【小波】
こんにちは。有馬波瑠海です。
初めての小説投稿、初めての連載です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりのんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第5章目です、、、。
あれから四年。時雨、氷雨、一平、ホタル、ネネの五人は、十一才になっていた。五人の関係性は相変わらず、七才の頃と何も変わっていない。しかし、一平には、先日、次平という名の弟が出来た。そのため一平とネネは、次平の世話をするため、ここ数日、清流の村から時雨達の住む本流の村へ来ていない。これは、一平とネネの二人が来な本流の村に遊びに来なかったある日のこと。
どこからともなくカラスのうめき声が聞こえてくる。声のする方を振り向くと、四、五人くらいの子供達がカラスを棒でつついて、いじめていた。そこへ一人の少女が近づいてくる。
【ホタル】
「ちょっと、あなた達!弱いものいじめは、よしなさい!可哀想よ!」
するといじめていた少女の一人が、機嫌悪そうに歩み出て言う。
【傘子】
「きたきた!どうもごきげんよう、お姫さまぁ。そんな口のききかたしていたら、お屋敷追い出されちゃいますわよ?」
【初子】
「こんな、気の強いじゃじゃ馬女が氷雨様のお嫁さんになるなんて、氷雨様も可哀想よね。」
【ホタル】
「じゃじゃ馬で、結構よ。それよりも、そのカラスを離しなさい。可愛そうだわ!」
【強雨】
「嫌だね。お前のじゃないだろう?ふん!お前なんか引っ込んでろよ!」
強雨は、ホタルに殴りかかろうとする。しかし、殴ろうと振り上げた拳は、ホタルにガッシリと腕を掴まれて防がれてしまう。
【ホタル】
「あなたのものでもないわ!」
ホタルは、掴んだ手に力を込める。
【強雨】
「な、何をするんだよー!お前、氷雨様の許嫁だろうが!五月雨様に言いつけてやるぞ!」
【ホタル】
「私だって、許嫁になりたくてなったわけじゃないわ!ふん!えーーーーーーーーい!」
ホタルはさらに、掴んだ手に力を込める。
【強雨】
「やめろよ!お前!!イテテテテ!!!」
そこへ、道場から帰ってきたであろう時雨が、木刀を腰にさしてやって来た。
【時雨】
「な!何をしているんだ!」
時雨の姿を目にしたホタルは、強雨の腕を離す。そして、子供達は、はっと我に返ったように、ごめんなさいと口々に叫んだ後、そそくさと逃げていった。
【時雨】
「ホタル、大丈夫かぃ?」
【ホタル】
「えぇ。」
ホタルはニッコリと笑った。
【時雨】
「ホタル、喧嘩はよくないよ!君はいつか、兄上のお嫁さんになって、この村を守っていくんだろう?だったら、村の人達ともっと仲良くやっていく術を身に付けなくてはいけないよ。」
【ホタル】
「時雨様、私は氷雨様のお嫁さんになるなんて、一言も言ってないわ!許嫁の話は親同士が勝手に決めたことよ。それに、私は、、、。まぁ、とにかく、私はね!」
ホタルが言い終わる前に、時雨は口を開いて言った。
【時雨】
「ホタル。このカラス怪我をしているみたいだ。」
草影に隠れていたカラスがカァーと鳴く。時雨は、そのカラスを優しく抱き抱える。
【ホタル】
「あっ!そうよ。そのカラスこたで、私、さっきの子達と喧嘩してたの。」
【時雨】
「そうか、さっきの子達にいじめられていたんだね。」
【ホタル】
「カラス君が言っているの?」
【時雨】
「うん。そうとう、痛いみたいだ。家に連れて行って、手当てをしてあげよう。ホタル、この子の怪我に効く薬をお願いしてもいいかい?」
【ホタル】
「はい。分かったわ。家に材料があるから、一度家に戻って、できたらすぐに本家に向かうわ。」
【時雨】
「すまないな。頼んだ」
そう言うと、ホタルと時雨は、怪我をしたカラスを抱いて、麦畑を去って行った。
氷雨は、時雨と一足遅れて道場を出て、家に辿りつく。すると、家の中からは、けたたましいカラスの声が聞こえる。カァー!!!カァー!!!カァー!!!
【氷雨】
「うわっ!何事だ!?一体!」
【時雨】
「あ!お帰り、兄上。こいつは小波。今日から家で飼うことにした。」
【氷雨】
「飼うって、カラスをか?」
【時雨】
「あぁ。怪我してるんだ。それに、行くところもないみたいだから、ずっとここにいたいって言っててるんだ。」
【氷雨】
「ここにいたいって、、、。でもなぁ、、、。」
【小波】
「カァー!」
【氷雨】
「カァー!ってお前、ここにいたら良い雄ガラスも見つからないぜ?ここは人間の住む家だ。」
【小波】
「カァー!!!カァー!!!」
小波は、氷雨に飛びかかる。
【時雨】
「兄上、小波は雄だよ。」
【氷雨】
「イタタタタタ!!!!や、やめろ!!!」
小波は、氷雨の頭をつんつんつつく。
【時雨】
「だ、大丈夫!?」
【氷雨】
「あ、あぁ、、、大丈夫だ。」
【時雨】
「傷口が開くから、兄上を攻撃してはダメだよ。小波。」
【カラス】
「カァー!!!」
【氷雨】
「カラスなのか!実の兄よりも、カラスなのか!時雨!!!」
そこへ、ホタルがやって来て、氷姿が頭をさすっているのを見て、小波が氷雨の頭をつついたのだと悟る。
【ホタル】
「どうしよう!大変だわ!!!大丈夫???」
【氷雨】
「あぁ、、、。だいじょ、、、。」
【ホタル】
「小波、大丈夫?くちばし割れてない?」
くいぎみにホタルは答える。
【氷雨】
「おまえもか! おまえもなのか? ホタルさん!」
【時雨】
「ん? 川柳?」
氷雨をカラスがじっと見つめる。
【氷雨】
「何、俺のこと可愛そう、みたいな目で見てるんだよ。」
すると、時雨が言う。
【時雨】
「兄上、小波、"みたいな"じゃなくて、実際、可愛そうって言ってるよ、、、。」
時雨は、苦笑いをしながら言う。
【氷雨】
「テメェー!コノー!焼き鳥にして食ってやる!!!!」
【時雨】
「まぁ、まぁ、落ち着いてよ。兄上。か弱いカラスじゃないか。」
【氷雨】
「テメー!時雨、俺とこのカラスとどっちの見方なんだよ!」
【時雨】
「そうだなぁ、、、カラス、かなぁ。」
【氷雨】
「テメーふざけんなよ!」
【時雨】
「冗談だよ。兄上。どっちも大切なワタシの家族だ。」
【氷雨】
「答えになってねぇーよ。」
こんな会話がいつまでも続いていた。こうして、東家に新しく小波というか弱く可愛いカラスが家族の一員に加わったのだった。
【氷雨】
「可愛くねぇーーーーーーーーーよ!」
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読んでいただき、誠にありがとうございました!(。-人-。)
今回は、新しく小波が登場しましたね。時雨に何か、鳥の相棒をつけてあげたいと考えていて、真っ先に思いついたのがカラスでした。一見、悪役に使われがちのカラスですが、実は、かなり頭が良く、人間のように滑り台を滑って遊んだりする個体もいるってことを知ったら、なんだか可愛く思えますね、、、。(*´-`)




