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絶食88日間 ガンからの生還  作者: 御影神吾
1/16

前書き


病名『多発性胃潰瘍、悪性リンパ腫(血液のガン)』        


私は平成12年8月17日上記病気にかかり神戸市東灘区山手にある某大手病院に入院しました。


この手記は、担当主治医の計らいで化学療法に委ねての治療が行われ、7ヶ月後の3月17日に無事退院を迎え現在元気に過ごしている者の体験記録です。


初めての入院生活で貴重な体験をしたので、この体験をお伝えする事で微力ながら療養中の皆様方々の心の支えになればと思い執筆する事にしました。


此処に出てくる人々のお名前と建物の名称は全て仮名を使用しています。


この入院期間中、約85日間の絶食を余儀なくされ、併せて450本余りの点滴と8クールの抗がん剤の使用、其の都度、諸々の器官及び臓器に生ずる副作用の症状で心身共に虚脱感に陥り、2週間余り真剣に自殺を考えた事もありました。

予告なしに起こる吐血、悪寒、高熱、等により3度失神した事を覚えており、その都度今迄体験した事の無い幻覚象状等?非科学的不思議な体験をしました。


世は正にオカルトブーム…テレビ番組でオカルト現場現象等の生放送やこれらの文書、又は写真等によって心霊現象体験者の体験談話と画面等が放映されているが、全て娯楽番組として見ており、私には関係の無い生活でしたが、然し入院初期の段階で度々起こる幻覚症状の状況下、昭和60年84歳で他界した母親と言葉を交はす不思議な体験をして、3度目には地獄の一部分と思われる場所を覗く体験をしました。


退院後もその状況が脳裏にあり…この体験を、冷静な気持ちで分析して結論を出さねば…と思うものの千載一隅、再び体験出来ない事と考えればお知らせする事も…この気持ちが強く筆を取った次第です。いい年をして根拠の無い話にお笑いでしょうが、敢えて恥じを偲び記録にしました。


信ずるか!信じないかは貴方次第です。


本文に入ります前に、入院期間中お世話になりました主治医の佐藤部長様始め、内科、外科の先生方と、南病棟2階の秋山婦長さん及び看護婦の皆様に、お礼を述べさせて頂きます。


複雑な治療生活でしたが、先生方の適切な治療と誠心誠意暖かい看病のお陰で無事退院を迎えた事がなにより嬉しく、家族一同喜び感謝致しております。誠に有難うございました。


今でも麓の街角より山手を望めば、緑の高台に佇む病院、この病院の数ある窓の中から唯一、その窓を探し求め、その時の状況を思い暮らしています。


あの窓の部屋で、一喜一憂、私は生死を賭けた時間があり日々襲う病状の変化と精神的苦悩があらゆる形で過ぎ去っていき、僅かながらも生きる喜びと希望を持ち窓から眺めた神戸の街の様子、海上を行き交う船舶、漁火の美しい夜景が、一時的にこの苦しみから解放され過ごした事が終生忘れられぬ思い出となっています。


見舞いに来て下さった方々からは激励と慰めの言葉…同級生からは心強い励ましの手紙を頂き有難うございました。

苦楽を共にして来た妻とは先に逝く我が身の心配より残されたフヮミリーと幼い孫達の将来を案じ悲しみで交した言葉、又身内縁戚者が持って来た懐かしい故郷の庭先に咲き揃っている草木の写真を眺め、もうこの家には帰れないと思うと涙が止めども無く流れ落ちたものです。


早く元気になってこの花の咲く田舎に帰り皆と語り明かそう…と涙交じりの叱咤と力説…又孫達とは我が身を忘れてあどけない会話等など…数え上げればきりが無いほど心を動かし私の人生64年の流れを一片に凝縮した時間でもありました。


この部屋からどのような形で出られるのか?又其の日は何時になるのか?…種々不安と恐怖を持ち過ごした事が昨日の様に想い出されるのです…






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