01_ひき逃げ【事故発生編】
過去の解決済みのお話です。
どうも、マイヨです。
私は趣味でロードバイクに乗っていまして、かれこれ趣味歴は10数年です。
と言っても、本格的にレースに出たりする訳ではなく、旨いお店を目的地に走るロングライドが目的です。
そんな私が、ひき逃げにあった時の話をしようと思います。
何年も前の話ですが、きちんと当時の記録を残したメモ帳データを最近発見しまして、こうしてエッセイ調にして発表しようとした次第です。
【事故の状況】
季節は夏。
私はとある幹線道路の車道左端をロードバイクで走行していました。
その日は有給休暇を取った平日で、時間は昼すぎ、天気は快晴。
ロードバイクで坂を上ることにたまらない快感を感じる変態な私は、午前中は数々の坂道をコースに盛り込んだオリジナルヒルクライムコースを堪能して、昼食休憩をとり、あとは帰宅するだけという状態でした。
走行速度は、ヒルクライムで足を使っていたので、時速20~25㎞でのんびりなペースで走行していました。こののんびりペースは、後に幸いします
そして、トンネルの中ほどに差し掛かった辺りで、何の前触れや気配もなく、いきなり腰のあたりに強い衝撃を受けました。
そのまま前方に吹き飛ばされ、路面を数メートルくらい激しい勢いで転がり、さらに前方を愛機が前輪を天に向けながら飛び跳ねていくのが見えました。
ようやく転がっている状況から停止して、私がまず一番に恐れたのが、後続車にひかれてしまうことでした。
すぐに後方を確認すると、後続車はきちんと停車してくれていたので一先ず安心。(この後続車は加害車両のすぐ後ろを走っていた車両で、事故とは無関係です)
しかし、後方に気を取られていたため、残念ながら走り去る加害車両のナンバーや車種はおろか、車体の色すらも私は見ていませんでした。
何とか自力で立つことが出来たので、愛機を引きずってヨロヨロと路肩へ移動します。
なお、頭や腰、背骨、首などを打ったら、無闇に動かないのが理想だそうです。(幹線道路で車通りも多く、路肩スペースもないトンネル内なので今回は難しかったのですが)
ザッと見た感じの体のケガは、膝の大きな擦過傷がまず痛々しい。いわゆる擦り傷ですね。
擦り傷と言っても、子供の頃に遊んでいて転んだ時に出来る奴の大分ひどい版です。
あと、後ろから突っ込まれたので腰が痛かった。
身体を打っていて呼吸するのが精いっぱいで喘いでいると、見かねた後続車の運転手さんが警察に通報してくださいました。
本当にありがたかったです。
その後、警察と救急車が来て、簡単な実況見分として、どの辺りを走行中にぶつけられて、何メートルくらい飛ばされたかなどを現場で確認します。現場にサイドミラーが落ちていたので、物証として提示しました。
簡単な実況見分が終わったら、救急車で運ばれます。自転車は警察で運搬してくれるそうなので頼みました。
救命救急病院に搬送されて、エコーで内臓が損傷していないか、骨が折れていないかレントゲンを撮ったりしました。
2時間くらいかかり、その間は飲み物が一切飲めず喉がカラカラになりました。
幸い、内臓損傷や骨折はありませんでしたが、翌日に色々痛むよと医師には言われました。
当時、まだ乳飲み子だった娘を連れた妻に車で迎えに来てもらい、帰宅しました。
【身体的な被害】
当初はとにかく膝の擦過傷が痛かった。
キズパワーパッドで湿潤療法を試みましたが、一番大きなサイズのキズパワーパッドでも覆うのがギリギリで、湿潤液が隙間から溢れ出してきました。
湿潤液は、松ヤニのような茶色で粘着性があり、ズボンを汚すのが地味に面倒でした。
ただ、やはり治癒スピードは格段に早く、毎日傷が小さくなっていくのを実感できました。それでも、完全に傷が治るのに1か月以上かかりましたけどね。(なお青黒い跡が数年間経った今でも残っています)
そして、事故当日の夜くらいから腰と右胸、右肩が痛んできました。
おそらくは、最初に地面にたたきつけられたのが、体の右側だったのでしょうね。
腰と右胸は打ち身で痣になっていて、右肩は目立った外傷はありませんでしたが、腕を上げるとピキーーッ! とした鋭い痛みが走ります。
【自転車への被害】
さて自転車はどうなっていたかですが、翌日に懇意にしている自転車ショップへ持ち込み、確認してもらいました。
車体やペダル、シフトレバーに傷が入っていたり、ディレイラーハンガーが砕けて紛失していたことは自分でも確認していましたが、ショップで見てもらうと、ハンドルが曲がっていたり、後輪のリムが修復不可レベルに歪んでしまっていたことが判明しました。
なお、本体フレーム自体は見た限りゆがみや亀裂は見られませんでした。ただ、フレーム内部に亀裂が入っていたりするケースもあるので、完全にブラックボックス状態です。
一先ず、最低限走れるように、必要な箇所だけ修理を依頼しました。(この時には、まだ犯人は見つかっていなかったため、自腹での修理も覚悟していて控えめだった)
と、事故当日はこんな感じでした。
翌日はさらに病院と警察で調書をとることになります。
それはまた、次話のひき逃げ(犯人判明編)で。