【 脱出 】
【前回のあらすじ】
伊賀の城の外、深く掘られた堀の外側で、氷雨達は伊賀の刺客、海、紫雲を倒し、時雨が脱出して来るのを待っていた。一方で、連雨のクナイに刺されながらも、師走の元から連雨とその弟を連れて逃げ出した時雨は・・・。
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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その頃、時雨と連雨は・・・。
時雨は、連雨とその弟をかついで屋敷の外へと逃げのびていた。すると、そこへ1羽カラスがやって来る。小波だ。一度、抱えていた連雨をそっと地面へと下ろすと、連雨に赤ん坊を任せる。そして膝に手をついて息を整えるよう試みる。
はぁ・・・はあ・・・はぁ・・
【小波】
「カァー!」
小波は、地面へ降り立つと時雨を見上げて鳴いた。
【時雨】
「・・・なるほど、あそこの塀を越えれば、一平が糸を張っているのか・・・。」
逃げ道は、分かった。後もう少し・・・。時雨は体を起こそうした。しかし・・・。
・・・くっ・・・。
ゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッ・・・・・・・・・激しくむせ、手で口を覆う。
【小波】
「カァーーーーーーーーーーーー!!」
小波がけたたましく鳴いた。
【時雨】
「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫だ、小波・・・。はぁ・・・はぁ・・・」
手を見れば、むせた時に出た血がベッタリとついていた。時雨はギュッとその手を握りしめる。
・・・出血が酷い。目の前はかすみ、足も思うように動いてはくれない。だが、いつ敵に襲われるか分からない、この敵の陣地で休んでいる訳にはいかない。時雨は自分を奮い立たせる。
そんな中、連雨は親を失った悲しみと共に、大きな罪の意識にさいなまれていた。時雨の背中からは、おびただしい量の血が自分と弟を抱え、走る度に流れ落ち時雨の命を削っていた。いつ敵が襲ってくるか分からない状況で、自分は自分をたすけてくれた恩人を傷つけただけではなく、ただ身を任せ、担がれるしかないお荷物状態。涙が溢れる。
【連雨】
「にぃちゃん。もういい。俺を置いて行ってくれ・・・。・・・でも、ごめん。弟だけは、弟だけは・・・。」
【時雨】
「・・・それ以上言うな・・・連雨。お前が、面倒をみてやるんだろ?父上と母上がしてやりたくても、出来なかったことを、お前がしてやるんだ。だから、もう泣いてはダメだよ。・・・分かったかい?」
時雨は、笑顔で連雨に語りかける。
【連雨】
「うん・・・。」
しかし・・・
【時雨】
「ぐはっ!」
後ろから何かが肩に刺さる。見れば、時雨の右肩には、吹き矢をが刺さっていた。時雨はとっさにその矢を引き抜く、するとその吹き矢には、糸がくっついていた。体の力が急に抜けその場に膝をついた。屋根の上からこちらを見る、17才くらいの少年・・・。
【八雲】
「俺は八雲・・・。お前を捕らえにきた・・・。吹き矢につく、糸より、強力なしびれ毒をお前の体名内に入れさせてもらった・・・。もう、一歩も動けないだろう・・・?まぁ・・・大人しくしていることだ・・・。」
【時雨】
「はぁ・・・はぁ・・・。はぁ・・・。本当によく効く薬だ。だから・・・大人しくしていたら、本当に捕まってしまいますね・・・。なら・・・」
時雨は、クナイを取り出した。師匠から教わったこの術は・・・まだ、完璧にできるわけじゃない・・・。でも、ここで使わないで、どこで使うんだ?・・・時雨はクナイに移る自分の目を見た。
そして、もの凄い勢いで、そのクナイを八雲目掛けて投げつける。すると、八雲は驚きのあまり、一瞬、時雨から目を離してしまった。
その隙に時雨は、素早く連雨と赤ん坊を抱えあげると、塀を飛び越える。
【八雲】
「まさか!もう動けないはずだ!」
しかし、八雲は、クナイを投げる前、時雨がクナイに写る自分の目を見ていたことを思い出す。
【八雲】
「なるほど・・・自分自身に暗示をかけたのか。しかし、それも、わずかな時間しかもたぬまい・・・。」
時雨は、塀を飛び越えると一平のかけた糸の上を走る。
後から追いかけて来た伊賀の忍達が、空中を走る少年を見て、一瞬、戸惑う。
【八雲】
「惑わされるな!糸の上を走っているだけだ。見えない糸・・・それもかなり強度の良い・・・。だが・・・俺の糸に比べれば、こんなのただのタコ糸止まり・・・。」
そういうと八雲は、刀を糸目掛けて投げつける。刀は、まっすぐに見えぬ糸へと投げつけられる・・・。
堀の向こうにいる氷雨は、とっさに手を伸ばした。
【氷雨】
「時雨!飛べー!!!!」
時雨は、糸が八雲に切り裂かれる前に最後の力を振り絞って堀の向こう側へ飛ぶ・・・。
すると、氷雨は、ものすごい勢いで、突っ込んできた来た時雨の腕をしっかり掴んで引き上げた。しかし、引き上げる時には時雨は意識不明で体温がかなり下がっていた。
【氷雨】
「時雨!おい!しっかりしろ!」
飛びうつった時に離れてしまった連雨を一平が、最後に飛んで来た赤ん坊を泡沫が抱き止めた。
【ホタル】
「時雨様!酷い怪我・・・。」
ホタルが駆け寄る。
【泡沫】
「再会して色々と思うところがあると思うがそれは、後回しだ!」
時雨が来た堀の向こうを見ると無数の伊賀の忍がこちらを見ていた。その中には、師走の姿もあった。
それを見た一平は、生唾を飲み込んだ・・・。
【一平】
「に、20人はいるか・・・。」
すると、うたかたは冷静に言う。
【泡沫】
「・・・50人だ。一平・・・。」
泡沫の言葉に、一平は、顔を真っ赤にする。
【師走】
「泡沫、そいつを渡せ。そいつは、お前には手に余る代物だぞ・・・?」
すると、泡沫はため息混じりに言う。
【泡沫】
「元々、どっかイカれてるやつだと思っていたが・・・やれやれ、完全に頭がどうかしちまったようだな。俺にはどこにでもいる貧弱なガキにしか見えねぇーよ。」
すると、泡沫は氷雨達の方を見て、静に言った。
【泡沫】
「お前ら、多勢に無勢だ。逃げるぞ」
全員が無言で頷く。
【泡沫】
「ホタル。蛍火の術を使って東の里まで先導するんだ。時雨のあの怪我は早くしないと手遅れになるぞ。だから、里の場所を悟られぬよう遠回りすることは出来ない。なんとしても、途中であいつらを巻く。」
全員は了解するとホタルは、懐から、式紙を出し東と書き、6回破りると印を結んだ。
【ホタル】
「蛍火の術!」
一つの黄色い光が、真っ直ぐと東の国に目掛けて飛ぶ。
泡沫は、ホタルに赤子を預けると後方へと回る。ホタルの後ろには時雨を抱えた氷雨がつく。
【氷雨】
「おら、しっかりしろ時雨。ホタル、俺の近くにいるんだ!後ろは心配するな。俺がなんとかする。」
【ホタル】
「氷雨様・・・。はい。よろしくお願いします。」
氷雨は、時雨を背負うが時雨の意識は、完全に失われてしまっていた。ホタルは氷雨に言われた通り、近くに寄る。
【連雨】
「にぃちゃん!!!」
一平に抱えられた連雨が叫ぶ。
【一平】
「大丈夫!時雨は貧弱で病弱なやつだが、強い男だからよ。そらよっと。」
一平は、連雨を左腕に抱え走る。
【一平】
「良いか。大人しくしてるんだぞ。オイラが守ってやるからよ。ネネ、こっちだ!」
一平に呼ばれ、ネネは一平の近くへと寄る一平に続いて東の国へ向かい森の奥へ奥へと走り抜ける。先頭には、赤ん坊を抱いたホタルが木の上を飛び移りながら走り、その後ろを時雨を背負った氷雨が続き、そして氷雨のすぐ後ろを連雨を抱えた一平とネネ、そして一番最後に泡沫が来る。
【一平】
「ネネ!」
【ネネ】
「分かってるわ!」
ネネは、森中のあちこちにクナイを飛ばす。すると・・・
ドッカーーーーーーーン!バーーーーーーン!!!
投げたクナイで森中に仕掛けた罠のかせを外し、敵に向かって炮烙火矢を飛ばしたのだ。しかし、伊賀の忍は全くこれにおくさなかった。
泡沫は、不意に走る速度が遅くなる。一平は、不思議に思って、泡沫の方を振り向き表情を見た。すると泡沫の目は、今まで見たことがないくらいに冷たい目をしていた。
印を結ぶ手の動きは一辺の歪みもなく滑らかで、何やら不穏な動きをしていた。何が起こるのかは分からない。しかし、一平は感じていた、伊賀の忍全員、目の前にいるこの一人の忍によって殺されると・・・。泡沫は、迷いのない手つきで背に背負う忍刀を引き抜く。
【一平】
「師匠!!!!ダメだ!!!人を殺しては!!!!」
時を同じくして、連雨は前を走る氷雨の背に背負われた時雨を見ていた。
時雨は微動だにせず、全身から完全に生気を失っているように見えた。しかし、泡沫が印を結び、刀を抜く寸前で、瞳が一瞬大きく見開かれ、赤く光ったように見えた。すると、突然、
ゴロゴロドカッン!!!!!
大きな大木に雷が落ち、燃えながら倒れ、伊賀の忍の行く手を塞いだ。そして、突如として辺り一面真っ白になるくらいの大雨が振りだす。
先頭を走っていたホタルが足を止めると同時に東の忍び達は、足を止めた。
【一平】
「一体・・・これは・・・?」
【小波】
「カァー!カァー!」
カラスがやって来て、時雨の上に止まった。泡沫は、手に持っていた刀をしまう。
【泡沫】
「・・・この雨なら、痕跡も残らないだろう。今のうちだ。早く行くぞ。」
泡沫はいつものように淡々と言った。泡沫のその様子を見て、一平はふぅーと息を吐き、一安心した・・・。
https://34716.mitemin.net/i537855/
読んでくださり、ありがとうございました!(*´・∀・)ノ
いつも、読んでくださっている全ての皆様に心から、感謝いたします!
今回は、八雲のイラストを載せてみましたぁ~。八雲のイメージは、ちょっと影のあるミステリアスなイメージです。紫雲とは2歳差で、八雲の方が年上になります。(*´・∀・)ノ
ちなみにこれを描いているのは、この投稿前日の金曜日の夜です笑 ちなみに、明日載せるイラストは、1年以上前に描いたものになります笑 私の載せる絵は、結構昔に描いたものから、前日に描いたものまで、様々です。(元々、物語や、イラストのストックを貯めてから投稿を始めたという理由から・・・)
そのため、絵は描いているうちに徐々に上達していく?らしいのですが、私の場合は(今でも下手なのですが)、それでもまだ、いい感じ?なやつが載せられたと思えば、あれ、どうしたの?というのが来たり、又、絵柄が全然違ったりとイラストが載せられる度に様々です。(^-^;
暖かい目で、あら?今回は絵が退化したな?笑笑 とか、思っていただけたら、幸いです。( ´・ω・)シ
次回の投稿は、明日の午前9時です!




