02_ひき逃げ【犯人発見編】
事故の翌日。
ひき逃げ犯が見つかったら、どう処断してやろうかと脳内シミュレーションしていたのと、腰や肩の打ち身が痛くて、昨晩は中々眠れませんでした。
身体の各所に痛みが出たので、事故翌日も仕事を休み、地元の整形外科を受診して、そこで診断書も書いてもらいました。
診断書では、打ち身等で中等傷と書かれました。軽傷と重傷の間ですね。
その足で事故現場の管轄警察署へ行って、診断書の提出と人身事故で調書をとってもらいました。
調書の際に、『厳罰を希望するか?』と聞かれたので無論迷わず厳罰を希望しておきました。
ひき逃げのせいで、今の私はきちんと被害が保証されるか解らない不安な状態なので、処罰感情は強いのです。
なお事故の際に加害者が逃げなかったとしても、加害者側から人身ではなく、『なんとか物損扱いにしてくれ』とか、『うちの知り合いの板金屋に直してもらえるから警察は呼ばずに示談にしようや』なんて頼まれることがあるそうですが、被害者側にメリットなど何も無いので受けないようにしましょう。
物損扱いにすると、その後の後遺障害が判明しても十分に補償されないので、被害者側に一方的にリスクが増すだけです。
そしてさらに翌日。
足や腰が痛いので、職場最寄り駅からはタクシーで職場へ。(通常でも歩くと20分かかる)
職場には事故当日に報告していたので、同僚の皆からは同情されました。
気落ちしながら、たまった仕事を処理していると携帯電話に警察から連絡が!
いそいそと電話に出てみますと「犯人が見つかった」との吉報でした。
「よっしゃああああああ‼ ざまぁぁぁぁあああ‼」
サイドミラーという物証が残っていたことと、後続車が加害者の車のナンバーを控えて通報してくれたことが、決め手だったようです。(後続車と言っても、轢かれた私の代わりに110番してくれた方とは別の後続車です)
これは後日の話ですが、目撃者の方にはお礼の電話をしました。
なお、是非に御礼の品を送りたかったのですが固辞されてしまいました。
本当に、良い方でした。その節は本当にありがとうございました。
その目撃者の方との電話でわかったのですが、加害者は現場を去ってすぐに裏路地に入って停車していたそうです。
「人を轢いた自覚あったんじゃん……」
そもそも左のサイドミラーが無くなっているのですから当然、何かしらの人なり物なりにぶつけてしまったと、すぐ気づくはずです。
なのに、ひき逃げ犯は現場に戻ることもせず、なんと左のサイドミラーが無い状態で、隣県の自宅まで走行していたそうです。
よう、やるわ……。
加害者の個人情報を聞き、加害者側の保険会社から連絡が来るとのことでした。
加害者が見つかったので、金銭面での不安は一先ず解消されました。
すぐに保険会社から連絡があり、取り急ぎ医療費の支払いについて、今後は私が支払いをしなくて済むよう手続きしてもらいました。
後は、ひたすら保険会社との電話や書類のやり取りです。
これが、正直かなり面倒でした。
電話連絡でのやり取りのみで、電話がつながるのは平日のみ。そして、12:00~13:00の一般的な昼休みの時間帯には電話窓口が閉まっていました。
被害者対応なんてストレスフルな業務ですし、連絡が集中する時間帯を分散させるために仕方が無いとは思いますが、それでもやっぱり、
「なんで被害者のこっちが、そっちに合わせなアカンねん」
とイラつきましたね。
向こうは、こっちが仕事中の時間にもお構いなく電話をかけてきやがるので、微妙に仕事に影響しますし。
なお、電子メールでのやりとりを何度も打診しましたが、拒否されました。折衝の記録を残したくないからでしょうかね?
保険会社の悪口を言っていると止まらなくなるので次の話題へ。
通院については、事故後1ヶ月くらいまでは近所の整骨院に通いました。
特に肩が痛くて、肩や背中周りを入念にほぐす処置をしました。
交通事故で衝撃を受けると、つい本能的に身体をギュッと固くするのですが、その緊張が筋膜に残ってしまい、それが痛みの原因であると言われました。
リハビリは、掃除機の強力版みたいな吸引機で吸い込みつつ筋膜をほぐすのですが、これが結構痛くて、涙目になった。
そんなこんなで保険会社やリハビリの痛みに耐え、体の各部の痛みが無くなってきたので、治療終了となりました。
ぶっちゃけ、まだ少し痛かったのですが、仕事終わりに毎度施術に通うのもいい加減面倒だったので。
大きな擦過傷も時を同じくして治癒。ただ、膝の青黒い傷跡は今でも残っています。
後輪がダメになったので予備のホイールに履き替えて、通勤ライドも再開しました。
そして、保険会社から色々と振り込まれました。
さて、事故にあった時に実際損した分は取り返せるのか?
その話はまた次回の補償編にて。