私とわたし
私はわたしが好きじゃない。
私はわたしが嫌いだ。
私が何故この子を器としてこの世を生きているのか。
何故この子を器として生きなくてはいけないのか。
私には到底分からない。
それが私にとっての一番の重荷で、私にとっての一番の苦痛だ。
なんて不平等なんだろう。
出来ることなら、隣のあの子として生きたかった。
でも、表向きは私はわたしが好きだといっている。
そんなの只の建前だけど、でも誰かにわたしの事が嫌いだなんて言ったところでどうしようもない。
もう私はわたしとして生まれてしまったから、次に生まれ変われでもしないかぎり、もうこれはどうしようもない事なんだ。
でも、だからといって私はこの子に死んで欲しいとは思ってない。
だからどうか思いとどまって。その足を止めて。
死んだらどうなるのか全然分からないけど。でもきっと、そこは今君が行くべき場所じゃないんだよ。
お願い、止めて。
誰か、止めて。