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第33回

この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。

   また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。

この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)


第1回から、お読みになりたい方は、後書きより下にある〔闇探偵西園寺美園 第2シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


  闇探偵 西園寺 美園2(33)  相良 凌      


   3 解けゆく謎(11)


 西園寺を、見つけた湯月は、

「恐れ入りますが、あなたの、お名前を伺えますか?」

 と、西園寺に訊いた。

「秋本真琴です」

 と、応じた西園寺。湯月は、

「知り合いに似た方がおりまして・・・」

 苦笑した。

 湯月は、西園寺を、もちろん覚えている。

 西園寺が、闇探偵をやっている事を湯月は、紗些平奏子と名乗る人物から聞いている。

 西園寺が、闇探偵の名前を使っているときは、依頼を受け、調査をしている時だ。

 湯月は、それを知りたかった。

 互いの仕事の邪魔にならないよう対応する為に、湯月は、機転を利かせたのだ。

「湯月さん、どうぞお座りになって。皆さんも」

 小夜子の一言で、西園寺、佳代と幸太郎、東山が高級そうなソファーに座った。

 低いテーブルに向かって、奥に小夜子と西園寺、それに湯月が座り、佳代と幸太郎が、低いテーブルを挟んで、東山と富士田奈々子に正対する形で座った。

 湯月が本題を切り出す。

「早速ですが、見つかった遺言書を見せていただけますか?」

「それが・・・」

 言葉を詰まらせた小夜子。

 湯月が、いぶかしむ。

「何か、あるんですか?」

「遺産の分配方法についての契約書を締結後に、遺言書をお見せします・・・」

 富士田奈々子が、おもむろに口を開いた。

 俯いて、沈痛な面持ちの小夜子。

 それを見て、湯月が、西園寺に聞く。

「秋本さん、事情を、お知りなんですか? 何か、他の人に、訊きづらくて・・・」

「実は、私、小夜子さんから『遺産を見つけて欲しい』と、依頼されまして、先ほど、陶器の入れ物に入った、銀行の貸金庫のカードキーを見つけました・・・で、遺言書を富士田さんが持ってたと、今日、東山さんから聞きまして、・・・」



第1回から、お読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第2シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


前作の 闇探偵 西園寺美園 第1シリーズをお読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第1シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


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