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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
【第9章】飲んでも飲まれるな!命がけの酒飲み対決!
52/225

【 泡沫のお面 】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)


趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

https://ncode.syosetu.com/n3500gt/



Twitter始めました!(*´・∀・)ノ

@xGUlpsT6bU6zwi1  


投稿のご連絡、小説内で扱かったイラストなどをツイートしています!( ・`ω・´)


泡沫(うたかた)

「おい!起きろ!お前ら!!」


泡沫(うたかた)の怒声に最初にビクっとしたのは、時雨(しぐれ)だった。


時雨(しぐれ)

「し、師匠・・・。何故ここに?あっ・・・イター!!!」

時雨(しぐれ)は、頭を抱える。その場にうずくまる。


泡沫(うたかた)

「ほら、これ飲め。ホタルから貰ってきた二日酔いの薬だ。」


時雨(しぐれ)

「二日、酔い?そういえば、勝負!!勝負はどうなったんだ!?」


 時雨(しぐれ)は、あたりを見渡す。すると、畳の上で、寝転びながらこちらを見る男、空蝉(うつせみ)と目があった。


空蝉(うつせみ)

「ふん、記憶を飛ばしたってか?それに、その様、情けねぇな。お前さんのところ師匠は、次の日もピンピンしてたぜ。」


時雨(しぐれ)

「師匠も?」


泡沫(うたかた)

「俺も昔、師匠に連れられて、この空蝉(そらせみ)と飲み比べさせられたんだよ。気を扱えるようになるのに、一番手っ取り早い方法がこれなんでな。気の存在を一番感じやすいのが、酔った状態で、死の危険を悟ることなんだよ。神経の緊張が極限状態になることで、普段感じれない、気の流れを体の中に感じることができるってわけだ。一度、気の流れを感じとれれば、後はそれを使いこなせるようにするだけというわけだ。」



泡沫(うたかた)

「それより、一平(いっぺい)氷雨(ひさめ)、お前らも、早く起きんか!」


 泡沫(うたかた)は、一平(いっぺい)氷雨(ひさめ)を叩き起こす。


一平(いっぺい)と、氷雨(ひさめ)はのろのろと体を起こす。


氷雨(ひさめ)

「し、師匠!なんで、ここに?ってか、昨日あの後、、、。どうなったんだ?勝負が始まって、酒を一杯飲んで、、、。あれ?えーと、、、。」


一平(いっぺい)

「オイラも、気を体に回して、酔いを抑制できたところまでは覚えててるけど、、、。うーん、、、。」


泡沫(うたかた)

「お前ら、早く支度しろ。行くぞ」


時雨(しぐれ)

「行くってどこにですか?」


泡沫(うたかた)

「まぁ、とりあえず今日一日は、温泉にでも浸かってそのぐらぐらな頭をすっきりさせ、身なりと体調を整えろ。それで、明日、城に向かうぞ。約束の日程は、明日にしてある。それと、時雨(しぐれ)!」


 泡沫(うたかた)は、時雨(しぐれ)に銀色の狐のお面を投げてよこした。


泡沫(うたかた)

「お前のその髪と目は、あまりに目立つ。人が多いところを歩く時は、それをつけてろ。」


 時雨は素直に銀色の狐の面をつけた。


 そして、その狼にも似た狐の面を被った時雨の姿を見た、一平は、あの雨の日のことを思い出す・・・。


 雨花(うくわ)夜雨(よるあめ)が殺されたあの雨の日、あの時、にぃーちゃんと、ねぇーちゃんの目の前に立っていたのは、熊の面を被った男とそして・・・。狼の面を被った少年だった・・・ことを・・・。


空蝉(うつせみ)

「それは、お前もだろう?泡沫よ。今や、お前は甲賀の抜忍。今ごろ甲賀の忍びがお前のことを殺すために探し回ってるだろう。それにお前は、顔がわれているからな。これを持っていけ。」


 空蝉(うつせみ)は、泡沫に、風呂敷に包まれた何かを投げてよこした。


【空蝉】

「お前の親父が使って羽織と、お前が昔使っていたお面だ。お前も昔は、面をよく被っていたが、元服したからは被らなくなったな。」



 泡沫は、特に中身を確認することもなく、その風呂敷を受けとると言った。


泡沫(うたかた)

「あぁ・・・。被る必要がなくなったんでな。ありがたく受け取っておく。」


 空蝉(うつせみ)がうんと頷いた。その様子を一平は、じっと見つめていた。あの風呂敷の中にあるお面は、一体・・・なんのお面なのだろうか・・・?昔は、よく被っていた・・・?お面なんて、よく着ける人なんて、存在するのだろうか・・・?


 一平は、どうしようもない不安に襲われた。しかし、頭をぶんぶんと振ると自分に言い聞かせる。


 まさかな・・・。師匠が、自分の姉と兄を殺すはずなんて、ないだろうと・・・。





 そんな中、空蝉(うつせみ)と泡沫、二人のやり取りを見て、時雨と氷雨は、この命がけの飲みの勝負が、あらかじめ泡沫(うたかた)によって、仕組まれていたものだということを直感的に悟った。


泡沫(うたかた)は、先に外に出た。それに続いて、一平(いっぺい)氷雨(ひさめ)もよろよろと続く。最後に残った時雨(しぐれ)が、洞窟を出る直前で、空蝉(うつせみ)に向かって振り返った。


時雨(しぐれ)

「教えてくれませんか?、、、。あなた、一体何者?」


 すると、空蝉は静かに答えた。


空蝉(うつせみ)

「・・・ただの、忍びに情報を売ってる情報屋だよ。」



時雨(しぐれ)

「あなたは、昨日、兄上にすごい勢いで、洞窟の壁に突き飛ばされていた。上手く、やられたようにごまかしていたけど、それこそ、普通の人間ならあれは、死んでいてもおかしくない一撃だった。なのに、あなたは無傷でそこにいる。あなたは、一体・・・?」


 真剣な目で時雨は聞く。空蝉(うつせみ)は、何も答えない。洞窟の外では、泡沫(うたかた)がイライラした様子で早くしろと呼んでいる。時雨(しぐれ)は、仕方なく洞窟湯後にすることにし、洞窟の外に向かって歩き出すが、空蝉(うつせみ)が引き留める。


空蝉(うつせみ)

「小僧、時雨(しぐれ)とか言ったか?」


時雨(しぐれ)

「はい。」


空蝉(うつせみ)

「・・・。お前は・・・あいつと似ているな。特に目が・・・。」


【時雨】

「目・・・?」



 空蝉(うつせみ)は、言いたがっているようだったが、師匠の堪忍袋の尾がいつ切れるか、分からない状況にあるのをさっした時雨(しぐれ)は、空蝉(うつせみ)に会釈をするた、洞窟を後にした。


 その様子を空蝉(うつせみ)は、じっと見つめる。空蝉(うつせみ)の目には、いつまでも兄弟のように、やかましくも楽しそうに歩いていく、4人の姿が写っていた。




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