2 入院
2 入院
入院前の私の健康状況…アレルギー性鼻炎、5年程前から、鼻詰まり水洟が出ていた。
目は、還暦を迎えた頃から涙が増え、水晶体液の濁り(茶色)があった。
歯は虫歯(4本)治療済み、水虫は50年程の付き合い、色々な薬を使用…治らづ…諦めていた。
八月17日以後28日迄は諸々の検査の繰り返しが続き毎日3~5種類程の点滴と飲み薬の治療で食事は普通食、相変わらず食欲は無く4割程度の食欲でした。
入院したものの殆ど痛みが無く、点滴の煩わしさを除けば、気楽に病が治せると思ったものです。
以後、、病室の空気にも慣れ、他の患者さん達との会話を通じてお互いの病状が話題となり、入院生活に必要なアドバイス等を受けた。
同室の患者さんの病状は、肺疾患、ヘルニア、痔病、足の傷、胃の摘出等の方々でした。
病棟内は常時看護婦さんの動きがあり、担当看護婦さんと患者さん達との会話、見舞い客との話し声、廊下では歩行器、車椅子に委ねリハビリ―をする患者の足音等、私が知らなかった病院独特の雰囲気を、後日感じ取りました。
この南2F病棟のベッド数はA班28床、B班20床、個室3部屋と集中治療室2部屋、ナースステイション、付属施設として喫煙室兼待合所、シャワー及び介護浴室、医薬品倉庫、物品倉庫、流し場、トイレ等から成り、女性患者も14~5名前後の方々が常時入院されていたと思う。
患者の数は平均45名前後だったでしょうか?
看護婦さんの数は、婦長1名、主任看護婦2名、一般看護婦15名、合計18名程で、皆優しく明るい態度と豊な医療知識を持ち快活な勤務態度が見受けられ、其の良き環境の中から、私達患者に絶大なる安らぎを与え、強い安堵感と信頼感を、其処から受け取る事が出来ました。
余談になりますが、この南2F病棟は、美人の看護婦さんが多く、見舞いに来た方々から病は別に、俺も入院したいよと羨ましがられたものです。
私は平成13年3月17日迄この2階で事実、厄介になりました。
勤務時間は次の様な時間帯でした。
1、朝8時~17時(平日勤務)出勤者全員(内2名が、深夜勤務に就く)
2、17時~24時(ジュニャ勤務)勤務者2名。
3、24時~翌朝8時(深夜勤務)勤務者2名で、週1回位の輪番制勤務。
4、月に1度、(木)副院長、主治医、婦長、担任看護婦さん等の回診がありました。
概ね上記の勤務でしたが、南2F病棟は当日手術した患者の回診勤務が課せられていたので、深夜勤務者は大変だと感じた。
食事時間 朝食、午前8時、 昼食、12時、 夕食、18時
入院と同時に点滴が施され、毎朝看護婦さんの問診及び、血圧、検温の測定、週に2回前後の採血が日課となり、痛みが無く伏せる程でもない時は待合室に出向き、他の患者さんとの会話で時を過ごしました。
寝具類の交換は毎週木曜日又は金曜日に行われ全般を通じ衛生的で快適な療養生活でした。
以下の記録は妻が毎日見舞に来て見聞した記録帳からの抜粋です。
メモ的な記録だが数値と薬の品名はほぼ確実です。私が不調、妻の訪問時間等により日々の出来事等は事実と異なる事が多いと思います。
長期間点滴と白血球の減少で入浴が出来ず、殆ど毎日看護婦さん又は妻が蒸しタオルで身体を拭いて呉れました。娘より若い看護婦さんに世話して頂く…恥ずかしい思いもしたものです。又少し出歩く様になってからシャワーを良く使いました。
入院中使用された薬品は概ね次の種類でした。
点滴薬
ソリ―ターT1号,同T3号、アミノフリード,ビエーヌツイン2号、同3号、新鮮凍結液、VH測官A、大塚製薬糖液,タクプロンCUP,ムコスタ、抗生物質、生理食塩液、抗がん剤(朱色白色液の2種類)
これ以外に薬名の分からない数種類の薬品がありました。
以上の薬品が病気の症状に併せ組替えられて投用されたと思います。
飲み薬
ガスモチン、(毎食後3回)ガスター錠D、(朝、夕、)プルゼ二ド錠、(眠前)
アモバン錠、(眠前)睡眠剤、胃壁患部を被膜保護作用の飲み薬、緑色で粘り気がある(1日3回)等がありました。
うがい薬
フアンギゾンガーグル、イソジンガーグル等、毎食後、退院後も暫く使用しました。
注射液
白血球増殖作用の薬(筋肉注射)延べ45本程肩に打ったと記憶しています。
痛み止め(筋肉注射)は液流入管に注入後の使用でしたので痛みがなく助かりました。
入浴は月水金が男性、火木土が女性(入浴時間、13時30分~16時30分迄)東舘地下2F大浴場を使用、浴場使用出来ぬ患者は各病棟にある介護浴室を利用、又は自室に於いて蒸タオルで拭いてもらう。
日々の主な出来事。
8月17日、(木)入院、24時間栄養剤(800CC)入り点滴、11月末迄毎日これが私くしの主食となりました。
8月18日、(金)点滴、6本、2時間、4時間、6時間、等投用時間の異なった薬でした。
血圧126下90、体温36・4度。
8月19日、(土)点滴3本、見舞い身内5名あり。
8月21日、(月)点滴4本、見舞い会社の方。
8月22日、(火)点滴3本、深夜胃及び脇腹鈍痛あり。
8月23日、(水)点滴4本、日中、胃及び脇腹等に鈍痛あり。
8月24日、(木)点滴3本、腹部CT撮影,再度胃カメラ検査、かなり進行している。
8月25日、(金)点滴7本、食事食べず、主治医,厳しい状態…見舞い営業課4名。
8月26日、(土)点滴3本、腹部CT,胸部レントゲン、食事食べず4人部屋に移る。
8月27日、(日)点滴3本、朝、昼、夕、黒色排便有り。見舞い2人、娘と孫娘。
8月28日、(月)点滴3本、午後2時~4時頃まで、胃、脇腹、痛む、見舞い2人。
8月29日、(火)点滴4本、ガリュムシンチ検査の為の注射六甲アイランド病院にて。
8月30日、(水)点滴3本、久しぶり入浴、散髪、見舞い2人、娘と孫娘。
8月31日、(木)点滴4本、10時六甲アイランド病院にてガリウム検査。
ガリウム検査とは、身体の正面18分、背面18分、左右脇腹5分ずつ計46分位の時間を掛け弱い放射線により、m単位の移動撮影を行い悪性リンパの状態を調べる検査です。見舞い娘と孫娘。
9月 1日、(金)点滴7本、吐血、輸血、酸素吸入、血圧低下、胃の検査バリュ―ム呑む。