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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第10章【幽霊城の編】
65/225

【 舞子の最期 】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

https://ncode.syosetu.com/n3500gt/



Twitter始めました!(*´・∀・)ノ

@xGUlpsT6bU6zwi1  


投稿のご連絡、小説内で扱かったイラストなどをツイートしています!

【伝三】

「体が・・・動かない?」


【時雨】

「精神身体型忍術、"釈迦(しゃか)()"。」 


 狐の面を被った少年は、こちらを向いて印を結んでいる。


【伝三】

「・・・なるほど、面を被ることで、だれに対して忍術を使っているのを悟れないようにし、ワタシの身体に己の気を送って動きを止めたのか。なぜ、そこまでして、ワシを助けようとする?」  


【時雨】 

「ヨモギさんは、あなたの死を、望んではいないからだ。ヨモギさんは、大守勝宗(おおもりかつむね)様に、清様に、そして、清姫様のために自らの手を染めたあなたの幸せを願っていたからだ。」


 舞子は、泣きながら言った。自分のせいで周りの人が不幸せになってしまったと、誰も傷つけたくは、無かったと。皆に、幸せでいて欲しいと。


【伝三】

「命を奪った、ワタシにまで幸せになれと・・・。」


【時雨】

「ヨモギさんは、本当になら、あそこで自害していたんだ。他の者の幸せを願って一人安らかに眠るはずだったんだ。だが、自分の愛した男が命の危機にひんしていることや、清姫が自らの手を汚そうとしているのを彼女は止めるために、眠たい目を擦りながら、魂だけになっても・・・ずっと・・・ここであなた達を止めるために、今も今生に、起き続けてるんだ!!」


 伝三は、体の力が力が抜けその場に倒れこんだ。


【里潤】

「よし、全員捕らえろ!!!!」


 助っ人でやっていか風磨の忍び達が、ぞくぞくとやって来ては、網に引っ掛かっている侍やら、忍やらを牢へと連れていく。伝三も、例外ではなく両腕を後ろに縛られつれていかれた。その表情は、ひどく疲れているようだった。


 そこへ、ゆっくりと歩み寄って来た一人の人物・・・。


【時雨】

「あ、あなたは!」












 真っ暗な部屋の中、ただ月明かりが照らすその部屋は、舞子が生前城主のために、舞を披露した部屋だ。


【時雨】

「・・・終わりましたよ。ヨモギさん。」


【ヨモギ】

「ありがとう。東の忍さん。本当に・・・。これで、安心して眠ることができます・・・。ねぇ、忍さん・・・私の最後の願い聞いてくださる?」


【時雨】

「・・・はい。なんなりと・・・」


 時雨は、その場にひざまずくと言った・・・。


【ヨモギ】

「・・・最後に、あの方の前で舞を披露しても良いかしら?」






 城主の目の前に写るのは、誰もいない、いつもと変わらない部屋だ。だけれど、目には写らなくとも、声が聞こえなくとも、城主はそこに確かにヨモギがいるというのを感じていた。


 時雨、氷雨、一平は、部屋に置かれた縦笛と、琴、三味線を持って部屋のはじによる。


 城主は、演壇の一番前に座り、後ろには、里潤、乙梅、葦荒、影丸が座る。


 時雨の鶴の鳴き声のような澄んだ縦笛から始まり、一平の琴の優しい音色に、氷雨の力強い三味線が鳴る。


 城主は、誰もいない演壇を見て思う。今、舞子は、演壇の上で美しく舞っているのだろう。城主は、そう思った。ここの中で舞の踊りを見れているのは、東の銀髪の忍と、風魔の忍達。一体、どれだれ美しい舞なのだろうか?彼女の踊りを見て言葉に出さずとも、感動しているのが分かる。


 里潤は、城主の背中を見て、思う。今、目の前で踊っている舞を見せてあげられないものかと。ずっと、城主には複雑な気持ちを抱いていた。


 母親も、兄弟もいない、唯一いる父親とは、一年に数回しか会うことが出来ず、ようやく出来た家族のような存在だった舞子をとられたことが、里潤は許せなかった。


【ヨモギ】

「あなたまた、一人でいるの?寂しくないの?」


【里潤】

「うるせぇ!俺は、別に一人で、いたくているわけじゃ、ねぇ。母上も、兄弟もいなくて。父上は、任務で忙しくて・・・。俺だって、一人でいたくているわけじゃねぇーんだ!」


【ヨモギ】

「そうかぁ、それじゃあ。私があなたのお姉さんになってしんぜよう!」


【里潤】

「え!?なんで!?ってかこういう時って母親って言うのが、普通なんじゃ!?」


【ヨモギ】

「だって、私、まだそんな母親なんて、年齢じゃないしね。でも、お姉ちゃんになら、なれるよ!私も、家族がいないから、私の弟になってよ!里潤!」


頬から涙が出た。


【里潤】

「ごめんなさい・・・。俺は、あなたを救え無かった・・・。」


里潤は、涙混じりの声で言う。


すると、頭の中に声が聞こえる。


・・・里潤、ありがとう。一人ぼっちだった、私の家族になってくれて。嬉しかった。あなたは、もう私がいなくても、大丈夫。だってあなたもう、一人じゃないんだから。でもね、忘れないで、あなたは、いつまでも、私の可愛い弟よ・・・。


【里潤】

「姉上!!!」


雲が晴れ、月明かりが、舞子を照らす。すると、城主が涙を流す。舞子は、城主にとびきりの笑顔を向ける。


【ヨモギ】

「・・・ありがとう・・・。」


 舞子は、月明かりの元に、消えていった。

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