次の国は~……可愛い犬の国がいいな~!
次の国へ!
ファルジの国を出て……多分、半日は過ぎてんじゃねぇのか?……全く、何処に行くにしても遠いんだよ!
「フェンリルの国……遠そうだな?」
[ウム、かなり遠い]
「魔界だけに、魔物は強い」
「気を付けないとだね?」
「気を付けましょう」
「な~にが[気を付けないとだね?]だよ!お前、どうせまともに戦闘しないだろ?」
「何だよ、やる気は有るだろ?」
「口だけな!…お守りも疲れるよ……」
[ショウジ、何を苛付いてるんだ?]
「……遠いからだよ!」
「……それだけかよ~……」
「ショウジ、少し我が儘ではないのか?」
「悪いか?俺だって苛々するんだよ!」
「……理不尽大王……」
「何だとチビ助?一瞬で消してやろうか?」
「ショウジ、怖過ぎですよ」
苛々だってするさ、6時間は歩いてんだからな!……しかし、どうも雰囲気が悪いんだよな~……魔界だから、悪いのは悪いんだけどさ~……
「!?避けろ!」
[ドガァァァァァァァァン]
「うお!何だよこれ!」
「我も分からなかった」
[……狼一族め……出て来い!]
[惜しいな……そこの人間が気付かなければ、全員を葬れた物を……]
闇から姿が……黒い……狼?……ボテ助といい勝負かな?
[ホウ、その程度で随分と得意気だな?]
[ハッハッハ、負け惜しみだな!]
「しかし……随分と手荒い挨拶だね~……」
「トッカとアリムは、さっきから震えているな」
「俺は質問!どうして命を狙うのさ?」
[笑止……そこの化け猫の仲間なのだろう?]
[化け猫だと?この馬鹿犬が!]
[馬鹿犬とは何だ!身体に似合わず、心の狭いクソ猫の癖に!]
「……いや~、アンタいい事言うね~……確かにボテ助は、心が狭いんだよ~!」
[そうだろう。ソイツは昔から、心の狭い奴だったんだ]
「そうか~……アンタも苦労したんだな?」
[分かるかい?]
「そうか、ボテ助は昔から心が狭いのか……うんうん、みみっちい奴なんだな」
「ウム、我も納得」
[貴様等……どっちの味方なんだ?]
『楽しい方!』
[アッハッハッハッハ!お前達、なかなか楽しい奴等だな!……俺はブラック·ウルフのバスケス、フェンリル一族の八騎将の1人といった所だ……乱暴な挨拶、悪かったな]
[何が1人だ、馬鹿犬の癖に]
[やるか、クソ猫……]
[望む所……]
「少し落ち着け!」
[ポカッ]
[痛ッ!]
[ボコッ]
[オグッ!]
全く……俺のゲンコツ喰らって、少しは頭を冷やせ!
「何でそんなに仲が悪いんだ?」
[……腐れ縁でな……]
[昔の話さ]
「へ~、聞きたいね~!」
「我も知りたいな」
[その昔……今から約100年くらい前……冥界のケルベロスとの戦いで共闘した事があってな]
[あの時は苦労した……このクソ猫がヘマをしてだな]
[馬鹿犬のお前が無茶をしたんだろ?]
[お前、俺に責任転換か?]
[こっちのセリフだ!]
「それ以上ヒートアップするなら、本気で殴るからな!」
[一撃]を右手に集中して……
[ま、待てショウジ、争い等する筈がない]
[とりあえず、拳を仕舞ってくれ]
「本当だろうな?……嘘付いたら、針1000本だからな」
[[約束する]]
「ちょっと聞きたいんだが、ケルベロスと戦ったのかい?」
「冥界の番犬と言われていたと思うが?」
[ああ、ケルベロスが軍勢を率いてな]
[俺の軍とボグテの軍、ヴェルデ一族からはグレイトドラゴンのシーザーが協力をしてくれた]
[ウム……厳しい戦いだった……押し返すだけで、我々は相当の痛手を被った]
「……怖いね~……聞いた面子だけで、世界は破滅に追い込まれそうだ」
「ケルベロス、噂に違わぬ恐ろしさという所か」
「俺も質問だが、魔王が作り出したオルベロスって魔物が居るんだが……あれってもしかして……」
[ウム、キマイラをケルベロスと間違えただけだ]
[ああ、キマイラのライザ、魔王は余り面識ねぇもんな]
[所でショウジ、後ろの2人だが……]
「うん?……また気絶か、進歩ねぇな!」
トッカとアリム、もう少し耐性を付けて貰わないとな!
「ほら、起きろ……腑抜けに見えるぞ、僕ちゃん」
「アリム殿、お気を確かに」
「「あ……ありがとう……」」
[さて、話は終わりだ……力を試させて貰おうか]
[待て、必要なのか?]
[俺は、自分の目でしか信用しない]
「別に構わんぞ~、無事に納得出来るんならな」
[破壊]で一気に方を付ける!
[な、何だこのパワーは……]
[ショウジ、早まるな!]
「喰らえ、クラッシャー·キャノン!」
[ドグァァァァァァァァァァァァァァ!]
おう、魔界の山が1つ消えたな。
「大丈夫だ、直撃はしないさ……そんなに俺を馬鹿だと思ったのか?」
「うん、思った!」
おや?創造神の声が……
[……凄ぇ威力だな……]
「合格か?」
[合格も何も……]
[まともにやったら、お前が殺されそうだな]
[嬉しそうだな、クソ猫]
[馬鹿犬の鼻が折れて、俺も満足だ]
「あ、あの~……僕から少し……フェンリル一族もこんなに強い奴ばっかりなの?」
[ウ~ン……似たり寄ったりな奴等は、少なくとも後7人は居るな]
[その上で、ファルコ様と同等の者もな]
「そんな軍勢を相手にケルベロスは……凄く怖いですぅ……」
「なるようにしかならないさ……よしバケ、案内してくれ!」
[バケ?]
[お前のあだ名だ。ショウジはいつもこうさ]
「よろしくなバケ、俺はガーラントだ!」
「助右衛門」
「僕は……」
「チビ助トッカで、こっちはパーティの癒し系アリム……そして俺は、誰もが羨む……」
「あ、馬鹿のショウジです。馬鹿が取り柄なんです」
「おい、クソチビトッカ!何だよその紹介!」
「お前も僕を酷い紹介だっただろ?」
「お前は事実だよ!」
「何だとこの野郎~……」
「2人共、お辞めなさい!」
[……ショウジにあの態度……あのおチビさんは、結構やるのか?]
[いや、それはないんだが……俺が加わった時からいつもこうだ]
[……不思議な男だな……]
とりあえずだが、フェンリル王国に案内して貰う事に……王国でいいんだよな?
「当た~り~!正解者には、直接俺が訪問しま~す!」
おいおい……それは遠慮するよ……
まだまだ、旅は続く!




