俺の職業……え?…プレミアム?
とりあえず、冒険者登録だね!
アリムとトッカと町に向かう俺、何だか凄い能力だよなぁ……魔王を倒したとして、この世界に居れば俺は無敵……しかし、プロのサッカー選手を目指していたし……う~ん、どうだろうな~……
「どうしたんですか、ショウジさん?」
「ショウジでいいよ、トッカ……ちょっと悩み事が有ってね……」
「悩み事~?…ああ、どうやって魔王をやっつけるかですね?」
「アリムは能天気だね…いや、天然か……」
「能天気?天然?…ショウジは何を言ってるんですか?」
「ああ、ごめんね……どうでもいいよね」
「なぁショウジ、ショウジは元々何をやってたんだ?」
「俺か?……サッカーのGK……分かる?」
「美味しいんですか?」
「アリム、やってたってくらいだから……何かの武道の名前じゃないのか?」
「な~るほど!」
「……違うけど、それでいいや」
とりあえず、目指すは町だな。
「ショウジ、薬草とかは持ってるのか?」
「薬草?…そういえば、道具は何処に?」
「腰の袋だろ?…そこは4次元でさ、どんなに道具を入れても重くないし、いっぱいにもならない……基本だろ?」
「そうかそうか、よしよし……俺の袋の中には……」
うん?……何だこれは?……手に着けるのは分かるけど、これは……格闘技なんかのフィンガーグローブに似てるけど、付いてるのは金属だし……
「ああ、ナックラーだね…鋼のナックラーかな?」
「待って下さい……インベスティゲイト」
うん?……何だって?……何の呪いだ?
「う~ん、分からないですね~……ナックラーってだけで……」
「今のは何?」
「アイテムを調べる魔法です……とは言っても、レベルによって見える幅が変わりますけど……私では、このナックラーが何で出来てるか分かりません」
「ナックラーって、拳に着ける武器だよね?…これで殴るんでいいんだよね?」
「ショウジ、大丈夫?…そんなの当たり前じゃないか!」
やっぱりそうか……インベスティゲイト、俺も使えるかな?……お!…見える見える……何々……
オリハルコンのナックラー
魔界·天界を含めて最強の強度を誇るオリハルコンを使ったナックラー。世界で1つしかない、伝説の武器。
はい?…伝説?……これはこれで、色々ヤバくね?…………まぁ、いっか!…ちっちゃい事は気にするな、それ…………これ以上は色々とまずいよな……流石にな……
「ショウジ、何笑ってんだよ?」
「さあさあ、先に行きますよ!」
「おうおう、そうだな!……よし、案内を頼むな!…元気を出して、頑張って行こう!」
「どうしたんだ?」
「ショウジ?…大分変ですよ?」
「いいからいいから、まずは町へだな!」
俺は、とりあえず町へ急いだ。
町に着いたんだが、はぁ~…なかなか大きな町だな~……ゲームの中の町って、こんな感じだったな~……
「ショウジ、まずは冒険者登録!」
「お、おう、何処で登録すんだ?」
「ギルドに決まってるだろ?」
「ショウジ、大丈夫?」
「アリムに心配される事はないと思うんだが……とりあえず、ギルド?に向けて出発だ!」
「……ショウジ、そこに有るだろ?」
「やっぱり心配です」
目の前に有ったか……まぁ、気にする事はない。それこそ、ちっちゃい事は……辞めとこう……
とりあえず、ギルドに入って受け付けだな。
「はい、いらっしゃい……アリムにトッカ、お久しぶりです」
「お久しぶりです、マリンガさん」
「実はさぁ……俺達、ボイドのパーティから追い出されて……」
「では、パーティを解除しておきますね。それで、今日はそれだけですか?」
「このショウジなんだけど、冒険者の登録を……」
「ちゃちゃっとやって貰っていいかな?」
「ショウジ、乗りが軽いですよ?」
「いや~、さっさとやって欲しくてさぁ……創造神は面倒だったしな……」
「馬鹿?…誰の事ですか?」
「こっちの話です……とりあえず、さっさとお願いします」
「分かりました、こちらへ……」
奥の部屋に通された……って、アリムとトッカも来るの?来なくてもいいのに~……
「ではまず、この水晶を持って下さい」
「これ、僕もやったよ!…確か、暗く青に光って……」
「私はピンクでした……確か、持って強く念じるんでしたね?」
「そうです!…光らなければ、魔法は使えない事になります!」
ほうほう、これを持つのか……持って念じ……既に光ってるけど?……あれ?
「凄~い、レインボーに光ってる~!」
「眩し過ぎるよ!」
「待って待って待って、それ以上念じないで~!」
「……念じてないよ?…持ってるだけ……」
[ボン!]
おや?…水晶が砕けたな……どうなってんの?
「ああ、高いのに……念じないでって言ったじゃないですか?」
「念じてないよ、持ってただけだし……この水晶、修復出来るの?」
「……無理ですよ……給料引かれそう……」
可哀想だな……あれ?…何だ?……リペァレスト?……おう?…水晶が戻ったぞ?
「凄い、リペァレスト……私、初めて見ました。あなたの魔法力は桁違い、しかも、全てに共通する……」
「全てに?」
「それって、賢者とか?」
「う~ん、賢者だと紫に光るんだけど……レインボーは本当に全て……賢者は攻撃と防御くらいだけど、レインボーはプレミアムかなぁ……」
「プレミアム?……それって凄いの?」
「凄いも何も……聞いた事が有るだけで……」
「ショウジ、凄いね!」
「どうりで!…オルベロスが一瞬だったしね!」
「オルベロスを一瞬?……ちょっと待ってて!」
マリンガが何処かに行ったなぁ……成る程、プレミアムか……希少価値って事で、お金でも貰えないかなぁ……んあ?…マリンガが誰か連れて来たよ。
「お待たせしました、こちらはゲンスルーです」
「ゲンスルーですが、誰を調べるんですか?」
「こちらのショウジさんです」
「この人ですか?……凄そうに見えないんだけど……とりあえず、こっちに来て下さい」
失礼な奴だな~!…この野郎、アホって呼んでやろうかな?……とりあえず、絶対恥を掻かせてやる!……よ~し……
「ゲンスルーさん、大変!」
「どうしたんですか?」
「ほら、俺の手を見てよ!」
「どれどれ……」
よし、頂いた!…くらいやがれ、炎系呪文·バーストエンド!…あれ?…これもエンド?……うわぁ、物凄い炎が凝縮されて……まずい、直撃したら間違いなく死ぬって!……うおおおお、方向転換!
[ドッカーン!]
あちゃ~、ギルドの屋根が無くなっちゃったよ……リペァレスト……よしよし、戻ったな……
「な、な、何をするんですか?…殺す気ですか?」
「いやぁ、気に食わない態度だったから……少し驚かそうと思って……テヘッ!」
「テヘッ!じゃないですよ!…死ぬとこでしたよ!」
「軽い魔法のつもりだったんだけどね……いやぁ、失敗失敗……テヘッ!」
「だ·か·ら、テヘッ!じゃないんですってば!」
「……こんなに怒るゲンスルーを初めて見た……」
「ショウジ、お痛が過ぎますよ!」
「アリム~、お痛じゃ済まないよ~……」
「とりあえず、こっちで色々やりますからね!…付いて来て下さい!」
何処に行くんだ?…しょうがない、最後までやるか。
この時、俺は面倒だくらいにしか思ってなかった。この後、実は大変な事になるとは予想していなかった。ただ、後で思った事が有る。
間違えたふりして、ゲンスルーに直撃させても良かったかなぁ……
まだまだ何か有るな!




