【・・・髪・・・】
【前回のあらすじ】
泡沫は、忍術の種類について話始めた。忍術の種類は大きく分けて5種類。
・気然忍術
・精神身体型忍術
・実体化忍術
・気刀忍術
・妖忍術(妖術)
の五種類ある・・・。
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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【氷雨】
「忍術にもそう、沢山種類がある・・・。時雨は師匠が教えた精神身体型忍術で自分や他人に暗示をかける術を少しずつできるようになってきてるけど・・・俺と一平はまだまだだよな・・・。でも、そしたらどうして、ホタルやネネは妖術が使えるんだ?」
【泡沫】
「妖術に関しては、俺は、巫女じゃねぇーから、教えられねぇー。だから、二人は偉大な巫女がいる柳の里で修行しているんだ。それで、お前達三人は俺が最初から変わらず俺が教えているわけだが、一平!氷雨!・・・お前等二人は、あまりにものみこみが遅い。今すぐ修行を続行する!と、言いたいところなんだが・・・・・・氷雨、一平、それに時雨。お前達にある城から、仕事の依頼が来たぞ。」
【時雨】
「任務ですか、、。」
時雨が聞くと泡沫は頷く。どうやらついさっき、小波が、東の里の近くにある里に設置した任務依頼箱から、依頼書を持って帰って来たのだ。
【泡沫】
「任務日は、明後日。今日明日でしっかり、支度しておけ。悪いが、俺は少し用事がある。そして、ネネ、ホタルには違う任務が入っていて、同行は出来ないが・・・大丈夫だな?」
泡沫が言うと、一平は不思議そうな顔をした。
【一平】
「どんな任務なんだ?」
【泡沫】
「ある城に、毎夜毎夜、何者かが忍びこんでいるから、捕まえて欲しいと、その城の城主からの依頼だ。」
【氷雨】
「忍びこんでる?」
【泡沫】
「あぁ。毎晩一つずつ部屋が荒らされているそうだ。しかし、荒らされているのにも関わらず、何もとられていない。それに、物音がしてすぐにその部屋に行っても誰もいないんだそうだ。」
【時雨】
「・・・状況からして、忍。人が来て即座に雲隠れ出来るんだから、よほどの腕を持っているように思えるけど・・・。」
【氷雨】
「本当に凄腕だったら、部屋を荒らした形跡や、ましてや音を立てて侵入したことを悟られるようなヘマはしないだろう?」
時雨は静かに頷いた。
【一平】
「そいつの目的は、なんなんだろうな?」
一平は首をかしげた。しかし泡沫は冷静だった。
【泡沫】
「さぁな。まぁーとりあえず、明後日の任務が終わり次第、お前達は、また、山に戻って修行の続きだ。話はこれで終わりだ。」
泡沫は、そう言うと部屋を出て行った。一平、ネネ、そして氷雨は、明後日の任務のための忍具が小屋にあることから、一度山に行くと言って出て行った。ホタルも厠へと部屋を出る。部屋には、時雨、連雨が残った。連雨の背では(冷雨)がよく眠っている。
【時雨】
「連、悪いんだが、ワタシ達が留守中、白と小波の面倒を少し頼めるか?冷の面倒で大変だと思うから、無理はしなくて良いんだが、たまには二人にもかまってやってあげてくれ。」
時雨はそう言って笑うが、連雨は困った表情で、何か言いたげだった。
【連雨】
「にぃちゃん、オレ・・・。」
連雨が何か言いかけた時、小波が鳴いた。
【小波】
「カァー!!!カァー!!!」
【時雨】
「ダメだ。小波!お前、また、そんなこと言って。」
連雨は驚いたように言った。
【連雨】
「にぃちゃん?小波の言ってること、分かるの?」
すると、時雨は頭をかく。
【時雨】
「・・・あぁ。実は、生まれつき動物の言葉が分かるんだよ。今は、小波は、自分が置いて行かれることにご機嫌斜めだ。」
時雨は困ったように笑う。連雨は思った。あぁ・・・師走の言っていたにぃちゃんの不思議な力とはきっとこのようなことを言っていたのだろうと・・・。
【小波】
「カァー!!!!」
小波は激しく鳴いた。
【時雨】
「いやいや、最近は、お前にはの芦立城の葉姫に、師匠と共にこの間の任務の報告をしてもらったり、さっきだって、東の里の場所をバレないようにと、他の里に頼んで置かせてもらっている、忍びの任務の依頼箱まで行って、仕事の依頼が入っているか、見て来てもらっちゃたし、忙しく働かせてしまっているだろう?・・・だから、少し休んでもらいたいんだよ。それに、里に何か起こった時にすぐに知らせてもらうためにも、な?分かっておくれ。」
そう言って、時雨は小波の頭を優しく撫でる。
【小波】
「カァー。」
小波は、ふてくされたように鳴いた。すると・・・
【ホタル】
「ふふ、細波、納得してくれた?」
時雨の着替えを持ったホタルが部屋へと戻ってきた。
【時雨】
「ん?うーん・・・。しぶしぶかな・・・。」
時雨は苦笑いをする。
【ホタル】
「そっかぁ。・・・ふふ。あぁ・・・。連、卯月様が呼んでたわよ。夜ご飯を作るの手伝って欲しいんだって。」
ホタルがそう言うと、連雨は・・・
【連雨】
「あ、う、うん。分かった・・・。」
連雨は何か言いたそうに、しながら部屋を後にした。
ホタルは、時雨の服を畳み終わると、辺りを見渡した。時雨の枕の横には、水のはった桶があり、その中には顔をふくためのタオルが入っている。
【ホタル】
「・・・もう、熱もすっかり下がったし、片付けちゃうね。」
ホタルは、桶の中にある自分の顔を見た。そこには、まだまだあどけなさが残るオカッパの娘がいた。
ある時、村の女の子達が時雨様は髪の短い人が好きだと噂していた。なんの根拠もないただの噂話。しかし、その頃からずっと髪は短いまま・・・。伸びてきたなと思うと、切ってしまう自分・・・。バカなことをしているって分かっていたが、ホタルは、髪を伸ばせないでいた。
いつか、自分はこの人の双子の兄である氷雨様と結婚するのに・・・。
氷雨様は、自分のことをどう思っているのだろうか?親同士が勝手に決めた結婚だけど、今の自分の気持ちをあの方が知ったら、あの方は、傷つけてしまうのかな・・・。
いつか、消えると思っていたこの気持ちは、あの日・・・蛍橋で、共に蛍を見たあの日から、ずっと私の気持ちは変わらないでいる。
あの日からいくつもの季節をまたいで、何度も蛍を見て気づけばもう13才・・・。氷雨様が、雲海の名を受け継ぎ、東の長となるのは、17才。残された時間は後4年・・・。
もう、この思いをそろそろ断ち切らなければと思う・・・。でも、何故だろう・・・。こんなにも、こんなにも、この人への気持ちを殺すことが辛いなんて・・・。
そんなことを考えていると不意に時雨にホタルは呼ばれた。
【時雨】
「・・・ホタル。」
【ホタル】
「は、はい。」
突然時雨に声をかけられたため、反応に遅れてしまったが、なんとか返事をする。
【時雨】
「ホタル、ちょっと頭こっちに向けて。」
【ホタル】
「えっ!?」
ホタルは、驚いて時雨の方を見ると、時雨の手が自分に伸びてきた。心臓がバクバクして、何が起こってるのか分からなくなる。体がまるで石のように固まった。そして、何かが時雨によって、髪に止められた。
恐る恐る桶を覗きこむと、水面に写る自分の左前髪の上辺りに美しい桜の髪飾りがついていた。驚いて、時雨の顔を見ると、申し訳なさそうな表情をした時雨がいた。
【時雨】
「・・・すまない。ホタル・・・。ワタシが不甲斐ないばかりに、ホタルが姫の影武者をしたと聞いた。本当にすまない。危ない目に合わせてしまった。ホタルに似合うように作ったつもりだったんだせど、どうだろうか・・・。」
こういう時、一体なんて言ったら良いんだっけ・・・?頭が回らない・・・。恥ずかしくてうつむいてしまう。
【ホタル】
「・・・い、良いの。良いの。あれは、皆で相談してそれが一番良い方法だと思ったし、困った時はお互い様でしょう・・・?そ、それに、氷雨様も一平様もいたし・・・だ、だから気にしないで。あ・・・で、でも!この髪飾りは、本当に綺麗。・・・ありがとう。」
ホタルは、心のざわめきを押さえきれず、顔を上げることができない。
【ホタル】
「あ、えっと、私、桶、片付けて来ちゃうね。」
ホタルは、慌てたように、時雨の部屋をバタバタと出て行ってしまった。なぜ、あんなに慌てているのだろうか?と、時雨は不思議に思う・・・。
【時雨】
「・・・・・・。葉姫はホタルにそっくりだった。そう言えば、ホタルは、ワタシを慕っているとかなんとかって言われたっけか・・・。」
時雨は、細波を撫でながらつぶやく。
まぁ・・・ホタルのご飯が美味しいのはいつものことで、誰に対して作っても、暖かくて優しい味がする。あれは葉姫が自分のことをからかったのだろうと、時雨は思う・・・。しかし小波は、じっと時雨を見つめる。
【小波】
「カァー!!!!」
【時雨】
「・・・・・・。」
【小波】
「カァー!!!!」
【時雨】
「・・・な、そんなわけないだろう?・・・・。」
時雨は、小波にそう言うと・・・時雨は、伊賀の城にあった隠し部屋から持ってきた巻物を握りしめた。
夜遅く・・・。私は、目が覚め、厠へ向かうために廊下を歩いていると、外に誰かがいる気配がして出てみる。・・・すると、井戸の前に、髪を下ろした時雨の姿があった・・・。
そして、桶の中に張った水を覗きこんでいる・・・。何をしているのだろう?と、思った時。その桶を頭の上まで持ち上げて、中に入った液体を頭にかけた・・・。突然のことに私は、驚いた。でも、その液体を被った時雨様の髪や、服は、真っ黒に変わり・・・。よく見れば、黒髪になった時雨様はどことなく、氷雨様に似ていた・・・。
と、思ったのもつかの間、我に返って思う。
見てはいけないものを見てしまったと・・・。こんな夜中に誰にも気づかれないように墨の入った水を頭からかぶっていた・・・。
昔から、時雨様は人とは違う自分の髪の色で悩んでいた。そして、今回の件で時雨様は、普通の人間ではないことが判明した・・・・・。
ある時、山賊の一人が時雨様の容姿を見て、化け物だと言ったことがあった。あの時、その場にいた私も氷雨様もそんなことはないと、山賊の言ったことを否定した。けれど、あの出来事以降、こうして時々夜中に桶に張った水に映る自分の姿を見て、悲しそうにしている時雨様を何度か見てきた・・・。しかし、今回は見ているだけではなかった・・・。
気づかれないうち、引き返そうとした思った。しかし、引き返えそうと足を後ろに出した時、小枝を踏んで、音が鳴ってしまった。
時雨様はゆっくりと、私の方を見た。
【時雨】
「ホタル・・・?」
月の光が二人を照らす・・・。
ホタルは、手拭いを持ってきて時雨に渡す。
【ホタル】
「・・・こんな夜遅くに、水浴びなんてしたら、また風邪引いちゃうわよ・・・。」
私がそう言うと、時雨様は申しわけなさそうに言う。
【時雨】
「いつも、すまないね。ホタル・・・。」
時雨は、その手拭いで髪についた墨を拭いていく・・・。
【時雨】
「心配ないよ・・・。ホタル・・・。ちょっと、黒髪になった自分を見てみたかっただけなんだ・・・。」
時雨様は、いつものようにどこか人に気を使っているような、遠慮がちな笑顔を見せる・・・。
【ホタル】
「黒髪にしちゃうなんて、もったいないわ・・・。だって、こんなに綺麗な髪してるのに・・・。」
ハハハッと笑う時雨は、いつものように優しく笑っている。でも・・・。きっと、時雨様は不安なのだろう・・・。自分は普通の人間ではなく、竜に選ばれ、力を与えられている存在だと言うこと。そしてその力は自分でも制御できない程に大きなモノになっているということが・・・。
誰よりも優しく、里の人思いの時雨浜は、いつか、自分が誰かを傷つけてしまうのではないのかと、きっと不安でいるのだろう・・・。
【ホタル】
「大丈夫よ・・・。大丈夫。」
時雨様は、私の方を見る。
【ホタル】
「あなたに何かあったら、私が・・・。ううん。私達が、必ずあなたを止めるから・・・。」
私は、笑った。時雨様の不安が少しでも取り除かれますようにと、祈りながら・・・。すると、時雨様は言った。
【時雨】
「・・・うん。ありがとう。」
時雨は、笑顔でそう言った。
あれ?と思った・・・。今、一瞬・・・
驚く私に、時雨様はどうしたの?と聞いてきて、急いでなんでもないと答える・・・。
でも、いつもあの人の笑顔を見てきた私には、分かる・・・。
「ありがとう」・・・そう呟くように発せられた、時雨様の笑顔は、優しいけれど、誰かに気を使っているようないつもの笑顔ではなく・・・
心から安心したような、そんな笑顔だった・・・。
https://34716.mitemin.net/i539764/
読んでくださり、ありがとうございました!(*´・∀・)ノ
いつも、読んでくださる全ての皆様に心から感謝致します。
今回のイラストもまた、これまた1年くらい前に描いたもので、いわゆる初期の方になりますが、時雨の病弱感がすごいです(笑)
次回の投稿は明日の午前9時です。よろしくお願い致します!
(*´・∀・)ノ




