・・・実体化忍術・・・烏の鳥籠・・・
【一角】
「悪いが、そこで動かずにじっとしていてもらおう。」
見れば、一角が印を結んでいる。気絶している氷雨と共に2人はあっという間に鉄格子の中に入れられてしまった。
【葦荒】
「くそ・・・。」
【時雨】
「ぐはっっっっ」
千年は、ボロボロになった時雨を対象的に、息ひとつ乱さずに時雨の木刀をとうとう弾き飛ばし、倒れこんだ時雨の背中に乗ると時雨の右腕を自分の右足で踏みつけ、時雨の左腕を左手で掴み後ろに曲げる。
【時雨】
「あーーーーーーーーーー!!!!!!」
時雨は、苦痛のあまりに呻き声をあげる。
【千年】
「早く言わないと、この腕、折れるぞ?」
千年は、淡々とした口調で言う。
時雨の左腕から、ミシミシと筋が伸びる音がする。
【一平】
「時雨!やめろ!やめてくれ!」
千年は、何も答えない・・・。すると、時雨が突然笑い始めた・・・。そして、横目で、千年の顔を見上げる。
【時雨】
「はははは・・・。」
【千年】
「何、笑ってやがる?」
千年は、怪訝そうな顔をした。
【時雨】
「あなた・・・本当は優しいんだろう?」
【千年】
「はぁ?何言ってやがる?痛みで頭がぶっ壊れたか?」
千年は、興味がないかのように淡白な口調で言った。
【時雨】
「戦っていれば分かる。あなたの強さは・・・。もはや人ではない。しかし、それでままだ、実力の半分も出してない・・・。
あなたは、刀を二本背負っているのに、実際使ったのは、一本だけ。しかし、利き手じゃない右手だけだ。見ていれば分かる。あなたの利き手は、左だ。でも、右手を使った。
それは、自分の力でワタシを万が一でも、殺さないようにするためだ。今も、ワタシの利き手じゃない左手から、壊そうとしている。
本当なら、三人を人質にして、一人ずつ串刺しにして、強引にでも情報をとることも出来るだろうに。それをしようとしない。」
昔、あいつにも同じことを言われた。甲賀の狼と恐れられていたその男は、俺の心の僅かな迷いを見抜いたのだと思った。
しかし、それから何年も経って、そこ迷いは完全に消えたと思っていた。いや、思いたかった。それが今、こんなガキに・・・。
【千年】
「何、言ってるのか、よく分かんねーな。」
千年は、さらに強く銀色の髪をした自分と大して歳の変わらない男の腕をとれんばかりに引く。
自分の真下からは、声にならない悲鳴が聞こえる。そして、後ろからは悲鳴混じりの怒号が聞こえる。
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