【ネネの記憶 後編】
【前今回のあらすじ】
ネネは、ついに一平の頬の傷を目の当たりにする。一平が頬傷を隠し続ける真相とは?あの雨の日に一体何があったのか・・・。ついにネネの記憶がよみがえる。
こんにちは。有馬波瑠海です。
(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第二十七話目です!(。-人-。)
姉妹作品【闇に沈む侍】連載開始!もし、よろしければ、こちらも合わせてご覧ください!
【闇に沈む侍】
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チューチュー・・・ネズミが一匹酒樽の横から飛び出した。熊の面を被った男は、ため息をつく。
「やれやれ。まだ、ガキが隠れていやがるのかとおもったぜ。俺も、ガキを殺すのは良い気はしない。だが、これも、忍であるが故の定め。こいつらは殺すしかねぇ。もう、生かしてはおけねぇーんだよ。お前も、分かってるんだろう?」
雨花と夜雨は、その様子を震えながら見守っていた。
熊の面を被った忍は、狼の面を被った少年の忍の方を見て言う。
「・・・それでも、殺せないってか。人として情があるのは、良いことだが・・・。忍としては、残念だが・・・失格だ。」
真っ赤な血が雨の中、吹き出る。それは、あっという間の出来事だった。今の今まで生きていた双子は、たった一瞬のうちに動かなる。声にならぬ悲鳴を一平とネネはあげる。
双子を殺した熊のお面を被った忍は、狼の面を被った忍を連れて男の亡骸を持ち、その場を去って行った。
後に残されたのは、変わり果てた雨花と夜雨の亡骸。
【ネネ】
「雨花さまーー!!!!!!!夜雨さまー!!!!!!あああああああああああー!!!!!!!」
一平は、震えるネネを強く抱き締める。
【一平】
「ネネ・・・。大丈夫。これは、夢だ・・・。そう夢だ・・・。夢なんだ・・・。だから、大丈夫・・・。大丈夫だ。」
ネネは、突然、プツンと糸が切れたように気を失ってしまった。そこへ、誰かが走って来る。
【如月】
「一平!何があったの!!!!お姉ちゃんと、お兄ちゃんはどこに行ったの?」
【一平】
「・・・・・・。なんで、にぃちゃんと、ねぇちゃん、なんだろう・・・。なんで、オイラじゃなかったんだろう。」
【如月】
「一平、何を言ってるの?」
ハッとした。薄暗い小道の行き止まり重なるようにして、死んでいる双子の兄妹。雨に打たれてその小さな体から真っ赤な川が流れ出す。
【如月】
「よさめぇーーーーー!!!!!うくわぁー!!!!!!きゃあーーーーー!!!!!」
・・・・・・。・・・。気がつけば、涙が止まらなくなっていた。すべてを思い出してしまった。思い出したくなかった。あの日の記憶・・・。自分が犯した罪・・・
【ネネ】
「・・・ごめんなさい。一平様・・・。アタシ、アタシがあの時、あんな物、拾わなければ・・・。アタシ、うぅ・・・。アタシのせい・・・で・・・二人は死んだ・・・。ごめんなさい。・・・ごめんなさい。一平様の大切な家族をアタシが奪った・・・。」
一生かかっても、償えないことをしてしまった。もう、この里にはいられない。もう一平様の隣になんて、いられない。体からすべての力が抜ける。今、目の前にいる少年はどんな顔をしているのだろう?敵を見るような自分の兄弟を奪った敵を見るような、冷たい目をしているんじゃないだろうか。怖かった。今までどうやって彼に接して来たのか、もう思い出せない。
【一平】
「ネネ・・・。ネネ・・・。」
一平様がアタシを呼んでいる。アタシはもう何も答えられない。
【一平】
「ネネ・・・。オイラを見て・・・。」
ネネは意を決っしてゆっくり顔を上げた。そして、目の前にいる少年の顔を見る。すると、そこには今まで見たことのないくらい優しい笑顔をした一平がいた。いつもふざけて氷雨様と喧嘩ばかりしている悪ガキの姿はもうどこにもない。いつも見せないその優しげで、穏やかな表情は実年齢よりも、ずっとずっと大人に見える。ネネは、一平のその表情を見て、何も言えなくなった。
【一平】
「ずっと、隠してて、ごめん。この傷跡を見たら、あの日のことをネネが思い出してしまう思ったから、ずっと誰にも見せないようにしてきた・・・。
・・・ネネには、ずっとオイラの隣で笑ってて欲しかったから。あの日のことはオイラだけでなんとかするつもりだった。
でも、そうだな・・・。好きな女に隠し事も良し悪しだなって思ったよ。結局、お前を・・・泣かしちまった・・・。
ネネ・・・。オイラが忍びになる理由は、この里を守れるくらいに強くなることだけじゃない。お前が安心して笑顔でいられる里にするためだ。
でも、師匠の元で強くなれば、オイラ、にぃちゃんとねぇちゃんを殺したあの熊の面と狼の面を被った忍に復讐するために、この里を捨ててあの忍び達を探しに行っちまうかも知れない。
だから、もし、オイラが怒りに負けてあの忍び達を殺しに行こうとしちまったら、お前がオイラを止めて欲しいんだ。あの時、酒樽の裏で震えながらも、オイラを助けるためにしてくれたように・・・。」
・・・一平は、そっとネネを抱き締める。
【一平】
「あの時、オイラをあの忍達から守ってくれて、ありがとう。これからも、ずっと・・・俺の隣に・・いて欲しい・・・。」
【ネネ】
「うぅ・・・。一平・・・さま・・・。あーーー!!!!」
一平は、ネネが泣き止んだ日暮れまで、ずっとネネを抱き締め続けていた。
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第二十七話目にして、ようやく一平が、頬傷を隠し続けた真相が明かされましたね(^-^;
最初の方から、読んでくださってる皆様、大変お待
たせいたしましたぁ!( >Д<;)
一平は、普段はチャラケけているように見えますが、実はとても人の気持ちをよくくみとって、さりげない優しさをかけることができる大人なところがあったりします。
時雨、氷雨、ホタルの三人のちょっと難しい間柄とは違って、ここ二人は純粋にお互いのことを想いあってここまで来ました。そのため、一平は、ネネが雨花と夜雨のことで負い目を感じてしまうことをずっと恐れていたのです。どんなに親しい間柄である時雨や氷雨や、家族にも言わなかったのはそのためなんですね・・・。
何かの拍子にネネの耳に入っちゃうかも?と思ったのでしょう。(o´・ω・`o)
まあ、結局今回のことで、ネネはあの日の出来事を思い出してしまったわけですが、二人がこの先、雨花と夜雨のことを乗り越えて行くにも今回の出来事は大切な第一歩となったのではないでしょうか?
読んでくださり、ありがとうございました!
次回も、ぜひ、ご覧ください!(。-人-。)




