【 奪われた竜の力 】
【前回のあらすじ】
師走に襲われ絶対絶命の危機に時雨が駆けつけた。しかし、現れた時雨は、いつもの優しい時雨ではなかった・・・。一平、氷雨、ホタルの驚ろきをよそに、時雨はどんどん敵を追い詰めていく・・・。しかし敵の腕をへし折る直前、三人の声により我に返った時雨は敵に捕らえられてしまった・・・。
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第三十五話目です!(。-人-。)
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煙が晴れるとそこには誰もいなかった。
【ホタル】
「そんな・・・。時雨様・・・。」
【一平】
「俺達を守るために・・・。」
【氷雨】
「時雨・・・。」
三人は、呆然とその場に立ち尽くす。
すると、後ろから声が聞こえた。
【泡沫】
「お前達・・・。怪我はないか・・・?」
振り向けば、そこには泡沫の姿があった。そして、その後ろにはネネの姿も・・・。泡沫は神妙な面持ちをしていた。ホタルは、泡沫を見て、今までの経緯を話した。
【氷雨】
「・・・師匠・・・。」
【泡沫】
「お前達に・・・言わなくてはいけないことがある・・・。」
・・・・。シャリン・・・シャリン・・・シャリン・・・シャリン・・・錫杖をつく音。真っ白な白い着物をまとった若い男が真っ暗な森の中をゆっくりと歩いている。その男が歩く度に真っ白な白の着物が美しく舞っている・・・
あぁ・・・、またこの夢か・・・そう思った瞬間、時雨は目を覚ました。体が・・・重い・・・、本当なら寝込んでいるところをホタルとネネが作ってくれた薬で、無理矢理起きて来たため、その反動があるのだろうか・・・?時間的に見ても、そろそろ薬の効き目が切れる頃だ・・・。
そんなことを思いながら、ふと、周りを見渡せば、自分は円形の石造りの祭壇の中心で祭壇の端から何本も自分に伸びる縄に繋がれていた。祭壇には、何か術式のようなモノが描かれており、10数人の白い着物を羽織った人間が祭壇の回りを取り囲んでいた。
そして、その中から、師走が姿を現した。
【師走】
「おはよう・・・。竜に選ばれしモノよ・・・。」
師走は、不適に笑いながら時雨を見る。
【時雨】
「竜に選ばれしモノ・・・?何を言っているんだ?」
【師走】
「お前は・・・。何も知らないんだな・・・。」
そういうと、師走は静かに語りだした・・・。
昔から、日の本の国には、各地に様々な神が存在していた。その神の数は数え切れず、神と人は共存して生きてきた。神は、その土地に住む人や生き物を昔から守っていた。しかし、神は時代と共に力を亡くしていくモノも多くいた。
しかし・・・。神が力を無くしたにも関わらず、その土地に災いが降りかかろうとしている時など、己ではどうにもできない悪しきことが起きようている時、神は、人の中から一人、自分の力を分け与えるモノを選ぶ。そしてそのモノに自分の力を託し、その悪しきことを止めさせようとするのだ。
そして・・・と師走は、時雨を指差した。
【師走】
「お前は、東の里を守る水神、天泣竜に選ばれ、その力を分け与えられた少年だ・・・。」
時雨は、何を言っているのかと、そう思った。
しかし、師走は続ける・・・。
【師走】
「神に選ばれモノは、母親の腹の中にいる時にはすでに、神に選ばれている。そして、この世に生まれて来た時、その髪や目の色は普通の人間とは違った色で生まれてくることが多い・・・。」
時雨は、言葉が出ない・・・。自分は今まで、普通の人間だと信じてきた。今だってそう信じている。しかし、・・・。あの時・・・。
【師走】
「今まで、おかしいと思ったことはないか?普通の人とは異なる髪と目の色・・・。動物の言葉が分かり、圧倒的な人知を越えた能力・・・。
それに、神に選ばれた人間は、子供の頃、体が弱くすぐに体調を崩す・・・。それは、体の中を流れる神の力に体が対応しきれてないからだ・・・。
お前、今まで自分は他の人よりも体が弱いと感じたことはないか・・・?それに・・・。
年齢が上がるに連れて、その中の力は強くなっていき、無意識に制御していた力の制御が難しくなっていく・・・。その証拠として、殺されそうになった仲間を見て、お前の中の力が暴れ出した。しかし、お前・・・自分一人で自分自身を止められなかっただろう?」
待て・・・ワタシは・・・・・普通の人間ではないのか・・・?時雨は困惑を隠せない。
すると、師走は問いかけてきた。苦しいだろう?怖いだろう?と、その苦しみや恐怖を俺が取り除いてやろうと・・・。ワタシが託された竜の力と言うのは年齢と共に少しずつその神から供給されており、師走の話からすれば、完全に供給が終わる前ならば、その神の力を奪うことができるという・・・。
【師走】
「お前の力・・・俺に渡せ・・・。東時雨。俺かお前を普通の人間にしてやるよ・・・。まぁ・・・。母親の腹の中にい時から、竜の力は注がれているから、その力は全てお前の一部となっている・・・。それを無理矢理に引き剥がそうとするば、どうなるか・・・。そうだな、命の保証はできないな・・・。」
師走は不敵に笑ってそう呟いた。
【時雨】
「悪いが・・・。この力、お前に譲るつもりはない・・・。お前に渡せばどうなるか、目に見えているからな・・・。」
時雨は、そう言った。息が切れる・・・。こんな縄・・・。いつもならすぐに引きちぎれるはずなのに、体がいうことを聞いてくれない・・・。
【師走】
「まぁ・・・。お前がどう思っていようと、お前の力はこの伊賀の国のために、渡してもらう・・・。」
師走がそう言うと、祭壇の周りに立っていた10数人の白い着物を着た人達が術を唱え始める
・・・竜神力・・・人力・・・剥離・・・少年から、今新しい宿主の元へ・・・・・・
・・・体が熱い・・・。時雨を繋いでいる縄が真っ赤に光る・・・。時雨の体から青い気が漏れていく・・・。
【時雨】
「ああああああああああああ!!!!うぅ・・・。」
【時雨】
(なんだ・・・。体の中から何かが沸き上がって来る・・・。)
空が、突如として真っ暗になり、ゴーゴーと風が雨なり声を上げた。強い雨がその場一帯に降り始める・・・。
時雨につけられた縄は、まるで時雨の命を削りとるかのように、時雨から放たれた青い気を吸いとっていく。
【紫雲】
「師走様・・・。このままではあの少年、死んでしまいますよ・・・。」
師走の近くにいた紫雲がそう師走に言う。しかし、師走は特に気にするような素振りも見せず言い放った。
【師走】
「別に関係ない・・・。むしろ、あいつが死んだことで、泡沫がどういう反応を見せるか、楽しみだ・・・。」
時雨は、もがき苦しんだ。時雨が苦しめば苦しむほど雨は強く、冷たくなっていった・・・。
しかし、突然、時雨は苦しむのをやめた・・・。そして、時を同じくして雨もパッタリ止み、雲の隙間から出た太陽光が時雨を照らした。
時雨は座った状態で、動かない・・・。銀色の髪がみるみるうちに黒髪へと変わっていく・・・。
【紫雲】
「髪の色が、変わっていく・・・。」
あぁ・・・。また、人を殺してしまった。彼で一体、何人目だろうか・・・と紫雲は、晴れていく空を見ながら思った。紫雲の肩から、一匹の蜂が、空へと飛んで行く。
【師走】
「ふん・・・。泡沫、お前の弟子の命は、もらったぞ・・・。」
https://34716.mitemin.net/i532523/
読んでくださり、ありがとうございました!(*´・∀・)ノ
いつも、読んでくださっている全ての皆様に心から、感謝いたします!
紫雲のイラストの白黒版を載せてみましたぁ~。ホタルや、ネネと違ってちょっとやさぐれているというか(笑)、良い子!みたいな二人とは違って、ちょっとヤンキーみたいなイメージです(^-^;
次回の投稿は、来週、土曜日の午前9時です!
お見逃しなく!(。・`з・)ノ
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