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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第10章【幽霊城の編】
63/225

【清姫と呼ばれた奥方様の過去】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

https://ncode.syosetu.com/n3500gt/



Twitter始めました!(*´・∀・)ノ

@xGUlpsT6bU6zwi1  


投稿のご連絡、小説内で扱かったイラストなどをツイートしています!

     伝三(でんぞう)はだまりこむ・・・。


時雨(しぐれ)

「全て、ヨモギさんに聞かせてもらった。」 


 時雨(しぐれ)は冷たく言い放った。




  ・・・昨日の夜・・・



 時雨(しぐれ)は、目に気を集中させ、ゆっくりと戸を開けるするとそこには、涙を流す舞子の姿があった。舞子は、こちらに気づくと、ゆっくりと今まであったことを語ってくれた。そして・・・。 


【ヨモギ】

「東の忍さん、どうか・・・守って・・・、。」


 舞子は、涙を流しながら・・・今にも消えそうな声で、しかし芯のこもった声でワタシ達に頼んできたのだ。




時雨(しぐれ)

「さぁ、神妙にして、もらおうか・・・。」


葦荒(あしあら)

「城の連中は、今日、水面下で、城から避難させた。残ってるのは、奥方様と奥方様の家臣達、そう、お前達だけだ。」


 部屋の戸を見れば、東の忍の残り二人。風魔の忍達が自分を睨んでいた。


里潤(りじゅん)

「ちっ、なんだか甲賀の忍びの手の平で転がされてたようで気分わりぃー。お前をここで有無を言わさず、切り刻んでも良いんだがな。前に、同じことをやろうとして、色々と失敗したんでな・・・。出るところに出て、しっかりと裁かれてこいや。このクソヤロウが。」


 しかし、伝三(でんぞう)はこの状況に全く、動揺していないようだった・・・。


伝三(でんぞう)

「ふふふ。愚かな人達ですね・・・。ワタシが一人

で来ると思いましたか?」


 すると、突然白い閃光が部屋の中で光る。



葦荒(あしあら)

「テメェーら!部屋を出ろ!!!」


 一斉に部屋を飛び出し、城の外へと飛び出した。


【氷雨】

「お、おい!一体どうなってるんだ!」


【一平】

「ただの閃光弾(せんこうだん)だ。あいつ、コケオドシのつもりか・・・?」


 二人の会話を遮るように時雨(しぐれ)は言った。


時雨(しぐれ)

「二人とも、呑気に話してる場合じゃないよ!」 


 見ると城の部屋の上に数えきれないくらいの忍びの姿と、そして、目の前には、腰に刀をさした侍達の姿があった。


時雨(しぐれ)

「忍に侍、全て奥方様の嫁いでくる前の城の者達か。」


伝三(でんぞう)

「全ては、姫様の幸せのため。」


 昔、ある城に清姫(きよひめ)という姫がいた。姫には、3人の兄がいた。どの兄も剣術の才に溢れ、どの兄が跡継ぎになるかで、城中の話はいつももちきりだった。母親と父親は、いつもその三人の兄のことて頭が一杯。清姫(きよひめ)のことは頭の片隅にも無かった。ある時、清姫(きよひめ)が高熱を出し、生死の境をさ迷ったことがあった。


伝三(でんぞう)

「どうか、姫様にお会いになってはくださいませんでしょうか?きっとお二人の顔を見たら、元気になるやも知れません。」


 伝三(でんぞう)は、すがるような目で二人を見る。


【殿様】

「悪いが、ワシはこれから息子らの剣術の稽古があって清にかまっている暇はない。」


【奥方】

「わたくしも付き添いにいかなくてはなりません。」


 お二人は、全く清姫(きよひめ)様のことを心配している様子は無かった。


伝三(でんぞう)

「どうか、一目だけでも・・・。姫は今、とても心細くおありでございます。体調の方もまだまだ危険な状態でございます。だから・・・。」


 しかし、伝三(でんぞう)の言葉を遮るように、殿は冷たく言い放つ。


【殿】

「あいつは、別にワシにとっては、どうでも良い道具の一つなんだよ。戦でいうなら、どんな盾をも打ち砕くすばらしい武器でも、大金になる最高の品物でもない。いわばガラクタだ。ガラクタに会いに行くのは、ゴミ箱に捨てに行く時だけで十分だ。」


 あの二人にとって、清姫(きよひめ)様の命など・・・。道端に落ちている石も同然ということか・・・。伝三(でんぞう)は、ぐっと手を握り、姫に会いに行った。熱にうなされながら清姫(きよひめ)は、伝三(でんぞう)に聞く。


清姫(きよひめ)

伝三(でんぞう)・・・、。父上と・・・母上は・・・いずこに?」


 清姫(きよひめ)は、呼吸を乱しながら、苦しそうに聞いた。


伝三(でんぞう)

「姫様・・・。大丈夫ですよ。ワタシがずっとお側にいまする。」


 そんな清姫(きよひめ)伝三(でんぞう)は、優しく言った。


清姫(きよひめ)

「そう・・・。私は、なんの役にもたたないガラクタだから、父上も母上も・・・会いには来てくれないのね・・・。」


伝三(でんぞう)

「姫様・・・。あなたは、ガラクタなんかではありません。あなたは、どんなに強い嵐が来ても、消して散ることのない、凛とした美しい花でございます。」


 伝三(でんぞう)は、清姫(きよひめ)の手を握りながら、力強く言い放った。


伝三(でんぞう)

「これからワタシが残りの人生の全てをかけて、あなたを・・・幸せに致します。約束致します。」



 清姫(きよひめ)は、優しく笑う。


清姫(きよひめ)

「あ、りがとう・・・。伝三(でんぞう)。」









 十八で妻と結婚してから二十年、流行り病で突然あいつが亡くなるまで、ワタシ達が子宝に恵まれることはなかった・・・。


 子供が好きだった妻はいつも、言っていた・・・。


「ワタシ達に、子供ができたら愛情を沢山かけて育ててあげようね・・・。」


 と・・・。出産適齢期を過ぎても、あの人はいつか親子三人で、手を繋いで道を歩くのが夢だと、そう言っていた・・・。


 しかし、結局・・・。その夢は叶うことなく妻は死んだ・・・。



 そんな時、城に仕えていたワタシに姫様の世話役になる話が飛び込んできた・・・。姫様と初めてお会いした時、妻に似て色白で、笑うとえくぼができる可愛らしいオナゴだった・・・。


 妻と自分の間に、もし女の子ができていたら、こんな子に育っていただろうか・・・?


 そう思った・・・・・・。


 しかし、姫様は実の両親からは、子供もしてはおろか、人としても扱ってはもらえていなかった・・・。姫様が泣いている姿を見る度に、まるで自分の子供が、ひどい目に会わされているような気持ちになった・・・。


 そう・・・。血は繋がっていなくとも、本当の娘のように思っていた・・・。心から、愛していた・・・。

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