【 師弟 】
【前回のあらすじ】
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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竹筒にお湯が入り、コトンと傾いて、お湯を下に置かれた石作りの桶に出す。硫黄のほどよい香りが、漂うここは城近くの旅館。その旅館には、旅人を癒す良い温泉が出ることで有名な露天風呂があった。泡沫は、3人を連れてここへやって来た。
【氷雨】
「師匠!!!スゲー!!今まで見たことがねぇーくらいデカイ風呂だ!!!!これがいわゆる露天風呂ってやつか?ヤッホーい!」
【一平】
「すげー!貸しきりじゃん!!!」
氷雨と一平は、大きな露天風呂の周りを走り回る。
【泡沫】
「おぃ!走り回るな!お前ら、いくつだ?」
泡沫の怒声が響き渡る。が、すぐに泡沫は、ため息をついた。そして、隣で大人しく湯に浸かる時雨に言う。
【時雨】
「・・・まったく、お前も、大変だな。」
【時雨】
「ま・・・まぁ・・・。ははは・・・。」
時雨は、明らかな失笑をした・・・。
静かに温泉に遣っている時雨と泡沫から離れ、氷雨は静かに一平に問いかける。
【氷雨】
「なぁ、一平、隣ってさ、あれなのかな?」
【一平】
「ん?あれって!?」
氷雨は、真剣な顔をしていた。
【氷雨】
「だからさ、女湯なのかなって・・・。」
【一平】
「なっ!・・・。」
二人は、顔を見合わせて押し黙る。しかし次の瞬間、鋭い衝撃が二人の頭に走る。
・・・ぐはっ!・・・
泡沫が、二人に拳骨を入れたのだ。
【氷雨】
「つっっ・・。イッテー・・・。師匠、何すんだよ?」
【一平】
「オイラ達、まだ、何もやってなかったのに・・・。」
【泡沫】
「ふざけんな、お前ら!これから、やらかそうとしてただろうが!!!」
・・・やらない!・・・思ってない!と弁明する二人を、泡沫は湯の外で正座させた。
【時雨】
「師匠・・・ワタシは先にあがらせてもらいます。」
時雨は、そう言うと先に湯をあがろうとする。その姿を見て、一平と氷雨は助けを求める。
【一平】
「お、おい!時雨!オイラ達を置いて行くのかぁ?」
【氷雨】
「ま!待てよ!時雨・・・!俺達3人でいつも、悪さしてたじゃないか!」
すると、時雨は優しく笑って二人の方を見る。そして、優しい口調で言った。
【時雨】
「・・・。兄上、一平・・・ワタシは、悪さをしようとしている悪ガキ二人を止めたことはあっても、自分が悪さをしたことは、一度もないよ。でも、もうそれも、度が過ぎてしまった・・・。しっかり悔い改めと良い・・・。」
時雨は、そのまま出て行ってしまった。
【氷雨/一平】
「だから、(俺/オイラ)達、まだ何もやってないってばー!!!!!」
その後、泡沫の説教は一時間近くに及んだ。そして、完全に二人は湯冷めしてしまったのだった。
その後、旅館でご飯を食べた後、寝る支度をしようと布団を引いている時だった。
【氷雨】
「まったく・・・。師匠もひどいよな。俺達、まだ何もしてなかったっていうのによ・・・。なぁ・・・一平・・・。」
【一平】
「あ、あぁ・・・。」
一平は、曖昧に答えた。部屋には、空蝉から受け取っていた風呂敷が置かれている・・・。中には師匠が昔、使っていたというお面が入ってる。師匠を信じたい気持ちと・・・。どうしても確かめたい気持ちが交差した・・・。
すると、氷雨が一平に突然、枕を投げつけてきた。
【一平】
「つっ・・・!テメェー!何しやがる!!」
すると、氷雨は、ふふっと笑いこちらを見ている。
【氷雨】
「うるせっ!俺の話をちゃんと聞かなかったお前が悪い!おりゃあっ!」
すると氷雨は、時雨の枕を奪うと一平に再び投げつけた。しかし、今度は一平はそれをさらりと避ける。
【一平】
「そんな、同じ攻撃を何度も受けるかよ!オラァ!」
・・・・・・ぐはっ・・・・・・
氷雨は、一平から放たれたその枕を避ける。そして、その枕は後ろにいた時雨の画面へと吸い込まれるようにピタッとはりついた・・・。
【一平】
「し、時雨・・・。わりぃ・・・。」
時雨は、ムッとした表情になる・・・。そして、枕を持ったままムクッと立ち上がった。
【時雨】
「やれやれ・・・。さっきあれだけ師匠に絞られたってのに、まだ懲りてないようだね・・・。オラァッ!!!!!!」
時雨は、目にも止まらぬ早さで枕を二人に投げつけた。すると、時雨の投げた1つの枕に二人揃って吹っ飛ばされてしまった。
・・・・・・グハッアァ・・・・・・
【氷雨】
「さ、流石・・・竜に選ばれ者・・・。」
【一平】
「あいつの枕の球速いや、枕束、人が出せる速度を越えている・・・。だが・・・。」
二人は、ふらふらと立ち上がる。すると、そこへ泡沫が入ってきた。
【泡沫】
「何やってんだ!お前ら!とっとと寝ろ・・・。」
泡沫はそう言うが、二人は既に時雨に向かって枕を投げつけていて、そして、丁度、時雨はその枕かわした所だった。そして、奇しくもその投げられた枕ざ行き着いた先は、紛れもなく火の戦争の英雄と言われた男の顔だった・・・。
【泡沫】
「・・・・・・・・・・・・。」
【一同】
「・・・・・・・・・・・・。」
暫くの沈黙の後・・・。
【部屋の中】
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その頃、丁度、四人の部屋の前を通りすぎた旅館の女将は、部屋から聞こえてくる、楽しげな笑い声や、悲鳴から、この四人は、本当に仲の良い兄弟だなぁーと思ったのだという。
・・・夜中・・・
時雨は、布団から足や手をはみ出させながら、いびきをかいてすやすやと寝ている兄とは違い、キチンと布団におさまり、静に寝ていた。
しかし、不意に冷たい風が頬にあたり目を覚ます。みれば、一平は厠へ行っているようでその場には、おらず布団から落ちそうになっている氷雨だけが、その部屋で唯一気持ち良さそうに寝ていた。
それとは別に、誰かの気配がして、部屋と外に面した廊下を仕切る障子が開いており、廊下には月明かりに照らされた狼の面と、白と黒で作られた羽織を着た泡沫が外を向いて立っていた。
月明かりに照らされながら、風に揺れる白と黒の羽織はどこか寂しそうで、時雨には、それが月明かりの下をいく宛もなく、たった一頭でさまよう孤高の狼に見えた。
そんなことを考えていると、不意に泡沫は、時雨に向かって振り返った。
【泡沫】
「時雨、俺は、この先の城へはいけない。お前達だけで行くんだ。」
【時雨】
「いけない?何か・・・あるんですか?」
【泡沫】
「・・・時雨。」
【時雨】
「はい。」
【泡沫】
「あの城で、見えぬものを見、ねじ曲げられたものを本来あるべき姿に戻して来い。」
【時雨】
「えっ?それは、一体どういう?」
【泡沫】
「頼んだぞ。」
【時雨】
「は!?あ、ちょっと・・・。」
泡沫は、そう言い残すと、突然吹いた風と共に消えた。
・・・見えぬものを見、ねじ曲げられたものを本来あるべき姿に戻して来い。・・・
一体、どういう意味なのだろうか?と時雨は一人、月を見ながら考えた。
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