何処に行くって?…そうだなぁ、綺麗なお姉ちゃんが居る所かな?
とりあえず冒険スタート……前途多難……
報酬を貰って宿屋へ……報酬、かなり出たな!……何処に泊まろうかな~……
「ショウジ、ここに泊まろうよ!」
「こっちの方がいいですぅ!」
「……却下!」
「「何で?」」
「金は有るんだ、豪勢に行こう!…よし、こっち!」
「ちょっとショウジ!」
「待って下さい!」
高そうな所に来たぞ!…金は有るんだ、いい所に泊まらないと!
「いらっしゃいませ……お泊まりですか?」
「他に何が有るの?」
「しかし……失礼ですが、ここはお高いですよ?」
「分かってますが、それが何か?」
「分かってますって…クックック……田舎の宿屋と違うんですよ?……1泊1000Gですよ?…あなた方の様な、みすぼらしい若僧ごときが…失礼、本音が出てしまいました……」
ゲンスルーより気に入らねぇ……この野郎……
「ショウジ、ここ辞めようよ!」
「別に、違う所でいいじゃないですか?」
[ドン!]
報酬の袋を、テーブルの上に置いてやったぜ!…おうおう、目を丸くしてんな!……よしよし、止めを刺してやるか…ヒッヒッヒ!
「いや~、金が無くならなくて困ってるんだけど、1泊たった1000Gじゃねぇ……そうだね、君達!他に行こうか?」
「ちょ、ちょっとお客様!」
「ああ君、邪魔したね……失礼失礼……」
報酬持って出て来たけど、爽快爽快!……さて、何処に泊まろうかな?
「ショウジ、やり過ぎだよ」
「あら、私はスッキリしたわ!」
「だろ?…スッキリ爽快だ!……それより何処に泊まる?」
おんや~?…周りを囲まれたな……どう見ても戦士や武闘家…魔法使いや僧侶まで……この世界も不況って事か?
「金を置いてけ!」
「命は助けてやる!」
「流れだと、そうだよねぇ……しかし、これを渡すと俺達は文無しだ」
「金か命か……考えなくても分かるだろ?」
さて…あの泉辺りに……グラビティエンド
[ドッカーン!]
「何だ?」
「どうしたんだ?」
「弱く打ってもあの威力か……さて、ここで問題……不幸な目に合うのは……
1 俺達
2 お前達
3 お前達に指示を出した宿屋のオヤジ
さてどれ?」
「うっ……2?」
「ブッブー!」
「……3?」
「ブッブー、答えは2と3!」
「え、ちょ、ちょっと……」
「待て、話せば分かる…話せば!」
「遅い、飛んでけ!」
[石の拳]と[フィジカル]で、スピードを思いっ切り上げて……思い切りアッパーを!…出た出た、大きな竜巻!……よし、タイフーンアッパーと名付けよう!
『うわぁ~』
「みんな飛んで行ったね!…さて……さぁ、そこにお泊まりの皆様!…大惨事に巻き込まれないように非難して下さいね~!」
お?…宿屋からみんな出て行く出て行く!…あのオヤジ、何か叫んでるぞ?…気にしない気にしない。
「グラビティエンド」
[ドッカーン!]
「ああ、俺の宿屋が……」
「自業自得ですな!」
「ショウジ、やり過ぎ……」
「私はスッキリです!」
「俺もスッキリです!」
「ショウジ……可愛くない……」
トッカ、乗りが悪いぞ!……さて、宿屋を探すか。
とりあえず、宿屋は見付かった。受け付けが震えてたみたいだけど、そんな事は……ちっちゃい事は気にするな、それわか……ヤバいヤバい、もう少しで訴えられる所だった……○ッ○ィ元気かなぁ?…とりあえず、旨い物でも食ってだな……
「ショウジ、食事中になんだけどさぁ……魔王の事を話さないといけないよね?」
「おう、構わんぞ!」
「魔王レヴァンドロフは、この世界を征服しようとしている。魔王には、協力な四天王が居て……」
「ショウジが1人倒しましたけどね!」
「ああ、確か……アークデーモンだっけ?」
「アークツルスだよ!」
「惜しいな!…お前達も知らなかったじゃねぇか?」
「うっ…そうだけど……」
「私達みたいな冒険者は、四天王の名前までは知らないんですよ……それより、魔王にはまだ3人の四天王が居ます」
「そうだよ!…まだまだ侮れない!……しかも、今回僕達を襲って来た連中の様に、魔王には敵わないけど冒険者としてはそこそこに力が有る連中は、他の冒険者を襲って金を稼ぐ……余り、いい傾向じゃないよね?」
「しかしだなぁ……四天王を倒して思ったんだが、魔界にはもっと強い奴が居るんじゃないのか?」
「鋭いね!…これは僕の師匠から聞いた話だけど、魔界には凄い3人が居るらしいんだ……この3人、協定を結んでる訳じゃないんだよ。その力が拮抗してるから、抗争が起きないらしいんだ……1人が違う誰かを攻撃すれば、残りの1人が最後に残るからね」
「……だったとしても、魔王ごときなら……」
「確かにそれは有るかもしれないけど、魔王を相手にすると被害は有る……そこに2大勢力に攻められたら……そうなると、やられるのは確実だよ……だから、座して動かないんだ……強い一族を作って、そのうち来るかもしれない抗争に備えて……もう何代もそのままなんだってさ」
「……長い間そのままか……」
「私も聞いた事有ります。魔王狼フェンリル一族、冥竜王ヴェルデ一族、魔王虎ファルジ一族……魔界の伝説とまで言われています」
「……魔界って、地獄みたいな物だろ?…地獄って言ったら……」
「冥界の王·ハーデスだね……多分、この3勢力に決着が着いたら、ケルベロスを引き連れてハーデスが来るんじゃないかな?…まぁ、本当に居ればだけどね!」
「……成る程……魔界か……有り得るな……」
「さて、難しいお話は終わりです!…しっかり食べて、明日に備えましょう!」
「そうだね!」
「そうだな、まずは食おう!」
食事が終わって、それぞれの部屋へ……少し気になるなぁ……
フロントに鍵を預けて、誰も居ない所へと……よしよし、ここなら…………
「コォラ、創造神!」
お?…真っ暗な空間になったぞ?
「何だ、簡単に呼び出すな!」
「この野郎、ここでやっちまうぞ?」
「おう?…やるならやるぞ?」
こいつ、本当に馬鹿だ!
「とりあえずだな、聞きたい事が有るんだが?」
「嫌だよ~だ!…お前何かに教えてやるもんか~!」
可愛くねぇ!
「魔界の3人の事なんだが……」
「教えないって言ってるだろ?…自己中男!」
「この野郎~……いいから答えろ!魔界の3人は存在するのか?」
「しょうがないなぁ…確かに存在するし、トッカが言ってた様に、勢力が1つになったらハーデスが潰すだろうね」
「……ハーデスが魔王を倒せば……」
「それだとさ、ハーデスが居るの確定するじゃん!…ハーデスはあくまで神なのね、だからその存在をなるべく明確にしちゃいけないの…分かる?」
「誰が決めたルールなんだ?」
「勿論、俺!」
やっぱりな、どうせこの馬鹿だと思ったよ!…どうしようもねぇ馬鹿!…本当にクソ馬鹿!
「うん?…絶対俺の事を悪く思ってんだろ?」
「答えるまでもない」
「悔しくないけどね!……所で、魔界の3王に会ってみるかい?」
「会えるのか?」
「お前次第だが、魔界には行ける。とある洞窟が魔界に繋がってるんだが、魔王の所じゃなくて3王の魔界に繋がってる」
「違うのか?」
「基本は同じ魔界なんだけどね、深さが違うのよ。深さが違うと、生息する個体の強さもかなり違う。何故かそこは魔界の最深部に繋がってるんだ」
「何でだ?」
「俺が間違えちゃった!…エヘッ!」
馬鹿で可愛くねぇ!救いようがねぇ!
「……それで、そこに行けば会えるのか?」
「話聞いてたか?…お前次第って言っただろ?…お前、本当に馬鹿だな~!」
「お前の方が100倍馬鹿だ!確認しただけだろ?」
「馬鹿って言ってる方がもっと馬鹿なんです~!…や~い、バ~カバ~カ!」
「この野郎~……この場で決着付けてやろうか?」
「やなこった、あっかんべ~!」
この野郎、舌まで出しやがった……もう我慢出来ん!
「破壊してやる!」
「甘い、さらばだ!…アーッハッハッハ!」
うわぁ、また落とされるのか……野郎……
チッ、元の場所かよ……とりあえず宿屋に戻るか……しかし、行き先は決まったな……折角だし、魔界なんてなかなか行けないし……よしよし、後はアリムとトッカをどう騙すかだな。
魔界に行こうと思う俺、少し楽しみだ。魔界、どんなとこだろう。案外、暮らし易かったりしてね……
この時の俺は、アリムとトッカに本当の話をしようとは思わなかった。だって、絶対魔界になんて行かないと思うからね!そして、これは数少ない正解だと、今でも確信している。
目指すは魔界!
どうなるのやら……




