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07:ダンジョンマスター提案を受ける

「まずは貴方様の強みを生かすために、ムギとココを鉱山探索へと派遣すべきです・・・・」


「はあ!?」


 オレがダンジョン経営について相談した結果、アルカードは最初にそう提案してきた。

 それのいったいどこが、オレの強みを活かすことになるのだろうか?


「本来ダンジョンマスターとは、従魔をダンジョンの外に派遣することなどできないのが普通です。もちろんモンスターの氾濫(スタンピード)などの特殊な例は省きます。本来モンスターの氾濫(スタンピード)とは、大量のモンスターがダンジョンの意思を離れ、暴走した状態ですから・・・・」


 それがいったい何だというのだろうか?

 まったくオレの強みには、繋がらない話のように思えるのだが・・・・


「主様はすでにお気付きかと思いましたが・・・・たまにムギとココを連れ立って、ダンジョン外へ散歩に赴いておられますよね?」


「ああ・・・確かにそうだな・・・」


 オレはたまにムギとココをダンジョン外に散歩に連れ出すが、あれは普通のことではないようだ。

 オレには前世からの記憶があるが、その辺りがその特殊性に関係しているのだろうか?

 だがそれがいったいなんだというのか? 


「ムギとココはコボルトのテチチ種とよばれていますが、その種族の特技が、鉱山を嗅ぎつけるというものなのです。過去には人間の従魔となり、金鉱や銀鉱を見つけ出していたという記録もあります・・・・」


 そのアルカードの知識が、どこから湧いて出るか気になるが、それは確かに重要な意見なのだろう。

 ムギとココが鉱山を見付け出せば、オレのダンジョンポイントは、さらに潤沢なものとなる。

 

「わかった・・・・それじゃあムギとココには、ミノさんとタウロさんを護衛につけよう・・・・」


 オレにはアルカードもスライム3人娘もいるし、彼らであれば護衛は十分に務まるだろう。

 それよりもひ弱なムギとココが心配だ。


 出来ればオレもついていきたいが、オレには他に役割があるらしい。

 そんなわけでオレは泣く泣く、癒しであるムギとココ、遊び仲間であるミノさんとタウロさんの旅立ちを見送った。


「主にはこれから剣と魔法の稽古をしていただきます」


「ええ!? オレがなんでそんなことを!? 皆が守ってくれるからいいじゃないか!」


「ダンジョンマスターとは本来ダンジョンで最強の存在なのです。だいたい戦う知識というのはダンジョンマスターに本能として備わっているものなのですが、どうも主様にはそれが無いように思えます」


 たしかにオレには前世の知識はあっても、ダンジョンマスターとしての戦うための知識は全くない。

 それをこれから学べというのだな・・・・アルカードは・・・・


 本来最強のはずの、ダンジョンマスターが戦えないというのはオレも可笑しいとは思う。

 だがそれは怠惰な毎日を送っていたオレにとって、死刑宣告にも等しい提案だった。


 それからはアルカードからの剣の稽古に、ネクロ爺の魔法の特訓にと、忙しい毎日が続いた。

 勿論稽古用の模擬剣も、アイテム製作モードで造らされたよ。


「模擬剣はミスリス製の刃を潰した物になさいませ」


「え~!? 木剣じゃだめなの!?」


「ミスリルは魔力伝導性が高いので、模擬戦での魔法の訓練にもなります」


 そして高額なミスリルの模擬剣を2本も造らされたよ。

 勿論その全てにミスリルを使用すると、とてもポイントがお高くなるので、半分は鉄を使用している。

 それでも刃を潰したミスリルの模擬剣2本で、しめて300万ポイントになったよ。

 1本はオレの物で、もう1本は剣の指導を務める、アルカードのものだ。


 ちくしょおおおお! 浪費だ浪費!


「成長に必要な費用は浪費にはあたらないかと・・・・」


 そうですか・・・・


 そしてそこはダンジョンマスターであるオレ、たったの1ヶ月ほどで、戦闘の才覚を現し始めたのだ。


「アルティメットデストロイビーム!!!」


 ビビビビ~!! どか~ん!


 オレが最初に習得した魔法が、このアルティメットデストロイビームだったのだ。

 それは過剰な威力で、本気になれば山一つ吹き飛ばす威力があった。


 名前が長すぎるので、もうそれ破壊光線とかでいいのではないだろうか?


 なぜ最初にそれを・・・と皆には呆れられらが、それがオレというやつだろう。

 あれだ・・・・なろう小説でありがちな、やろうとしたら出来てしまったというやつだ。

 まあそれ以外の魔法が今のところ皆無だがな。


 剣の成長については、身体強化や武器強化などをマスターすることで、それなりには戦えるようにはなってきた。

 1年経過したころにはセイントセイバーなる魔法剣をマスターし、光の魔力で剣のリーチを増やしたり、斬撃を飛ばしたりという技術を身に着けた。


「み、見事です主様・・・もう教えることはなにもありません・・・・」


「死ぬなああああ! アルカード!」


 セイントセイバーを習得した時には、光属性に弱いアルカードを、勢い余って瀕死状態にしてしまったのは記憶に新しい。

 すぐにポイントで復活させたがな。


 そしてオレはその時、ふと疑問に思ったことがあった・・・・

 オレが強くなったからといって、どうダンジョンポイントの浪費が、抑えられるというのだろうか?

 確かに自ら身を守れるのは良いことだが・・・・

 

 そんな折、アルカードは再びオレにある提案をした。


「主様のダンジョンに寄生する、不逞の輩がおります・・・・それは主様以外のダンジョンマスターの存在です」


 ダンジョンポイントの多大な消費の原因は、過去にオレがごろごろしながら食べていた、ポテチやカップラーメンなのど趣向品にあると思っていたのだが・・・・違っていたらしい。

 

「主様のダンジョンポイントをその不逞の輩どもがかすめ取っているのです。そのダンジョンマスターを主様には討伐していただきます・・・・」


 どうやらアルカードがオレを鍛えてきた理由は、オレのダンジョンに寄生する不逞のダンジョンマスターどもを、自ら退治させるためだったようだ。

 まあそのために今度は、実戦用のミスリス剣を、造る羽目になったがね。

お読みくださりありがとうございます。


このダンジョンマスターに共感を持ってくださった方・・・・

この物語を少しでも面白いと感じてくださった方・・・・

イケメンヴァンパイアは正しいと思った方・・・・

ビームこそ最強だと思った方・・・・


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