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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第12章 【泡沫の一番弟子編】
100/225

【泡沫の父親】

お久しぶりですっ!

今回めでたく、第100話目を投稿させて頂きました!


そして、第100話目にして泡沫の父親が判明致しますっ!ご期待ください!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

 あの日以降・・・。泡沫(うたかた)は、笑わなくなった・・・。鵜飼(うかい)はそう言った。


 氷雨(ひさめ)は、自分が知っている泡沫(うたかた)は、ほんの一部部分にしか過ぎないとということを知った。きっと、他にも知らないことは沢山あるのだろう・・・。


氷雨(ひさめ)

「師匠に、そんな過去があったなんて知らなかった・・・。師匠は、ずっと一人でそんな重い過去を背負ってたんだな・・・。」


 落ち込む氷雨(ひさめ)鵜飼(うかい)は、淡々(たんたん)と言った。


鵜飼(うかい)】 

「忍びになれば、誰しも重い過去や、宿命、運命と向き合って生きていかなくてはならない。・・・忍びとはそういうものだ・・・。小僧・・・名前は?」


 氷雨(ひさめ)は、ビクッとし、そして答える。


氷雨(ひさめ)

「あ、(あずま)氷雨(ひさめ)。」


 氷雨(ひさめ)か・・・。鵜飼(うかい)は、小さく呟くと洞窟の外へと出ていく・・・。氷雨(ひさめ)は、慌てて声をかけようとした。すると、鵜飼(うかい)は振り向いてこう告げる。


鵜飼(うかい)

「まぁ・・・。俺のバカ弟子の弟子がどんなもんか、とりあえずは見せてもらおうかな・・・。ついて来い・・・。」


 氷雨(ひさめ)は、慌てて鵜飼(うかい)について行く・・・。すると空蝉(うつせみ)鵜飼(うかい)に言う。


空蝉(うつせみ)

鵜飼(うかい)・・・。」


 空蝉(うつせみ)鵜飼(うかい)を引き留める。鵜飼(うかい)は振り向くとなんだ?と聞いた。


空蝉(うつせみ)

「・・・そいつは、酔拳(すいけん)を使うぞ・・・。」


 空蝉(うつせみ)は、ニヤっと笑った・・・。鵜飼(うかい)は、ほぅーと珍しそうに声を漏らし、それは楽しみだと呟いた・・・。


氷雨(ひさめ)

「す、酔拳(すいけん)・・・?」


 氷雨(ひさめ)は、不思議そうな顔をした・・・。しかし、鵜飼(うかい)はそんなこと気にする様子なく、洞窟を出ていく。


氷雨(ひさめ)

「あ!ちょ、待った!」


 氷雨(ひさめ)も慌ててその跡を追ったのだった・・・。氷雨(ひさめ)が連れて行かれたのは、山の中だった。


鵜飼(うかい)

氷雨(ひさめ)、お前、狐火の術はできるか?」


氷雨(ひさめ)

「お、おう・・・。師匠に一応、習った。」


 なら、やってみろと鵜飼(うかい)は言った。氷雨(ひさめ)は不思議に思いながらも印を結んだ。


氷雨(ひさめ)

「狐火の術!」


 氷雨(ひさめ)は、印を結ぶ・・・。すると黒い火の玉が、ポンポンッと二つ出た・・・。それを見た鵜飼(うかい)は、眉をしかめた。


鵜飼(うかい)

「・・・。氷雨(ひさめ)泡沫(うたかた)に何か言われてるか・・・?」


氷雨(ひさめ)

「え?別に・・・。」


 氷雨(ひさめ)は不思議そうな、顔をして言った・・・。


鵜飼(うかい)

「そうか。ちなみにあいつの今の弟子はお前だけか・・・?」


氷雨(ひさめ)

「いや。双子の弟の時雨(しぐれ)と、従兄弟(いとこ)一平(いっぺい)と、後俺の許嫁(いいなづけ)のホタルと、従兄弟(いとこ)許嫁(いいなづけ)のネネで、五人・・・。」


鵜飼(うかい)】 

「ほう・・・。ちなみにその4人の狐火の色はなんだった・・・?」


鵜飼(うかい)

「えぇーと。ホタルとネネがの二人は紅桔梗(べにききょう)色。それで、一平(いっぺい)は黄色で、時雨(しぐれ)は青・・・だったな・・・。ちなみに師匠は赤だったっけ・・・。」


鵜飼(うかい)

「特殊型を除いて、型は火、水、氷、雷、土、風、妖の七つ。狐火の術は、そのものの気然忍術の適性を示す術だ・・・。火ならば、赤。水なら青。氷なら浅葱(あさぎ)。雷なら黄。土なら、(だいだい)。風ならば若竹(わかたけ)。妖なら紅桔梗(べにききょう)色だ・・・。」


氷雨(ひさめ)

「え?じゃあ黒は・・・?」


 鵜飼(うかい)は、氷雨(ひさめ)の肩にポンッと手を置く・・・。


鵜飼(うかい)

「適正なし・・・。お前は気然忍術系は全くダメだな・・・。」


氷雨(ひさめ)

「ええぇぇええぇぇえぇぇえええええええええ!!!」


 氷雨(ひさめ)は、大声を上げた。鵜飼(うかい)氷雨(ひさめ)のあまりの声のデカさに耳を塞いだ。


氷雨(ひさめ)

「嘘だろう?じゃあ俺は、伊賀の(かい)とかいう奴みたいに霧を出したり、師匠みたいに刀に火を宿らせたりする術はいっさい使えないってことかぁ・・・?」


 氷雨(ひさめ)は声を裏返しながら言った。


鵜飼(うかい)

「まぁ・・・そういうことになるなぁ・・・。だが、黒い狐火を出す奴は、死神と契約かできるなんて話もあるぞ・・・?」


氷雨(ひさめ)

「死神と契約・・・?本当かそれ?」


鵜飼(うかい)

「ん、まぁ多分、この話は黒い狐火火が出ちゃった奴が、少しでも落ち込まないように作った作り話だな・・・。でも、まぁ作り話って証拠も、本当の話って証拠もないな。」


氷雨(ひさめ)

「あてにならない話ってことか・・・。」


 氷雨(ひさめ)は、下を向いて黙りこんでしまった。


鵜飼(うかい)

「まぁ、そんなに気を落とすな。俺の狐火を、見せてやろう・・・。」


 鵜飼(うかい)は、印を結ぶと、ポンッポンッと赤い狐火が出た・・・。


氷雨(ひさめ)

「赤い狐火・・・?ってことは、火の、気然忍術の適正があるのか・・・。」


鵜飼(うかい)

「あぁ・・・。だが、俺は火遁(かとん)は使わない・・・。」


 鵜飼(うかい)がそう言うと、氷雨(ひさめ)は不思議そうに聞いた。


氷雨(ひさめ)

「え?なんで?せっかく適正があるのに・・・。」


 すると鵜飼(うかい)は何やら考える素振りをして言った。


鵜飼(うかい)

「俺よりも、スゲー火遁(かとん)使いがいるからだな・・・。どんなに努力しても、俺はそいつに敵わないと悟った。だから、俺は火遁(かとん)を使わない・・・。」


氷雨(ひさめ)

「それって、一体、誰なんだ・・・?」


鵜飼(うかい)

「そいつの名は、猿飛(さるとび)佐介(さすけ)。お前の師、夕暮(ゆうぐれ)泡沫(うたかた)の親父だ・・・。」


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