【予言の巻物と東家の家系図】
こんにちは。有馬波瑠海です。
【前今回のあらすじ】
修行のため、時雨、氷雨、泡沫の三人が、大月山にやって来てから数ヵ月。今は、12月31日、大晦日の明け方泡沫は三人は一度、清流の村の本家に戻ることになった。村では丁度年末の大掃除が行われており、三人も倉の掃除をすることになったのだが、倉の中からホタルの先祖が書いたとされる予言の巻物と東家の家系図が見つかる・・・。
ただの趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第二十話目です!
12月31日ー明け方
【泡沫】
「さっ。お前ら、出るぞ。」
時雨と氷雨は身支度を整え小屋の外に出る。
【泡沫】
「お前ら、次にここに来るときは、ホタル、ネネ、一平も来る。だから、修行をさらに厳しくする。そんなもんだから、正月は餅でも食って体をよく休めておけ。それと、これをお前達に。」
そう言うと、泡沫は2本の上等な木刀を差し出した。木刀には、真剣と同じようにしっかりとした柄と鍔が取り付けられ、刀身は、一つは、青漆で、もう片方は赤漆で塗られどちらともとても雅で美しかった。
【泡沫】
「赤い方は、氷雨。青い方は、時雨だ。この木刀は、俺がビワの木から作った。丈夫で、ささくれができにくいいい木刀だ。大切にしろ。」
二人は、木刀を腰にさし、嬉しそうに礼を言う。
早朝に小屋を出て、山を降り終わる時には、お昼時になっていた。そして、もう少しで山のふもとというところで泡沫は立ち止まる。
【泡沫】
「お前達、もうここまでくれば帰れるな?」
【氷雨】
「うん。でも、なんでそんなこと聞くんだ?」
【泡沫】
「俺は、よそ者だ。正月ってのはな、家族で一緒に過ごすものなんだよ。俺がいては、余計な気を使わせてしまうだろう。」
【時雨】
「何を言ってるんですか!師匠はもう、ワタシ達の家族です。」
【氷雨】
「そうだ!そうだ!俺は師匠のことぃーちゃんだと思ってるのに!そんな事言われたら、悲しいじゃんか!」
【泡沫】
「お、おい・・・!」
時雨と、氷雨は泡沫の腕を少し強引に掴み、村の入り口まで引っ張る。山のふもとにある東の村の入り口では、ホタルと村の子供達が出迎えに来ており、こちらに手を振っている。
【時雨】
「さぁ、師匠。ここまで来たらもう一人で小屋に戻るのは無しです。一緒にワタシ達の家に帰りましょうね。」
【氷雨】
「そうだぜ。師匠。一人で勝手に小屋に帰ったら、俺と時雨でまた小屋に師匠を連れ戻しに行くからなー!!!だから、戻ったって意味ないぜ!戻ったら、戻っただけ、俺達は師匠のこと迎えに行くぜ!」
【泡沫】
「まったく・・・。しょうがないな・・・。」
時雨は、泡沫の顔を見ると、ほんの一瞬ほんの一瞬だが、普段笑うことのない泡沫のが笑ったように見えた・・・。村の入り口まで来ると、ホタルが嬉しそうに声をかけてくる。そして、ホタルとともに来たであろう何人もの子供達が時雨に群がる。
【ホタル】
「お師匠様、時雨様、氷雨様、お帰りなさい。」
【子供1】
「時雨さま〰️!待ってたんたよ!遊んでくれよ!遊んで!」
【子供2】
「時雨さま、見てみて!駒をつくったんだぁ!お正月になったら、一緒に遊んでくれよ!」
【子供3】
「いやいや、俺のも見てよ!この羽子板で遊ぼう!時雨さま!」
【時雨】
「おおおー!皆すごいじゃないか!明日、皆で遊ぼうね。」
すると子供達は、とても残酷そうな顔をする。
【泡沫】
「やれやれ、時雨は、子供にモテるな。」
泡沫が呟くと、氷雨は不満そうに言う。
【氷雨】
「ちぇっちぇ!なんで時雨ばっかり子供にモテるんだよ。」
氷雨は頬を膨らませた。
【ホタル】
「まぁまぁ、遊んでくれるお兄ちゃんというのは、子供にモテるのよ。」
【氷雨】
「なんだよ!俺だって、遊んであげてるだろう?」
【ホタル】
「氷雨様の場合は、そうね・・・一緒に仲良く遊んでるわよね!」
ホタルは、苦笑いをした。
【氷雨】
「なんだよー。ホタル、どういうことだ?なぁー師匠!俺だって良いお兄ちゃんなんだぜ?こいつらは、ほんっと、見る目ねぇーよな!」
氷雨は、泡沫に訴える。
【泡沫】
「まぁ・・・ガキにガキの世話は、できないからしょうがないんじゃないのか?」
【氷雨】
「師匠まで、そう言うのかー!もー!!!」
その後、時雨、氷雨、泡沫、ホタルの四人は本家へと帰った。
【五月雨】
「皆、よく帰って来てくれた。氷雨、時雨、少し見ない間にたくましくなったな。泡沫、お前の教え方が良いのだろうな。礼を言おう。そして、帰ってきてそうそうで悪いのだが、今はこの屋敷は年末の大掃除中だ。時雨、氷雨、ホタルお前達も掃除を手伝っておいで。そうだな。まだ倉の掃除をしていないから、お前達は倉を頼む。泡沫、悪いがお前も行ってくれ。今日中に、屋敷の掃除を終わらせたい。」
【泡沫】
「御意。」
四人は、倉庫へと向かった。倉庫の中は、長らく使われていなかったのか、保管されて物はホコリを被っていた。それぞれがホウキや、雑巾がけをして行く中、泡沫は棚から落ちた巻物を手にする。
【時雨】
「あ、それ。ホタルの先祖が書いたとされる予言の巻物とその中に一緒に包まれてるのが家の家系図なんですよ。」
【泡沫】
「予言の巻物と家系図?」
泡沫は、その巻物をそっと開く。
【時雨】
「師匠、この巻物と家系図の裏に書かれていること、なんて書いてあるか分かりますか?ワタシ達は、それ、読めないんですよ。父上や母上に聞いても、教えてくれなくて・・・」
泡沫は巻物を広げると東家家系図が書かれた紙が一緒に巻物と共に包まれていた。落としそうになった家系図を持ち直し、裏を見ると、何やら書いてある。泡沫は、東家の家系図と巻物を交互に見ていたが、暫くして泡沫は何やら黙って考え込み、しばらくすると、突然、何かに驚いたような顔をしそして、すぐに深刻そうな、厳しいようなそんな顔をした。普段、あまり感情を表に出さない泡沫のコロコロと変わる表情を見て、時雨は不安になる。
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【泡沫】
「・・・。」
【時雨】
「師・・・匠??」
時雨は、恐る恐る泡沫を呼ぶ。時雨の問いかけに泡沫は、はっと、我に返ったように時雨を見ると、いつもように、感情のこもらない表情に戻る。
【泡沫】
「・・・。ずいぶんと古い字で書かれているから、俺にも分からんな。」
【時雨】
「そう・・・ですか。」
泡沫が何かを隠したことは十中八九確かだろう。しかし、「分からない」と言っている泡沫に
これ以上聞くのは気が引けた。何か、隠さなければいけないような内容が書いてあったのだろうか?時雨は良いようのない不安に襲われたがが、それでも時雨は結局、泡沫にそれ以上のことを聞くことは無かった。
読んでくださり、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!(*´-`)




