【飲んでも飲まれるな!命がけの酒のみ対決】
【前回のあらすじ】
とうとう時雨、氷雨、一平の三人は幽霊の出ると言われる城へ向かう・・・。
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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ーーーーーーーー2日後の朝ーーーーーーーーー
時雨、氷雨、一平は、泡沫に渡された地図を持って城へと向かった。その道中で氷雨は時雨に話しかける。
【氷雨】
「時雨、なに暗い顔してるんだよ。体調、まだ悪いのか?」
氷雨は、隣を歩く時雨に声をかけた。
【時雨】
「・・・え?あ、いや・・・。久しぶりに体を動かしてるから、ちょっと疲れるなぁーと、思って・・・。」
時雨は、はははっと疲れた笑顔を向けた。すると、一平は陽気に言う。
【一平】
「・・・そうなのか?オイラはてっきりこれから行く城の噂を聞いてビビってるのかと思ったぜ。」
時雨は、手を横に振りながら言った。
【時雨】
「ははは、まさか。まさか。兄上でもあるまいし。」
時雨は、軽い冗談のつもりでそう言ったが、氷雨は、頬をふくらませた。
【氷雨】
「どーゆう意味だよ。時雨。」
【氷雨】
「城に出る謎の輩の犯人がお化けだって噂だろ?俺は全然怖くねぇー。」
しかし、前の方から城方面から来たと思われる人々がやって来る・・・。
【村人】
「あの城にまた、何者かが入ったらしいよ。」
【村人2】
「音がしたところを見に行ったがやはり誰もいなかったらしい。やはり幽霊の仕業に違いないそうだよ。」
その後も、村人は話が城に出るお化けの話で盛り上がっていた。
【時雨】
「また、何者かが侵入したのか?」
時雨がそうつぶやくと、一平は真剣な口調で言う。
【一平】
「早く行って、犯人見つけなきゃだな。お前も、そう思うだろう?ひ・・・さめ。・・・・・・。」
【時雨】
「兄上・・・。」
一平と時雨の目線の先には、道端にうずくまってガタガタと震える氷雨がいた。
【氷雨】
「し、時雨!!!!帰ろう!!お化けなんて、俺達にどうこう出来るもんじゃねぇ!!!変に手を出して、祟たたられたりしたら・・・。」
一平は、白い目で氷雨を見る。そして、ため息をつくと言った。
【一平】
「お前、それでも男か?時期、雲海になる男か?そんなんで、里の皆を守れるのか?」
【氷雨】
「な、なんだと???」
氷雨は、声が裏返りながら叫ぶ。
【時雨】
「やれやれ。兄上、まだ、お化けが出ると決まった訳じゃないよ。もしお化けじゃなくて、ワタシ達のような忍が犯人だったら、いずれ城の誰かに危害を加えるかも知れない。それに、もしお化けだったとしても、ホタルやネネにも来てもらって、供養してもらえばいいさ。二人は東でも腕利きの巫女様なんだから。」
そんな話をしていると突然、一平が足を止める。
【一平】
「地図によると、城はこの洞窟を抜けた先だ。よし、入ろうぜ。」
【氷雨】
「わ、分かった・・・。は、早く行こうぜ。」
【時雨】
「まった。二人とも、この洞窟、なんだかおかしくないか。なんて、言ったら良いのか分からないけど、でも、なんだか変な気がするんだ。」
【一平】
「何言ってんだよ、時雨。まさかお前まで、「化けでも出そう。」とか言わないだろうな?兄弟揃って冗談はやめてくれよ。」
【時雨】
「いや、ワタシは別に・・・。」
【一平】
「時雨、別に恥ずかしがることじゃねぇよ。誰しも怖いもんはある。オイラだって、ぶちギレた時のと時のかぁちゃんはマジで・・・。今、思い出しても、鳥肌たつぜ。」
さささ、行こーぜ。と、一平はすたすた洞窟に入って行ってしまう。仕方なく時雨と氷雨もその後に続く。
三人が洞窟の中を入ってすぐ、洞窟の入り口が突然現れた門によって閉められる。三人が、驚くのもつかの間、洞窟内に設置された松明の明かりがばっとつく。
洞窟内は、広く半球型にえぐれていて見たところ、どこにも抜け道などがないように見えた。そして、その洞窟内部の丁度真ん中に、畳が4畳ひかれ、その上には40才くらいのしぶめの男が座っている。左頬に十字の傷を負ったその男はゆっくりと酒を飲む。
【空蝉】
「俺は、空蝉。この洞窟の番人をしている者だ。この洞窟を通るには、俺と軽い勝負をしてもらう・・・。」
【時雨】
「勝負?」
【空蝉】
「そう。勝負だ。この洞窟に入った以上、俺に勝たなければ、ここからは出られない。ここの洞窟を出たければ、俺との勝負に勝つことだ。勝負に勝ったら、ここの洞窟から出してやる。だが、もし負けたらお前達の命をもらう。」
・・・・・・。三人は押し黙る。空蝉は、真剣な様子だった。恐らく本気で話しているのだろう・・・。
【氷雨】
「勝負ってのは・・・。何をするんだ?」
【空蝉】
「ふん。まぁ、座れ。」
空蝉に促されて、三人は、畳の上にひかれた。三人分の座布団に空蝉の前に時雨、時雨の右隣には一平、そして、時雨の左隣には氷雨が空蝉と対峙するように座る。
【空蝉】
「ここに、サイコロ、おわんがある。それに御猪口が4つ。それに、大量の酒があるだほう?一人ずつ交代で、サイコロをおわんの中に入れ、出た数分だけ、御猪口たっぷりに酒を入れて飲むのさ。それを何回も繰り返していって、俺が先につぶれたら、俺の勝ち。お前達が先につぶれたら、お前らの負け。お前ら誰か一人でも、俺よりも起きていたら勝ちで良いぜ。まぁ・・・普通にやったら俺が勝っちまうから、俺のお猪口はお前達よりもデカイやつだ・・・。」
【一平】
「酒で勝負するのか!?オイラ達まだ、元服前だぜ?」
【空蝉】
「何言ってんだ。さてはお前ら、良い所のボンボンだろ?男子たるもの酒くらい元服前から飲めなくてどうするんだ?まぁ、勝負をしなければ、お前達は死ぬまでここから出られないだけだがな。」
空蝉は、早く腹をくくれと言わんばかりに酒を注ぎ始めた。
【時雨】
「・・・どうやら、勝負せざるおえないようだ。」
時雨は、静かにつぶやくと、空蝉は、ふっと笑った。
【空蝉】
「もの分かりが良いな。俺が負けたら、ここの洞窟から出してやろう。だが、もしお前らが負けたら、全員俺がここで絞め殺ろす。」
空蝉が、ニヤっとこちらを見て笑った。
【空蝉】
「覚悟は良いか?さぁ、始めよう。」
空蝉は、不適に笑う。時雨は、一平と氷雨の方を向かず、真っ直ぐに空蝉の方を向いたまま二人に言う。
【時雨】
「・・・兄上、一平、この人は・・・恐らくかなり強い・・・。まともに勝負すれば、ワタシ達は全滅だ。だから、いいかい二人とも。・・・・・気を使うんだ。」
【一平】
「気を?」
【時雨】
「あぁ。体中に気を巡らせて、酒が体に回るのを食い止めるんだ。精神に気を宿らせ酔うのを阻止する。酒を飲みつつも、酒に飲まれるのを気を使って防ぐんだ。」
【氷雨】
「そ、そんなこと、急に言われたって!どうしたら良いんだ・・・。」
3人のこそこそ話空に蝉は気づくと淡々とした口調で言った。
【空蝉】
「喋ってんなよ?ガキども。己の命がかかってんだ・・・。さぁ・・・サイコロをこのお碗に入れろ。」
空蝉は、酒を注ぐお酌以外のお椀を渡す。
【一平】
「ちょちょちょ・・・!まだ、心の準備が!!」
一平は、手をぶんぶんふりながら訴えるが、空蝉は全く聞かず、とうとう勝負が始まってしまった。まずは俺からだと空蝉は、お椀の中サイコロを入れた。すると出た数は、3・・・。
【空蝉】
「さぁ、出た数分、飲んでもらおう。ずるをしたら、そこ時点で、そいつは俺によって、あの世行きだ。」
空蝉の言葉には、強い殺気が込められており、それは殺気は、3人の体を強ばらせ、強い緊張状態を産み出した。美味しそうに酒を飲む空蝉とはうって変わって、震える手で一杯を3人全員が飲み干す。
【空蝉】
「まずは、一杯目だ。そんなに、強ばるなって、上手い酒だろう?」
空蝉は、ふっと笑って言った。
【一平】
「生きるか、死ぬかなのに味なんて、分かんねぇーよ。」
一平は、頬を膨らませながら言う。
【時雨】
「一平、今までに、酒はのんだことあるか?」
時雨は真剣な眼差しで聞いた。
【一平】
「今年の正月に父ちゃんの悪ノリに巻き込まれて、一度だけ・・・。そん時は、結構飲まされたけど、前々酔わなかった。だから、かなり強い方だと思うけど、コイツを前にどこまで飲めば・・・。」
【時雨】
「いいか。集中するんだ。体の中に流れる気を感じて、酒が体に回っていく方向とは逆にゆっくり、ゆっくり体に流すんだ。」
【一平】
「お、おう。」
【時雨】
「兄上も、いいかぃ・・!?」
氷雨は下を向いて微動だにせず、一言も喋らない。
【時雨】
「あ、兄上・・・。ま、さか・・・。」
【氷雨】
「・・・、。すぴー。すぴー。すぴぴーーー。すぴー」
氷雨は気持ち良さそうに寝息を立てていた。
【一平】
「テメェー!!!いくらなんでも早すぎだろう!気持ち良さそうに寝息立ててるんじゃねぇーよ!コラァ!」
前にいる空蝉から、ため息が漏れる。
【時雨】
「す、すみません。兄がこんなんで。」
空蝉はため息をつくと言う。
【空蝉】
「お前ら、本当に双子か?見た目もそうだが、全然、似てねぇーな。ふん。ま、とりあえず、これで一人脱落だ。次は、誰だろうな?」
辺りの空気が再び冷たくなり、時雨と一平は、息を飲む。
一平を除いた三人は、2 杯目を飲もうとする。するとその時だった。氷雨が突然立ち上がったのだ。
【時雨】
「兄上?起きたのか?」
氷雨は、何やらぶつぶつと呟いているようだが、何を言っているのか聞こえない。
【一平】
「おいおい、氷雨。本当に大丈夫か?」
すると、一平の言葉が終わる寸前、氷雨が消えた。
何が起こったのか理解出来ぬ時雨と一平をよそに、次の瞬間には、前にいるはずの空蝉の姿もなくなった。しかし、氷雨と空蝉がいなくなったと認識した次の瞬間に名にかが洞窟の壁に激しくぶつかる音がした。みると、空蝉は洞窟の壁に投げつけられているではないか?そして、その空蝉の前に立つのは紛れもなに、氷雨だった。
【時雨】
「兄上!?ちょ!何やってるんだ?」
【氷雨】
「時雨・・・。お前は・・・黙ってろ・・・。コイツは俺が倒す。」
【一平】
「氷雨、一体何がどうなってるんだ!?」
【時雨】
「兄上は、精神身体型忍術を完璧に使いこなして、体全身に気を行き渡し、人間の限界を越えた力を発揮しているんだ。」
【一平】
「あいつ!こんな短時間で、精神身体型を使いこなしただと?」
【時雨】
「あぁ。精神身体型忍術は、精神と身体を人間の極限を越えた力を発揮し、操る術。兄上は精神はともかく身体能力を今、極限の状態まで引き上げ、コントロールしている。」
【一平】
「なんてやつだ!それじゃあ、このままじゃあ、あいつを殺しかねねぇ。」
【時雨】
「あぁ。なんとかして、兄上を止るんだ。」
【氷雨】
「・・・、、。ヒック・・・、。」
えっ!? 二人の思考が止まる。
【氷雨】
「・・・。ヒック・・・。」
その場に重い沈黙が流れる。
【一平】
「時雨・・・?」
【時雨】
「なんだい!?・・・一平・・・。」
氷雨が二人を虚ろな目で見る。
【氷雨】
「なーに、こっち見てんだ。バーカ!!!ぶっ◯すぞ。テメェーら。」
一平が、氷雨を指差して時雨の方を呆れた目で見る。
【一平】
「あいつ、ただ、酔っぱらってるだけじゃねぇーの?」
【時雨】
「あぁ・・・。そうみたいだな。我が兄ながら、情けない。」
洞窟の中にため息が満ちた・・・
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読んでくださり、ありがとうございました!(*´・∀・)ノ
いつも、読んでくださる全ての皆様に心から感謝致します。
次回の投稿は明日の午前9時です。よろしくお願い致します!
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