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ダンジョンマスターに転生したオレは、スローライフを満喫したい!  作者: 因幡 龍
第二章 ダンジョンマスターと異世界の街
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08:ダンジョンマスター、3つの目的

 オレがリベラックの街に来た目的は3つある。


 1つ目は異世界の人々と交流をして、仲良くなることだ。

 そして現在この1つ目は着々と進行中だ。

 すでに仲良くなった冒険者仲間もいる。


 2つ目がゴミ処理場を造り、ゴミを集めてダンジョンに吸収させて、ポイントを集めていくことだ。

 これは冒険者がオレのダンジョンにゴミを投棄した時に、オレのダンジョンがそのゴミを吸収して、ポイントに変えた時から考えていたことだ。


 3つ目がゴミを吸収して集めたポイントで、物品を創造し、商品として売ることだ。

 そうやってお金を稼ぐことで、オレは商人となり、人間の経済にも深く関わることが出来る。

 そうなればオレは、人間としての地位を、確立することが出来るだろう。


 そんなわけでその足掛かりとして、まずはケイシーの父親である、ランドルに塩を融通することにしたのだ。

 なんでもこの街では、現在塩不足が問題となっていて、ランドルもその塩不足に悩まされているという。

 食事付きの宿を経営する者としては、それは致命的な問題であるはずだ。

 

「娘のケイシーに聞いたが、お前が売るための塩を持っているというのは本当か?」


 さっそくケイシーに連れられ、厨房を尋ねると、ランドルからそう尋ねられた。


「勿論です。どれくらいの量の塩をご所望ですか?」


「1キロは欲しい・・・・。だが塩は今この街では高価になりつつある。あまり足元を見られても払えるお金がねえ・・・・」


「お金の心配ならいらないと思いますよ。この塩で良いですか?」


 オレは国産塩300ポイントを創造して、ランドルに見せた。


「おいお前・・・! 今どこからその塩を出した!?」


 まあそうなりますよね・・・・突然塩が現れれば・・・・

 だがそう言った場合の対策も、青き翼のメンバーからレクチャーを受けているから、心配はいらない。

 

「収納魔法ですよ・・・・オレ魔法が得意なんです」


 まあ本当は神聖魔法しか使えないがな・・・・・天使だし・・・・

 当然収納魔法なんか使えない。


「ほう? 王都の魔法学園で習ったのか?」


「そんなところです・・・・」


 ちなみに王都の魔法学園は、バーバラが魔法を覚えるために通っていた魔術専門の学園だ。

 かなり有名な学園なので、この国で知らない者はいないという。

 そこには収納魔法を使う、教授がいるという話だ。

 オレはその話に、上手くのっかったというわけだ。

 収納魔法が使える教授がいるなら、当然使える生徒だっているってね・・・・


「ちなみにこの不思議な透明袋は何だ?」


 オレの創造した塩は、ビニール袋に包まれている。

 それはこの塩が、オレが前世において、スーパーで購入したことがある塩だからだ。

 オレは一度購入したことがある物を、ダンジョンポイントで、創造することが可能なのだ。

 それはステータスの創造リストにも掲載されていて、選択して実行するだけで、創造することが出来るのだ。

 まあ本来それらは、ダンジョンの宝箱の中に納めるべき物なのだろうがね。

 オレ、ダンジョンマスターだし・・・・


 ところがこの異世界において、この透明なビニール袋は怪しさ満点なアイテムなのだ。

 オレはその怪しさ満点のアイテムについても、説明しなくてはならない。


 そしてこの場合の言い訳も、当然レクチャーを受けている。


「珍しいですよね? ダンジョン産の袋ですよ」


 この辺りの常識では、【不思議な物 = ダンジョン産のアイテム】で、だいたい片が付くそうだ。

 誤魔化しやすくて非常に有難い。

 しかもそのビニール袋が、ダンジョン産というのは、決して嘘でないのが質が悪い。

 そのビニール袋を出したのは、ダンジョンマスターであるオレだし・・・・


「それで・・・金の心配はいらないと言っていたが、いったいこの塩・・・いくらで売ってくれるんだ?」


「お代はいりません・・・・」


「なんだと? そりゃあいったいどういうことだ?」


 ただより怖い物はないという言葉が、この国にもあるようだ。

 ランドルの親父は、警戒からか、怖い顔でオレを睨みつけた。


「その代わりに場所を貸してください・・・・」


「場所だと? いったいどこを貸せって言うんだ? そこでいったい何をしようってんだ?」


 オレのその言葉にランドルは、問い詰めるように尋ねて来た。


「そこにこの宿のゴミ捨て場を造ります・・・・」


「そんなことをしてどうする? お前に何の利点もねえじゃねえか?」


「そのゴミを魔力に変える実験をするんですよ」


「ゴミを魔力に変えるだと!?」


 ランドルはオレのその言葉に驚愕を隠せないようだ。

 ゴミを魔力なるエネルギーに変えるという行為は、この異世界においても、常識を覆す程の行為なのだ。

 前世の世界でも、ゴミをエネルギーに変える行為は、フィクションの世界だけの出来事だった。

 それが出来てしまうダンジョンマスターって・・・・実は物凄い存在なのでは?


 まあ、当然ゴミを魔力に変えるというのは方便だがな。

 実際にはそれは、オレのダンジョンポイントに変わるのだ。

 まあ正直にオレのダンジョンポイントに変えるなんて言わないがな。

 それはオレの正体を、暴露する行為だ。

 いつかはオレの正体を、暴露するつもりではあるが、今はその時じゃない。


 オレはこの宿の一角にゴミ処理場を造り、そこをダンジョン化して、ゴミを吸収させる予定なのだ。

 そこで吸収したゴミは、オレのダンジョンポインとなり、それがオレにどれくらいの恩恵をもたらすか、どんな問題が出るかなど、検証するつもりだ。


「これは個人的な研究ですが、協力していただければ、再度塩を融通してさしあげますよ」


「わかった・・・・。知り合いに相談してみるから、少しだけ待っていてくれ・・・・」


 そう言うとランドルは、厨房の仕事を終え、その後、何処かへ出かけていった。





「おうリヒト! しばらくぶりだな? お前ゴミを魔力に変えるんだって!?」


 そう言ってオレの宿泊する宿に現れたのは、冒険者ギルド長のアガートだった。

 ランドルはアガートを連れ立って、再びこの宿に、帰って来たのだ。


 どうやらランドルの相談相手とは、アガートだったようだ。

 考えてみればランドルも元冒険者と聞いているし、冒険者ギルド長のアガートに、相談事を持ち込んでも可笑しくはないのだ。


 さあ・・・・この油断ならない男の目の前で、どう怪しまれないように、計画を進めるべきだろうか?


お読みくださりありがとうございます。


このダンジョンマスターに共感を持ってくださった方・・・・

この物語を少しでも面白いと感じてくださった方・・・・


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