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目指すは魔界!…の筈なんだけど……あれ?

行き先は決まった!

宿屋に泊まった翌日、朝食を食べてと……さて、どうやって洞窟に……あれ?…洞窟は何処?


「どうしたのさ、ショウジ?」

「いや……今日から洞窟を探索しようと思うんだけど……」

「洞窟ですか?…いろんな宝が有るかもしれませんね?」

「アリム、呑気過ぎるよ~…洞窟の魔物は強いし、中には魔界に繋がってる洞窟も有るって話だし……」

「トッカ!その洞窟は何処だ!」

「その洞窟?」

「ほら、魔界に繋がってる洞窟だよ!」

「それは知らないよ…そんな噂を聞いただけ……ショウジ、どうしたの?」

「いや、ほら、何だ……魔王は魔界だろ?…早く魔界に行きたいな~、なんて……」

「気が早過ぎるよ!…まずは地道に強くならないと……」

「でもトッカ、ショウジと一緒なら洞窟でレベル上げをしても……」

「確かにそれは有りだね!…とりあえず、この先の洞窟に行こうか?」

「この近くに洞窟有んの?」

「有りますよ!…トルッカの町の近くです!」

「トルッカ?…トッカに似てるな?」

「僕の生まれた町だよ……」

「お~、そうかそうか……大した洞窟じゃなくね?」

「失礼だなショウジ!なかなか厳しい洞窟なんだぞ!…最深部に行けば、何かが有るとも言われてるし」

「何が有んの?」

「それは分かりませんね!何たって、誰も最深部に辿り着いた者が居ませんので!……あそこは、何故この辺に有るのか不思議なくらい、危険な洞窟です」

「成る程成る程……よし、そこを攻略しよう!…決定、テッテレー!」

「ショウジ、レベル上げの為だよね?…最深部目指したら、すぐに全滅しそうだよ……」

「危なくなったら逃げる!…これに限ります!」

「分かりました!…逃げるに限ります!」

「……ショウジ、アリムの真似、辞めてくれない?」


いきなり大当たりか?…最深部、楽しみだ……しかし、アリムもトッカも怖いくらいに逃げ腰たよなぁ…確かに強くならないかもしんないな……まぁ、俺には関係……有りそうだよな、パーティだし……とりあえず、トルッカの洞窟に向かうか!


いや~、山道は結構大変だよね!…鍛えてて良かった~!…イケてる男ショウジ、ここに見参!


「待ってよショウジ~、僕は非力な魔法使いなんだからさ~」

「ショウジ、私も疲れました。少し休みませんか?」

「しょうがないな~…少しだけだよ、水は有る?」

「はい、私はここに!」

「僕もここに……あれ?…穴が開いてる……」


トッカ、生きてる事がボケみたいだな……性格は真面目なのに、残念な奴だな~……


「ほれ、これでも飲みな」

「ありがとう!……ショウジは優しいな!」

「気付かなかったか?…俺は優しさ100倍勇気100倍だ!」

「よく分からないけど、助かったよ!」

「ショウジは、強くて優しい……冒険者の鏡ですね!」


お?…何だ何だ?……ここに来て、俺の株は急上昇だな!


「そんなに褒めないでよ、当たり前の事をやっただけ……分かる?当たり前の事なのね!」

「いやいや、なかなか出来ないよシュウジ!」

「本当に、私は感心します!」


参ったな~、分かっちゃうんだよね俺の優しさ!…隠せないくらいに溢れてるしさ~…………

うん?…変な雰囲気だな?……この異様な感じ……後ろに何か…………うお!…馬鹿でかい蛇!


「うわぁ、バジリスクだ!…山の魔物!」

「大きい……どうしましょう」

「……でかいな~、1口で俺達飲まれたりしてな?」

「冗談になってないよ!」

「逃げましょう!」


多分、逃げるのは無理だと思うよ……こういう輩は大体……

お?…バジリスクの目が光った!石化かな?…やっぱりね!…よし!


「タイフーンアッパー!」


お~お~、バジリスクが高く舞い上がったよ!…よ~し、これだ!


「圧縮球からの、ゴーシュート!」

[スバン!…ドガン!]

「いや~、爽快な程に粉々だね~!…今日も快晴、気分爽快!」

「……改めて、ショウジは凄いな~……」

「バジリスクが一瞬ですか……」

「バジリスクったって、オルベロスより弱いだろ?…普通に考えれば、何とかなると思わないのか?」

「いやいや、あのでかさだろ?……普通に面食らうでしょ?」

「バジリスクはB+の魔物……やはりとても強い魔物です」

「しかしなぁ……俺が居るんだがら、もう少し立ち向かう勇気が欲しいよね~……」

「「……………………………………」」

「まぁ、反省しながら進もうか?」

「「はい…………………………」」


どうやら、いい薬になったみたいだな……仲間に気も使える、強く優しい男……トルッカの町に着いたら、俺は大人気!……周りには可愛い女の子がたくさん……ウッヒッヒッヒ


しかしだ、トルッカの町は遠いなぁ……すぐそこじゃなかったのか?…既に、出発してから半日が経つぞ?


「トッカ、町はまだなのか?」

「もうすぐだよ、後半日くらい!」

「半日?……それはすぐって言うのか?」

「ショウジ、あの町からだと1番近い町なんですよ!…あの町はオーリカと言いまして、最も孤立した最も繁栄した町なんです。あそこは、周りから孤立する事で権力争いに巻き込まれない様にしてるんです。だから、あの町から1番近い町でも、丸1日掛かるんです」

「……複雑だなぁ……権力争いに巻き込まれたくないなら、権力その物を壊せばいいのに……いや、周りを潰して自分達が権力を持つのもいいな……どうせなら、世界征服も……」

「ショウジ、発想が怖いよ……大体、世界征服だと、魔王と変わらないよ!」

「トッカ、よく考えてみろ?……魔王と俺なら、どう考えても俺の方がいい男だろ?……少なくとも、世界の女性は喜ぶと思うぞ?」

「ショウジ、どん引き発言だよ……」


あれ?…アリムの視線が痛いぞ?……これ、あれだ…いろんな意味でヤバいやつだ……どうする?…アリムに嫌われるのは、今の所まずいんじゃないか?……


「…な、な~んてな!……ど、どうだ?…少しは疲れが紛れただろ?」

「成る程!…ショウジは変な事言って、疲れを紛らわせたんですね?」

「当たり前だろ?…あんな変な事、本気で言う馬鹿は居ないさ!」

「そうですよね~、本気であんな馬鹿な事を言う馬鹿は居ませんよね~?」

「そうだよね~!」


え~え~、どうせ俺は馬鹿ですよ!


「ショウジ、顔が引きつってないか?」

「そんな事ねぇ!…変な事言うな!」

「そんなに怒る事ないだろ~?…何怒ってるんだよ?」

「怒ってねぇよ!…先行くぞ先!」

「待って下さい、ショウジ!」

「おいおい、待てよ!」


トルッカはまだまだ先、頑張って歩かねば……しかしあれだな、トッカは変に勘が鋭いな……油断ならん奴……


あ~、それにしてもだ!…遠い、遠いぞ~!……山を2つも越えたのに、まだ着かないのか?…色々な魔物に絡まれるし、アリムとトッカはすぐに逃げようとするし……そもそも、この山の魔物は必要以上に強くないか?…アリムとトッカだけなら、既に5回は全滅してるぞ?……あの創造神(ばか)、また間違えたのか?


「正解!…テヘッ!」


うん?…何処かから、あの創造神(ばか)の声が聞こえた様な……まぁ……ちっちゃい事は気にするな、それ…………そろそろ、新しいのを考えよう…全部やり切ってしまいそうだ……


「ど、どうしたんだよ…はぁ、はぁ、ショウジ……」

「本当に…はぁ、はぁ…楽しそうな顔をしてますよ?」

「そうか?…それより早く、日が暮れて来たぞ?」

「き、今日はこの辺に泊まろう……」

「そうですね……流石に疲れました……」

「野宿すんの~?…俺はやだよ~!」

「でもさ……このまま進んで、力尽きても……」

「体力回復優先です……」

「何で?…俺は全然疲れてないよ!」

「「ショウジだけ例外なの!」」


野宿かよ~…折角、新しい町の新しい出会いを楽しみにしてたのに~……しょうがない、楽しみは後に取って置くか……

袋から何か…………これかな?…おう?……何かスゲェぞ?


「わぁ!…ショウジ、コテージじゃん!」

「凄~い!…私、初めて見ました!」

「コテージ?」

「知らないのかよ?…ちょっとした家以上の簡易お泊まり小屋さ!……確か……10000Gは下らないと思ってたけど……」

「こんなの、余程のお金持ちしか持ってないですよ~!」


あれ?…凄い事になってんじゃね?……見た目だけで、確かに凄いけどさぁ…………袋の中もバグッてんな……


「とりあえずだ、休むとしよう」

「そうだね!」

「やった~!…ゆっくり眠れそう!」


中は更に凄い!…食べ物も有るし、風呂も有る!……ベッドも有るし……これ、このまま住めるよね?

アリムもトッカも早々と寝たみたいだな……さてさて、少し創造神(ばか)と話さなくちゃな……誰も居ない所へと……


「おい、馬鹿!」


辺りが真っ暗になった。


「だから、そう簡単に呼ぶな!」

「呼ばれる事をしてんだろ?…目的の洞窟は何処だよ?」

「そんなの、自分達で探せ!」

「何だ、その言い方?……馬鹿のくせに生意気だぞ!」

「前にも言ったが……馬鹿って言った方が馬鹿なんです~!や~い、バ~カバ~カ!」

「こ·の·や·ろ·う~……本当に苛つかせる事が上手いな!」

「いや~、そんなに褒めるなよ!」

「褒めてねぇ!…本当に馬鹿だなぁ!」

「馬鹿馬鹿言うなよ……そうカリカリすると、長生き出来ないぞ?」

「だ·か·ら·な!…お前に殺されてんだってばよ!」

「そう怒るな、可愛い物忘れじゃないか?……エヘッ!」

「……前から言いたかったんだがな、可愛くねぇんだよ!」

「何だ何だ?…俺の可愛さにやきもちか?……可愛くねぇぞ?」

「ダメだ……馬鹿過ぎて、会話が成り立たない……」

「洞窟を探すのも冒険だ……しっかり頑張れ!」

「……上手い事を言って、その場を切り抜け様としてるだろ?」

「な、な、何言ってんだよ?」

「動揺が丸見えだ……どうせ、洞窟が何処か忘れたんだろ?…正直に言えよ、許してやるからさ!」

「……実はそうなんだよ……俺はほら、色々忙しいだろ?」


やっぱりな!そうだと思ったよ、この馬鹿!…くらえ、バーストエンド!


[ボン!]

「うわぁ、何しやがる!」

「しっかり反省しろ!…ワーッハッハッハ!……燃えろ!…燃えてしまえ!」

「グガァ!…この野郎、グラビティエンド!」

「グッ……この野郎……抑えるだけで精一杯だ……」

「潰れないとは……このガキ、そのまま地上に落ちろ!」

「うっ…うわぁ~~~~!」

「アーハッハッハッハ!…まだまだ、この俺様の足元にも及ばないんだよ~……バ~カバ~カ!」


気に入らねぇ……絶対にぶん殴ってやる!…見てろよ~!


この時、俺は創造神(ばか)の気に入らない顔を脳裏に焼き付けた。必ず復讐してやる。絶対だ!

しかし、トルッカはまだ先なのかなぁ……ちょっと冒険者になった事を後悔した。

困った事が次から次に……

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― 新着の感想 ―
[良い点] やはりだんだん創造神が西田に見えてきますね(笑)
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