表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

割と癒えないもの

痛い。胸にぐさりと刺さるモノ。



それは、形の無いモノ。

ぐにゃりと曲がったりする。



それは、諸刃。

ぐちゃりと音を立てたりする。



それは、悪夢。

短いまどろみの中に、何かを見出だす必要は無いのに。



どこからか、音が聞こえる。


耳を澄ませば、具体的に聴こえてくる。


騒々しい密室。鋭利な刃物が飛び交っているが、各々の形があり、特徴的なモノは真っ直ぐこちらに飛んでくる。


私は、刃物を持っていない。

飛んでくるモノに対しても、全くと言っていい程無防備だ。



飛んでくるモノは意思を持っている。


矛先は確実に私を仕留めようとするものでは無いのだが、刺さると痛いものだ。


しかし、今まさに私を忌ましめようとしているモノは、私に向けられているものなのだから、受け入れなければいけないのだろう。


これは、仕方が無いことだと私は思う。


この痛みと向き合わなければ、私は現実から「逃げた」事になるんだと。

そして、逃げる事に対して、私のすこしばかりの自尊心が許す筈が無いのだ。


今まではそう言い聞かせてきた。

でも、それももう限界に近いから。



ぐちゃり、何かが潰れていく。

冷たくなる前に、私は私である、私であった事を誇れるように。

最後まで傷や痛みと向き合ったのだから、悔いは無い。



ぐしゃり、何かが壊れていく。

もう楽になってもいいんだと、少し安堵する。

突き刺さっているモノは、膨張し、破裂する。

自分がそうさせていたのかも知れないが、今となってはどうでもいい事だ。



ぐさり。ぐさり、と、突き刺さり、歪み、潰れて、砕けていく。

これがとどめだといわんばかりに。

やはり、そろそろ終わるんだろう。

思い残す事は、ひとつだけ。

たった一つの疑問だけ。







どうして、私だったんだろうか。


人生初小説ということで、頑張ってみました!

とはいっても、書いていた時間は一時間弱なので、もしかしたらそんなに頑張ってないかもしれないです。


いかがでしたか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ