特別なのかチートなのか……ぶっ壊れ?分かってます!
次はどんな検査なんだ?
ゲンスルーに案内され、俺はドアを通った……はい?…ここ何処?……岩山だらけのこんな所……どうやって来たの?
「こちらで調べます……ショウジさん、あの岩を壊して下さい」
あの岩?…大分デケェな……何だ?…ゲンスルーの野郎、ニヤニヤしやがって、よ~し……ここは[石の拳]だな……このオリハルコンのナックラーを装備して……
[ドガン!]
フッフッフ、粉々だよ、分かるかね君?
「なかなかの威力ですね……しかし、これだけでは……次は後ろの……」
「え?…あれですか?……ゲンスルー、無理じゃ……」
「適正を測る為、まぁ、やって下さい」
この野郎、折角マリンガが気を使ってるのに……しかし、後ろの岩山かぁ……どうしようかなぁ…………[一撃]ってどうなんだろ?
「怖じ気付きましたか?」
あの顔……よ~し、やってやろうじゃねぇか……[一撃]!
右手に力を溜めて……お?…ついでに[石の拳]も使って……さぁて……
[ズガガガーン!]
うわぁ……大地が砕けたかと思ったよ……岩山が無くなったみたいだな……
「な……岩山が…………」
「ショウジ、凄いな!」
「ショウジさん、そこの岩を砕けば良かったのに……」
うん?…ああ、これで良かったのか……やってしまった事はしょうがない。ちっちゃい事は気にするな、それ…………いつもこのフレーズが出て来るな……
「フォッフォッフォ、儂の出番かの?」
「これはこれは、大賢者·クアール様……よろしくお願いします」
「若いとはいい物だが、時として無茶をする……今のお前の様に、自分の力を必要以上に大きく見せようとする……感心せんな?」
必要以上に大きく?……小さく見せたいんだけど……こういう変な奴が出て来るから、さっさと終わらせたかったんだけどなぁ……参ったな……
「さて小僧、少し痛い目を見るかもしれんが、それもこれからの為じゃ!…悪く思うなよ」
クアールとかいう爺さん、何かブツブツ言ってるよ…変な宗教にでも入ってんのか?
「くらえ、グラビティエンド!」
ああ、重力系最強呪文か……俺のよりも弱くねぇか?…とりあえず[鉄壁]で頭の上に……キャッチ出来ねぇかな?……お?…出来た出来た。
「何?…グラビティエンドを両手で抑えただと?」
このまま殴れば壊れそうだな……待てよ、特殊能力……[破壊]を試すなら今なんじゃねぇの?……よし、[破壊]だ!
うん?……何だ、物凄ぇ力が腕に……待て待て待て、飛ばす先を間違えたら、俺も死ぬぞ!…こなくそ!
[ドグアアアアァァァァァァァ!]
いやぁ、物凄い爆音だね……危うく、俺自身も死ぬ所だったよ……あの創造神、何考えてんだ?……そういえば、これも成長するんだったな……世界が消えないか?
「ななな、なんちゅう技を……」
「クアール様、あの……大丈夫ですか?」
「クアール様、腰が抜けて……」
「馬鹿を言うな!…この者の力を目の当たりにしたんじゃ、腰くらい抜かすわい……こやつの力を調べる前に、儂が死んでしまうわい!」
「ショウジスゲェ!…どうやったの?」
「私も知りたいです!」
「知っても出来ないよ?」
あれ?…何かを倒した手応えが?
「この野郎、よくも仲間を!」
「気付かないふりをしていたな?」
「油断ならない奴め!」
空中で姿が浮かんで……何だ?…変な奴等が喋ってるぞ?
「ああ、アークツルス!」
「ほう、俺の名前を知っているか?」
「知ってるからって、何も出来まい!」
「我等、魔王レヴァンドロフの四天王、アークツルス様とその配下だ!」
「アークツルス……何故にここに……」
「逃げ切れる物じゃない……」
「アリム、アークツルスって?」
「私は知らない」
アリムとトッカは置いといて……何で…置いた物を戻して、アリムとトッカは…いやいや、こっちに置いといて……何で…置いた物を戻して、アリムとトッカは…………
「そこ!…話に付いて来てるのか?」
「俺?…参加しないとダメ?」
「当たり前だろ!…大体だな、お前は俺の部下を殺したんだぞ!」
「……不可抗力だよ~、居るのが悪いんじゃん!」
「悪いもくそもない!…お前は責任を取るんだ!」
「俺をここに連れて来たのはゲンスルーだよ?…あの技を使わせたのは、クアールって爺さんだし……」
「「我々を売るな!」」
「だとしてもだ!……あの者達も始末するとして、お前も始末する!」
……始末ねぇ……多分、無理じゃないかなぁ……
あ~あ、アークツルスの命令で、2匹こっちに来たよ……え~と……
「バーストエンド」
「グワァ!」
「ギャアア!」
「おのれ、我が部下2人を……」
成る程、2人と数えるのか……2匹と数えて悪かったな……
「何をブツブツと、俺が部下の仇を取ってくれるわ!…覚悟!……あれ?…姿がない?……何処だ?…何処に隠れた?」
「……こっちですよ……見えなかったかな?……[フィジカル]、なかなか使えるな……さて…ブリザーデスド」
「な、なんだと!…そ、そんな……」
お~お~、見事に氷ってるよ……落ちて来たな、よしよし…ほい!……軽い1撃で粉々!
「何とまぁ……アークツルスが一瞬で粉々に……よし、儂がお前の仲間になってやろう!…一緒に魔王を倒そうじゃないか!」
「え~、クアールは要らないよ~」
「何じゃと?……この大賢者·クアール様を要らないじゃと?」
「だってさ~、クアール絶対うるさいだろうし……長い旅になるのに、楽しくないよね絶対!」
「楽しく……魔王を倒すのに、そんなの必要ないじゃろ?」
「必要だよ~、魔王に会う前に疲れちゃうもん……それに、クアール役に立たなそうだしさ~」
「儂が役に立たないだと?」
「だってさ~、アークツルスでびびってたじゃん?」
「うぐっ……この若僧め……」
「ぷっ…くくく……クアール様が役立たず……」
「要らないだって……フッフッフ……」
「何じゃ2人共、儂に何か言いたいのか?」
「「いいえ、特には……」」
「凄いよ、ショウジ!」
「ショウジ、これなら魔王退治も目指せますね?」
「そうだね……とりあえず、アリムとトッカとパーティを組む事にしようか」
「「本当!…やった~!」」
「所で、俺の職業は?」
「ショウジさんはプレミアムオキュペイションです。このカードをお持ち下さい」
「凄い、金色に輝いてる……」
「特別って事でしょうね……」
「私は初めてです。全てにおいて規格外の、SSSランク……多分、その中でもトップではないでしょうか」
「歴史上最高かもしれません」
そりゃあそうだろう…創造神が無理矢理引き込んだんだからな……しかし、えげつねぇな……創造神も倒して、平和をもたらそうかな?
「スゲェよショウジ!…これから、よろしくな!」
「私達も頑張りますので、末永くお願いします」
「はいはい、よろしくよろしく……それより、ステータスはどうやって見るんだ?」
「ステータス?…自分のなら、このレンズを使えば……」
レンズ?…袋の中に……有った有った、これか!…どれどれ……とりあえず数字はいいや、基本が分からん……やっぱり、大した敵を倒したとは思えんが、1人は魔王の四天王だったし……魔法を覚えてるな……ふむふむ……??…デッドエンドヒール?……デッドエンドって、死んで終わりだろ?…しかし、ヒールは回復じゃ……ターゲットは敵?
「おい、爺さん」
「儂はクアールじゃ!」
「どうでもいいだろ?それよりなんだが、デッドエンドヒールって何だ?」
「デッドエンドヒールじゃと?…何故にお主の様な若僧が、その様な魔法の名前を?」
「あのなぁ、若僧かもしんねぇけど、お前よりは遥かに強いみたいなんだぞ?……怒らせない方がいいんじゃないか?」
俺は、右手にバーストエンドを用意した。
「わ、わわ、待て待て!…答える答える、答えさせて頂きます!…デッドエンドヒールは大昔の呪文で、伝説の破壊魔法と言われております」
「破壊?…ヒールなのに?」
「ヒールはヒーレストで終わりだと思われておりますが、大昔にはデッドエンドヒールを使える者が居たと聞いておりますじゃ!…デッドエンドヒールは、余りにも回復が強過ぎて溢れた回復エネルギーが身体を壊すんじゃ!…勿論、回復なんて誰にも出来ない!…まさに伝説の破壊魔法じゃ!」
「……そうか、成る程……デッドエンドヒール」
俺は生えてる草に掛けてみた。おうおうおう、草がみるみる砕けていく。スゲェスゲェ、ゲンスルーで試してみようかな!
「何と!…………伝説の破壊魔法…………」
「ショウジさん、凄い!…ゲンスルーで試してみてよ!」
「お?…気が合うね!」
「ちょ、ちょっと~!…冗談に聞こえないよ~!」
「基本、冗談ではないんだが?」
「私は、9割本気!」
「な!…心改めます……」
「よし、ショウジ出発だね!」
「倒せ、魔王ね!」
「いや……創造神に一撃を!…だ!……今日はもう、この町に泊まろう」
「「??」」
「ショウジさん、報酬も受け取って下さい。網膜から、しっかりと確認させて貰いますからね!」
とりあえず、旅の出発だな。まぁ、慌てずゆっくりと旅をしよう。急ぐ旅でもないしな。しかし……気を付けないと、大惨事になるな……
「……えげつないな……参ったな~、ショウジは俺を良く思ってない……痛い1撃を喰らいそうだなぁ……」
創造神が変な事を考えていた事を俺は知らない。
それより、急ぐ旅ではないとは言ったが、とんでもなく長い旅になるとは、この時はまだ思ってもみなかった。
とりあえず、プレミアという事ですな!




