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私にとっては、夏休みに市民プールへ行く様なものだ

作者: 黒楓
掲載日:2025/10/08

今日も黒いです!(^^;)




 何年かに一度……不定期に訪れる恋は……

 不意打ちだったり、じんわりと芽を出したりと……その発現は様々だけど……

 それを『目の当たりに』自覚した時の私のマインドは呆れるほどのルーティンワーク!


 それを例えて言うなら……


 夏休みに……出席カードへハンコを捺してもらう為に行く学校のプールでは無く、午後の灼熱の日差しに突き動かされて自転車に乗り、市民プールを目指す様なものだ。


 ただ、()()を晴らす為だけのものだから……いくばくかのお金を支払い、まるで色気の無いスクール水着に白のスイムキャップという()()()()で更衣室を出て“洗礼”を受けに行く。


 その“洗礼”とは……まず“消毒槽”へ足を踏み入れ、次は冷たいシャワーに打たれて身震いする。


 どうせ私は……いつも“拗らせ片想い”なのだから……自分の穢さ(きたなさ)と立場を……こうして思いっ切り! 我が身に味わわせる。

 その()()()()()に濡れた顔を拭って表を見ると、そこは日差しが照り付ける眩しいプールサイド。

 日に焼かれたコンクリートをプールサイドへ向かって歩いて行くと濡れた足裏はすぐに蒸発し、裏腹にジュワ! ジュワ! と焼かれる。

 これが“バカな嫉妬”と言うヤツだ!


 焼かれる熱さに爪先立ちながら、ようやくとプールサイドに辿り着き、『ままよ! 』とばかりにプールへ身を投げる。


 ドボン! と言う衝撃と共に、私は底を目指して深く潜り込む。

 無理に開けた目で見るその世界は不確かに歪み、私は周りで暴れている人々の喧噪を水圧の音で聴く。


 私にとって……息の続く限りの、ほんの限られた時間での事。

 私はその世界で自分には関わって来ない“音達”をただ聴きながらの恋愛ごっご……


 そして息が続かなくなり……

 断末魔の魚が浮き上がって来る様に

 水面で大きく口を開けて“しらふ”の熱い空気を吸い、

 みっともなく鼻水を垂らしたその顔を……

 夏日に晒すのだ。


 でも、後悔とかはまるで無い!

 強がりなのか違うのか……

 自分ではわからないけど……


 そう! 想いは……叶わない方が良いのだ!





                             おしまい





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― 新着の感想 ―
後ろ向きながら中々にウマい喩えwww  主人公さんがポジティブシンキングになって成就できますよーに!  ( ー`дー´)q
市民プール。 私の住む町には市民プールが無かったので、友達たちは橋を渡って隣町のプールまで自転車で行っていましたよ! 私の夏の避暑地は、図書館でしたので少し実感はわかなかったけれど、プールに入る前のア…
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