【蛍とホタル】
こんにちは。有馬波瑠海です。
初めての小説投稿、初めての連載です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第4話目です、、、。
【ホタル】
「時雨様、どうして私のいる場所が分かったの?森はこんなにも広いのに。」
【時雨】
「あぁ。それはね、ホタルに聞いたんだよ。」
【ホタル】
「えっ?どういうこと?私、何も言ってないわ。」
【時雨】
「あ、すまない。ホタルはホタルでも、こっちの蛍に聞いたんだ。」
【ホタル】
「えぇっ?」
時雨は橋の上まで来て立ち止まる。すると、目の前に小さな黄色い光の玉が一斉に夜空に舞った。
その小さな光の玉達は、橋の下に流れる川を照らしたり、夜空に輝く星と共に夜空を舞ったり真っ暗な夜の世界をキラキラと輝かせた。
【ホタル】
「うわー!キレーイ!」
時雨は、ゆっくりとホタルを背中から下ろすと二人で橋に腰かけた。
【時雨】
「ここの橋は、皆から"螢橋"って言われてて、この時期には、沢山の蛍が見れるんだ。」
【ホタル】
「すごーい!とっても、綺麗!でも、どうしてかしら、どこか寂しい気がする。」
【時雨】
「・・・蛍の寿命はね、成虫になったらたったの1週間なんだ。」
【ホタル】
「たったの一週間?」
【時雨】
「うん。でも、一週間なら良い方で、強い雨に打たれたり、蜘蛛捕まったりして、平均すると、3日から4日の命らしい。」
【ホタル】
「なんて、儚い人生なのかしら・・・。」
【時雨】
「・・・うん。確かに、蛍は儚い生き物だよね。結局、生まれた育った川の中から出ても、結局、一週間と絶たずにその生まれ育った川か、そんなに遠くない場所で死んでしまうんだから。でも、ほんの一時でもこんなに綺麗に夜空を舞えるなら、ワタシはそれもまた美しい一生だと思うな。」
ホタルは、夜に舞う蛍達を見て思う。自分もいずれ死ぬ時が来た時、この夜空を蛍のように美しい人生だったと思えるだろうか・・・。思えるような人生にしていきたいとそう思った。
【ホタル】
「時雨様・・・。私、もう逃げるのは・・・やめる・・・。」
もう、逃げるのはやめよう。この先、どういう結末が待ち受けているのかは、分からないけれど、それでも、きっと運命からずっと逃げて続ける人生よりも、それは美しいものになると思ったから。
【時雨】
「うん?何から?」
時雨は、不思議そうにホタルを見つめる。
【ホタル】
「ううん。なんでもないよ!」
ホタルは、ニッコリと笑った。
【ホタル】
「それよりも、蛍に私の場所を聞いたって・・・。」
【時雨】
「あぁ・・・。」
時雨は、何かを言おうとして、躊躇っているようだった。
【ホタル】
「いいわ。時雨様・・・。」
【時雨】
「えっ?」
【ホタル】
「人には、言いたくないことだってあるもの。時雨様が言いたくなった時に言ってくれれば、良いわ。」
時雨は、照れ臭そうに頭をかいた。さっき自分が言ったことをそのままホタルにも言われてしまったからだ。
【時雨】
「なんだか、格好がつかないや。」
時雨は、人が良さそうな笑顔を向ける。
【時雨】
「・・・実は、生まれつき、動物の言葉が分かるんだ。今まで、家族しかこのこと知らなかったんだけど、里の皆だって、ホタルだって、家族なんだから、言っても良いよね?」
時雨はニッコリと笑った。
【ホタル】
「動物の言葉が分かるの!?すごーい!ここにいる蛍達がなんて言ってるか、分かるの?」
【時雨】
「まぁ、、ね、、。へへへ。あの葉にいるのは、お嫁さんを呼んでる。あそこにいるのは、こっちに良いエサがあるよって、他の蛍に知らせてる。それに、こっちにいるのは・・・。」
ホタルは、目を輝かせながら、時雨の話を聞いた。すると、橋の向こうから、人影が近づいて来た。
【氷雨】
「おーい!時雨!ホタルは見つかったかー?」
【時雨】
「見つかったよー!」
すると、氷雨は、慌てた様子で走ってくる。
【氷雨】
「ホタル!どこ行ってたんだ?まったく、心配したんだぞ?」
【ホタル】
「・・・ごめんなさい。」
【時雨】
「まぁ、まぁ、いいじゃないか兄上。無事だったんだから。」
【氷雨】
「そういう問題じゃないだよ!何かあったらどうするんだ?熊が出たり、狼が出たりしたら!それに、皆だって心配・・・」
氷雨の言葉を遮るように時雨は言う。
【時雨】
「ほら、そんなことよりも、兄上、見てみなよ!」
時雨は、氷雨の肩をポンポンと叩く。氷雨は、二人を探すのに夢中で気づかなかったが、時雨になだめられて、ゆっくりと辺りを見渡す。
【氷雨】
「おぉー!スゲー!蛍だ!初めて見たぜ!本当にキレイだな!なぁ、ホタル、お前もそう思うだろう?綺麗・・・だなぁ・・・。」
氷雨はホタルの方を見る。そうねと、ホタルは優しく笑う。どこか儚げな彼女の笑顔は、何千もの蛍達が織り成す光よりも、その時の氷雨には綺麗に思えた。
氷雨も橋に腰かける。その夜沢山の蛍が夜空に舞った。その蛍達は、橋の下に流れる川を照らしたり、夜空を羽ばたいたり、また、橋の周りを飛んだりして、夜の闇に光を灯した。三人は時間を忘れていつまでもその光景を見つめていた。
本家の前につくと、卯月が玄関の前で腕を組んで待っていた。
【卯月】
「あなた達三人!一体どこに行ってたの!!!こんな遅い時間まで!まったく、時雨も氷雨もホタルを迎えに行くって言って全然帰って来ないんだから!」
卯月の説教は長かった。本当に長かった。正座をして足が痺れて、もうパタンと倒れそうになった頃、卯月の説教は終わった。
【卯月】
「はい、ホタル。今日は、時雨が豚汁を作ってくれのよ。食べてやってね。」
【ホタル】
「はい!いただきます。」
ホタルは、豚汁に口をつける。
【ホタル】
「・・・。うわー!」
この時の味をホタルは、今でも覚えている。味噌と塩の入れすぎで、舌が痺れるほど辛く、まるで火が通っていないニンジンと大根は噛るとガリッと音を立てた。
【時雨】
「ホタル、どう、美味しい?」
ニッコリと笑顔で自分の味の感想を少年は、はたして自分で味見というものをしたのだろうか?
【ホタル】
「そうねぇ・・・。うーん・・・。」
ホタルは涙目になりながら、自分の顔から血の毛が引いていくことか分かった。しかし、暗い森の中にいた時を思い出す。すると、今こうして、皆と豚汁を食べていることがなんだか幸せだなと思う。
【ホタル】
「・・・そうだなぁー。とぉっても、温かいよ!」
ホタルは、嬉しそうにニッコリと笑った。
暫くして、お風呂から上がった氷雨が、豚汁を食べようとやって来た。卯月は、温めなおした豚汁を氷雨に渡す。氷雨は、それに口をつけた。
【氷雨】
「うわっ。マッズ。ホタル、こんなもんよく食えたな。」
そこへ時雨がやって来る。
【時雨】
「あっ!兄上、お風呂から上がったんだね。どう味の方は?」
時雨は、ニッコリと笑う。
【氷雨】
「お前これ、味見したか?」
【時雨】
「あぁ。もちろん。」
【氷雨】
「そうか。なら、俺から言えることは一つだ。・・・、温かいよ。うん。本当に温かい。」
氷雨は、何かを決意したように言った。
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【ホタルと蛍】終
読んでいただき、誠にありがとうございました!(。-人-。)
皆さん、蛍って見たことがありますか?私は何度かあるのですが、見るたびに小さな蛍達が織り成す幻想的な光景に、綺麗だなぁ~と思いつつ、それと同時に、どこか儚い命の輝きを見ているようで、ちょっぴり切ない気持ちになります。
小説に登場するホタルという名は、文字通り、この儚くも美しい蛍からとりました。
ただ今回の物語を書くに辺り、どっちの"ほたる"のことを言っているのか、分かりにくいと思い、ヒロインのほたるは、"ホタル"。文字通りのほたるは、"蛍"と表記させていただきました。
(。-人-。)
それでも、分かりにくかったら、ごめんなさい、、、。汗




