【 泡沫のお面 】
【前回のあらすじ】
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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【泡沫】
「おい!起きろ!お前ら!!」
泡沫の怒声に最初にビクっとしたのは、時雨だった。
【時雨】
「し、師匠・・・。何故ここに?あっ・・・イター!!!」
時雨は、頭を抱える。その場にうずくまる。
【泡沫】
「ほら、これ飲め。ホタルから貰ってきた二日酔いの薬だ。」
【時雨】
「二日、酔い?そういえば、勝負!!勝負はどうなったんだ!?」
時雨は、あたりを見渡す。すると、畳の上で、寝転びながらこちらを見る男、空蝉と目があった。
【空蝉】
「ふん、記憶を飛ばしたってか?それに、その様、情けねぇな。お前さんのところ師匠は、次の日もピンピンしてたぜ。」
【時雨】
「師匠も?」
【泡沫】
「俺も昔、師匠に連れられて、この空蝉と飲み比べさせられたんだよ。気を扱えるようになるのに、一番手っ取り早い方法がこれなんでな。気の存在を一番感じやすいのが、酔った状態で、死の危険を悟ることなんだよ。神経の緊張が極限状態になることで、普段感じれない、気の流れを体の中に感じることができるってわけだ。一度、気の流れを感じとれれば、後はそれを使いこなせるようにするだけというわけだ。」
【泡沫】
「それより、一平、氷雨、お前らも、早く起きんか!」
泡沫は、一平と氷雨を叩き起こす。
一平と、氷雨はのろのろと体を起こす。
【氷雨】
「し、師匠!なんで、ここに?ってか、昨日あの後、、、。どうなったんだ?勝負が始まって、酒を一杯飲んで、、、。あれ?えーと、、、。」
【一平】
「オイラも、気を体に回して、酔いを抑制できたところまでは覚えててるけど、、、。うーん、、、。」
【泡沫】
「お前ら、早く支度しろ。行くぞ」
【時雨】
「行くってどこにですか?」
【泡沫】
「まぁ、とりあえず今日一日は、温泉にでも浸かってそのぐらぐらな頭をすっきりさせ、身なりと体調を整えろ。それで、明日、城に向かうぞ。約束の日程は、明日にしてある。それと、時雨!」
泡沫は、時雨に銀色の狐のお面を投げてよこした。
【泡沫】
「お前のその髪と目は、あまりに目立つ。人が多いところを歩く時は、それをつけてろ。」
時雨は素直に銀色の狐の面をつけた。
そして、その狼にも似た狐の面を被った時雨の姿を見た、一平は、あの雨の日のことを思い出す・・・。
雨花と夜雨が殺されたあの雨の日、あの時、にぃーちゃんと、ねぇーちゃんの目の前に立っていたのは、熊の面を被った男とそして・・・。狼の面を被った少年だった・・・ことを・・・。
【空蝉】
「それは、お前もだろう?泡沫よ。今や、お前は甲賀の抜忍。今ごろ甲賀の忍びがお前のことを殺すために探し回ってるだろう。それにお前は、顔がわれているからな。これを持っていけ。」
空蝉は、泡沫に、風呂敷に包まれた何かを投げてよこした。
【空蝉】
「お前の親父が使って羽織と、お前が昔使っていたお面だ。お前も昔は、面をよく被っていたが、元服したからは被らなくなったな。」
泡沫は、特に中身を確認することもなく、その風呂敷を受けとると言った。
【泡沫】
「あぁ・・・。被る必要がなくなったんでな。ありがたく受け取っておく。」
空蝉がうんと頷いた。その様子を一平は、じっと見つめていた。あの風呂敷の中にあるお面は、一体・・・なんのお面なのだろうか・・・?昔は、よく被っていた・・・?お面なんて、よく着ける人なんて、存在するのだろうか・・・?
一平は、どうしようもない不安に襲われた。しかし、頭をぶんぶんと振ると自分に言い聞かせる。
まさかな・・・。師匠が、自分の姉と兄を殺すはずなんて、ないだろうと・・・。
そんな中、空蝉と泡沫、二人のやり取りを見て、時雨と氷雨は、この命がけの飲みの勝負が、あらかじめ泡沫によって、仕組まれていたものだということを直感的に悟った。
泡沫は、先に外に出た。それに続いて、一平と氷雨もよろよろと続く。最後に残った時雨が、洞窟を出る直前で、空蝉に向かって振り返った。
【時雨】
「教えてくれませんか?、、、。あなた、一体何者?」
すると、空蝉は静かに答えた。
【空蝉】
「・・・ただの、忍びに情報を売ってる情報屋だよ。」
【時雨】
「あなたは、昨日、兄上にすごい勢いで、洞窟の壁に突き飛ばされていた。上手く、やられたようにごまかしていたけど、それこそ、普通の人間ならあれは、死んでいてもおかしくない一撃だった。なのに、あなたは無傷でそこにいる。あなたは、一体・・・?」
真剣な目で時雨は聞く。空蝉は、何も答えない。洞窟の外では、泡沫がイライラした様子で早くしろと呼んでいる。時雨は、仕方なく洞窟湯後にすることにし、洞窟の外に向かって歩き出すが、空蝉が引き留める。
【空蝉】
「小僧、時雨とか言ったか?」
【時雨】
「はい。」
【空蝉】
「・・・。お前は・・・あいつと似ているな。特に目が・・・。」
【時雨】
「目・・・?」
空蝉は、言いたがっているようだったが、師匠の堪忍袋の尾がいつ切れるか、分からない状況にあるのをさっした時雨は、空蝉に会釈をするた、洞窟を後にした。
その様子を空蝉は、じっと見つめる。空蝉の目には、いつまでも兄弟のように、やかましくも楽しそうに歩いていく、4人の姿が写っていた。




