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花火の下で  作者: 青は藍より出でて藍より青し
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1.自己嫌悪と刃

花火の下で結ばれた糸はいつまでも切れない


「あぁー、面倒くさい」

最近この言葉ばかりが僕の頭を駆け巡る。

高校生活も2年が経ち、もう二学期も終盤。一週間後は終業式だ。

クラスメイトは、それぞれの進路や夢について語り合っている。

けれど、僕は未だに自分の将来について考えないでいる。いや、考えたくないのだ。世間では努力は裏切らないと謳っている奴らがいるが、そいつらは双極的だ。そんなことを言っているのは、成功したやつとそうでないやつである。


Q.僕はどっちだろうか?

A.答えは出ている。圧倒的後者だ。

(解説)

これに圧倒的弱者も付いてくるからもうお腹いっぱいである。


小さい頃、逆上がりができない僕はそう悟った。

「君は圧倒的弱者じゃないよ、桔梗健太郎くん」

綺麗な声が耳朶を震わす。正体は同じクラスの君島六花だ。

「どうせまた自己嫌悪してたんでしょ。

いい加減治しなよ、その性格」

この世の中は不平等である。普通、こんな美人にこんなことを言われたら生きる活力が湧いてくるはずだ。しかし、そこは自己肯定感世界ランキングワースト1位の僕。全てを悟っているのだ。この君島立花という人間も勝ち組出身なのだ。どうやら父親はどっかの社長さんらしい。遺伝子はこの世界よりも残酷だ、、



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