【二人の長】
こんにちは。有馬波瑠海です。
初めての小説投稿、初めての連載です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?ついていけないよー?ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
今回は、そんな私が書く【時雨の里】その第二章目です、、、。
【東十朗】
「やれやれ、五月雨。困ったもんだ。こんなんでこれからの東は大丈夫なのか?」
上段の間に座る男が二人。一人は名を五十嵐東十朗と言い、二つの村からなる東の里の村の一つ、清流の村の長だ。そして、その東十朗の右隣に座るのは東五月雨。清流の村と共にある、元々の東の里で、今は、東の里を成す清流の村と共にあるもう一つの村、本流の村の長だ。東十朗は、自分の息子である一平を見て、ため息をつく。
【五月雨】
「やめておけ、東十朗。お前も人のことを言えた義理じゃないだろう。お前のガキの頃もまぁ、酷いものだった。」
【東十朗】
「言うじゃねぇーか、五月雨よ。お前も俺とどっこいどっこいだったろうが。」
【五月雨】
「さてさて、お前達。何か言いたいことはあるのか?」
五月雨は、不意に目の前に座る息子達に話をふった。
【氷雨】
「父ちゃん!俺は悪くねぇーよ!一平が俺にカエルを投げつけようとしてきたから、俺は、びっくりして泥沼に転んじまったんだ!だから、責任は全て一平にある!」
氷雨は勢いよく一平を指差した。
【一平】
「なーに、言ってやがるっ!オイラは、よく見えるように、と思ってカエルを捕まえて見せようとしただけだい!勝手に驚いたのはお前だろーが!それなのに、オイラを突き飛ばしやがって!コノヤロウ!」
今にも殴り合いを始めそうな二人を、ネネとホタルはまぁまぁ、となだめる。
【五月雨】
「時雨、お前はさしずめ巻き込まれ事故だったのか?と聞きたいところだが、喧嘩を止めようとして、喧嘩している二人をボコボコにしてはダメだ。二人の怪我は、ほとんどお前がつけたものだな?」
【時雨】
「はい、父上。すみません。ワタシがやりました。」
時雨は、神妙な面持ちで、丁寧にゆっくりと頭を下げた。
【ネネ】
「、、結局、、、誰が一番被害を出したのか?と聞かれれば、、、。」
【ホタル】
「時雨様、、、なのよね。」
ネネとホタルの二人は苦笑する。
【東十朗】
「一平。お前自分の名の由来を忘れたわけじゃあるまいな?東の里は、他国から幻の東の里と呼ばれるくらい良い雨が降る里だ。太陽を隠す雨は、他の国ならば普通は嫌われるもんだ。だが、この里に降る雨は、雨の龍である天泣様が降らせる雨。ずっと長い時間太陽を奪って雨を降らしたり、また、反対に何日も雨を降らさないわけでもない。毎日、作物が育つのに必要なぶんだけ雨を降らす。そして、この里で降る雨にうたれた作物は他の国の物とは比べ物にならないくらいによく育ち、この村の人々の暮らしを豊かにしてくれている。それだから、昔からこの村ので縁起が良いと、里の男には雨には雨名をつけた。時雨、氷雨が良い例だ。だが、お前にはつけなかった、分かるな?一平?」
【一平】
「分かってるよ!オイラのにぃーちゃんは、夜雨って名前だったんだろう?それに、女はいずれ東の里以外のところに嫁いだ時に東の里の出身者だとばれないように、あんまり雨の名をつけないのに、父ちゃんは、ねぇーちゃんにも、雨花って雨につなんだ名前をつけた。父ちゃんがそれほど、雨を大切に思ってるのは知ってる。でも、縁起が良いはずの雨にちなんだ名をつけた、にぃーちゃんとねぇーちゃんは、生まれてからずっと体が弱くて、全然外に出られなくて、やっと体が強くなってきて、始めて隣村に出られたと思ったら、どこのだれかも分からないやつに殺されちまった。」
【東十朗】
「一平、お前には死んでいった兄や姉の分もしっかり生きて、氷雨や時雨と共に協力して、東の里を守っていって欲しい。」
【五月雨】
「氷雨、時雨、お前達もだ。氷雨一平に負けるのはまだしも、なぜ、弟の時雨に喧嘩で負けるんだ?そもそも、その弟に諭されているようじゃ、村をまとめていくなんて、無理な話だ。」
【東十朗】
「おい、五月雨。、、、どうして、喧嘩に負けるんだ?って、今俺が皆で仲良くしろって言ったところ名のに、どーして、そういう流れにするかな、、、。」
【五月雨】
「お前には、誰よりも強くなってもらわねば、困る。」
【氷雨】
「はい。ごめんなさい。」
ホタルは、五月雨と氷雨の会話を複雑な心境で聞く。
【卯月】
「とにかく、あの泥だらけの洗濯物は、自分達で洗いなさい!どれだけ、洗うのが大変か、分かるから!」
卯月は、五月雨の妻で、時雨と氷雨の母親だ。栗色の髪をし、優しそうな見た目とは違い、かなり子供達には厳しい。
【如月】
「まぁまぁ。卯月。この子達も反省してるみたいだし、アタシも手伝うから、勘弁してあげなさいよ。」
は、卯月の姉で東十朗の妻、そして一平の母親である。子供達に厳しく躾をする卯月とは異なって、姉御肌な性格の割には、とても優しく、子供に甘い。
【卯月】
「いいえ!ねぇーさん。泥だらけの着物を洗うのどれだけ大変か、ちゃんと知ることも大切よ!これだけは譲れないわ!」
【如月】
「あらら、、、。ま、そう言いうことなら、しょうがないわね。一平、氷雨と時雨と一緒に洗濯してきな。」
【一平】
「えー!」
【卯月】
「時雨、氷雨、今すぐ洗って来なさい。」
【氷雨】
「えっ!母ちゃん!何、言ってるんだ!川に行くには、もう外は真っ黒だ!子供だけで行くのは、危険過ぎるぜ!」
【卯月】
「誰が、川に行けって言った?井戸の水を使いなさい。」
【氷雨】
「えー。マジかよ。時雨、これは洗い終わるまで、えらい時間がかかるぜ。一体、何回水くめばいいんだ?」
【時雨】
「仕方ないよ。兄上。諦めよう。ワタシ達がいけなかったんだよ。」
結局三人は、ガックリした様子で、着物を井戸へと洗いに行ったのだった。
【ネネ】
「まったく、しょうがないわね。あの三人は。もう少し、しっかりしないものかしら?」
ホタルは、ずっと二人をなだめながら、歩いていく時雨の背中を、見ながら言う。
【ホタル】
「時雨様は、、、。むしろ、しっかりし過ぎているわ。」
【ネネ】
「えっ?」
ネネは、どうしてそう思うのか?と、ホタルに聞いたが、ホタルは答えようとしなかった。不思議そうにホタルの方を見るネネをよそに、ホタルはいつまでも井戸へ向かう三人の姿を見ていた。
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読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)
三人の父と母が出て来ましたね!実は、一平のお父さん東十朗のデザインは、すぐに決まったのですが、時雨と氷雨のデザインは、二転三転して現在に至ります。初期の方はもっと氷雨に近いデザインで、襟足は短く、もっとキツい顔をしていました。(*´・∀・)ノ
ただ、母親の卯月の方は、時雨に寄せようとしたのですが、失敗。
時雨は、銀髪に青い目をしていますから、茶髪の髪と目をしており、しかも性別まで違う母親を似せて描くというのは、絵心の無い私には、中々難しかったのです、、、。( >Д<;)
ということで、父である五月雨の息子である氷雨と時雨とどっちにも似ているけれど、ちょっと違うかな?という感じで描くことで落ち着きました。




