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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第11章【黒アゲハ蝶の編】
67/225

【黒いアゲハチョウ 前編】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

https://ncode.syosetu.com/n3500gt/



Twitter始めました!(*´・∀・)ノ

@xGUlpsT6bU6zwi1  


投稿のご連絡、小説内で扱かったイラストなどをツイートしています!

 ここは、東の里より西に歩いて3日ほど行ったところにある隠れ里、(やなぎ)の里だった・・・。ここ一年で、よくホタルとネネは、忍びとしてではなく、この里から巫女として来てほしいとの依頼があり、やって来た・・・。ここの里東の里の巫女は、薬草に詳しいことで有名で、ホタルとネネは、様々な病気で苦しむ里の人々の治療をしていた・・・。


「東の巫女様方・・・。どうか私の子をみてください・・・。昨日から熱がひかないのです・・・。」


 そう言って現れたのは、幼い男の子を抱えた女の人だった・・・。ホタルは、その少年を一目みて、微笑む。


【ホタル】 

「大丈夫ですよ・・・。ただの風邪です。こちらの薬草を飲ませてください・・・。」


 ホタルは、竹の皮にすりつぶした薬草を入れ、閉じる。


【ホタル】

「この薬草は、とっても苦いから、お湯に溶くだけじゃなくて、蜂蜜(はつみつ)を一緒に入れて飲ませると、良いですよ!」


 すると、その母親は深々と頭を下げてお礼にとわずかばかりのお金を置いて行った。


【ネネ】

「ホタルちゃんの風邪薬は、天下一品よね。どんなにひどい風邪を引いていた人でも、1日で熱は下がるし、3日目にはピンピンしてるんだから・・・。」


 すると、ホタルは笑いながら言う。


【ホタル】

「風邪薬はね・・・。しょっちゅう風邪ひく人が近くにいるから・・・。」 


【ネネ】 

「確かに、そうだった。一平(いっぺい)様は、全然、風邪ひかないからなぁー。まぁーそれはそれで良いことなんだけどー。」

   

 するとそこへ、おばあさんがやって来る・・・。


【チヨ】

「ホタル、ネネ、お昼ご飯にしましょう。」


 このおばあさんのは、里の人からチヨ様と呼ばれる人で、里の巫女をしている。しかし、里には他に巫女はいなく、年をとってきたチヨ様は、東の里に巫女の援助を頼み、病や怪我に苦しむ里の人々の治療の手伝いを頼んだのである。そして、ホタルとネネがその水森の里にいる間は、このチヨ様の家に宿泊させてもらっていた。


 チヨは、二人を居間へと呼ぶ。二人は足が悪くあまり動き回れないチヨの代わりに昼ご飯の支度を手伝った。


【チヨ】

「二人とも、悪いね・・・。ありがとう。」


【ホタル】

「チヨ様。私達は、チヨ様の弟子です。これくらいのことは、して当然ですよ・・・。ふふっ。」


【ネネ】

「そうそう!チヨ様は、優しすぎますよ!アタシ達に、忍術を教えてくれている師匠は、すごく厳しいですよ!ふふふっ。屋根の修理から、井戸を作ったり、もう、最初の頃はもう、皆、体中、筋肉痛で・・・。へへへっ。」


 二人は、楽しそうに山での泡沫(うたかた)との暮らしを話した。チヨは、二人の話をそう・・・。そう・・・。と、嬉しそうに聞いていた。


【チヨ】

「ふふっ。あなた達は、本当に良い師に巡り会ったのね・・・。人との縁とは、不思議なもの・・・。皆、必ず理由があって、巡り会うのよ・・・。あなた達とその師が出会ったのも、きっと偶然じゃない・・・。そして、今、アタシとあなた達が出会ったのも、きっと素敵な縁だったにちがいないわ・・・。」


 そんな、話をしながら昼ご飯を三人で食べるうちに、チヨはふいに二人に許嫁のことを聞いた。


【チヨ】

「それで・・・二人の許嫁達は元気かえ?」


【ホタル】

「はい。とっても元気ですよ。昔から氷雨様は、時雨(しぐれ)様と違って体が強いので。」


 ホタルは楽しげに笑った。


【ネネ】 

「同じく、一平(いっぺい)様も上にいた兄妹達とは違って体は強いんです・・・。」


 すると、チヨは、そうかそうかと言ってお茶を飲む。


【チヨ】

「昔から・・・。医者には治せる病と治せない病がある・・・。治せる病気は、薬草が効くもの、そして手当てができるもの。しかし・・・。どんな薬草が効かないものもある・・・。だが、巫女であれば、薬草が効かなくても、手当てができぬものであっても、完治させることができるのじゃ・・・。」


 ホタルとネネは、押し黙る・・・。そう、妖術の使えないただの医者には、治せる病と治せない病がある・・・。しかし、それは医者だけではない・・・。巫女もまた、同じなのである・・・。


【ホタル】

「確かに、妖術を使うことができる巫女は、医者に比べて治せる病や、怪我は多い・・・。でも、それも、その巫女の力量によって、治せる病や怪我は、違うし、その病や怪我の種類や重症度。又、その数も違うわ・・・。」


 うんうんと、ネネは頷いた・・・。  


【ネネ】 

「もし、今、一平(いっぺい)様達が手足の一本、失って帰って来ても、妖術によって傷口を塞ぐことはできても、その手や足をもとあった状態に戻すことは、今のあたし達には、できないわね・・・。」


 うん・・・。とホタルは不安そうに頷いた。泡沫(うたかた)の元で体術や、忍具の使い方を習得した二人は、気について勉強するうちに、忍術は、敵を倒すだけではないことを知った。忍術の中にある妖術は、人々の病を治し、怪我を癒すこともできる術で、忍びや侍だけではく巫女に多く使われてきた術だ。


 幼い時から、里の人々の病を治す薬草の扱い方を学ぶなどの巫女修行を行ってきた二人からしたら、敵の命を奪う戦闘術よりも、大切な人達の命を癒す術を学びたいと思うのは自然な流れだった。


 そして、ある時ネネとホタル互いの思いを知った時、泡沫(うたかた)に自分達の思いを言った。


 すると、泡沫(うたかた)は、お前達が決めた道ならば、師として、見守るがつとめ・・・。


 と言って、二人が、巫女修行の名目で忍術を学ぶことを許した・・・。


 そして、生粋の忍びである泡沫(うたかた)は、基本的に巫女が使うとされる妖術には、あまり詳しくなく、二人は凄腕の妖術使いの巫女として知られるチヨの元で、修行がてら、こうして里の人々の治療をしていた。


 部屋の中にどこからともなく、一匹の美しい黒アゲハチョウが入って来た・・・。その蝶は、ヒラヒラとその蝶は美しく舞う。


【チヨ】

「あら・・・。どこから来たのかしら・・・。ふふ。」


【ホタル】

「とっても綺麗ね・・・。」


【ネネ】

「ほんとっ!」


 三人は、その蝶を見て笑う。


 チヨは、二人がお昼ご飯を食べ終わるのを待って、茶を注ぐ。


 三人は、そのお茶を飲みながら、その蝶を眺めた。





 

 だから、気づかなかったのだ。この三人を影から見る人物の存在に・・・。

 

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