意外なトラップ!
ドン·クリークの罠!
とりあえず、他のパーティを見るとしよう。まずは……ガッさん達でも見るか。
ガッさん、トッカを引き連れて歩いてるな……保護者みたいだな、面白~!……お?確かコピー人形じゃなかったっけ?
[ポワン!]
「おや?お前は誰だ?」
【俺はガーラント、つまりはお前!】
「ほう、なかなかイケメンだと思ったけど、端から見ると俺は格好いいな!」
「ガッさん、そんな余裕有るの?」
「トッカ、俺はオリジナルだぞ?問題無いだろ?」
【余裕は今のうちだ!……さて、お手並み拝見と行くか……】
「気が早いな~、やっぱりコピーだな……しょうがない、相手をするとしよう……トッカ、下がってろ」
[ドン、ドン!]
[ドゥン、ドン!]
ガッさんとコピーの打ち合いが始まった。なかなか素早い動きから、2人が銃を打っている……しかし、お互いに速ぇな~、あのスピードで、よく的確に狙えるよな~……
「ふぅ……なかなかやるね~」
【だから言っただろう?俺はお前だ】
「そう……なら、これはどうかな?」
ガッさんが両手の拳銃を上に投げて……姿が無い!ほんの一瞬で、何処かに消えた?
[ズゥゥゥゥゥゥゥン]
【ゴハァ!】
「俺の投げた拳銃に、気を取られたお前の負けだ……経験という駆け引きまではコピー出来なかったみたいだな?」
凄ぇな……一瞬で物陰に姿を隠し、そこからライフルで1発か……ガッさんの底、まだまだ見えないな……
「さて、先を急ごう」
「そうだね!」
「ショウジ辺り、コピー人形に苦戦してるかもな?」
「あいつは、少し痛い目を見た方がいいんだよ!」
あ·い·つ·等~……お仕置きが必要だな!
ガッさん達は、とりあえず先に進んだ。
「うん?身体が重いな?」
「僕は……殆ど動けないよ……」
[掛かったな、その重力の中で死ね!]
お?動きを鈍らせて攻撃か?なかなかいい判断だが……
[ドゥン、ドン、ドン!]
[グバァ!]
[ヌハァ!]
[グヌゥ!]
「甘いな!…その程度で俺がトリガーを引けないとでも?……もう少し、勉強が必要だな!」
やっぱり、ガッさん達は順調だな。
「うん?……」
(声が出ないな?)
(ガッさん、僕も声が出ないよ!)
(これはこれは……気にせず先に進もう!)
(どうしてだよ!)
あっはっは、ガッさんとトッカがジェスチャーで会話してるよ!……ちょっと面白いぞ!
ガッさん達の説明はここまでとして……とりあえずはエモン達も伝えとくか。
最初はやっぱりコピー人形だな!
[ポワン!]
「!?……お主は?」
【俺は貴様だ!……その命、頂戴する!】
「ほう、我を倒すとな?……勘違いもそこまで来ると立派な物だ……アリム殿、少し離れよ」
「大丈夫、エモン?」
「大丈夫……ここで苦戦したら、ショウジに笑われるのでな」
「確かに……気を付けてね!」
「承知した」
アリムが離れて、エモンとコピーエモンが対峙する。お互いに刀を鞘に収め、静かに構えているな……
[シュン]
[ガキッ!]
[キィン、キン、キン]
一瞬の間に数手のやり取りが……こいつ等もかなり速いぞ……一旦間を置き、改めて構えたな……
「なかなかやるな……」
【当たり前だ、俺はお前だからな!】
「残念だが……なかなか止まりだ」
【デカイ口を叩いて大丈夫なのか?】
「笑止!……これはデカイ口では無く、事実という物よ……」
一瞬、エモンの刀が光り、コピーエモンの目を眩ませた!……これは……
[ズバッ!]
【グバァ……】
「どんなに真似した所で、所詮は真似事……オリジナルには程遠い……」
[チン]
エモン、刀を鞘収めるまでも格好いいな……後で罠に掛けて、ファンを減らしてやろう!
「やったね、エモン!」
「ウム……先を急ごう……ショウジに何か言われそうだ」
「それは確かに……ショウジ、もう突破してたりして?」
「有り得るな……あやつの強さ、桁違いだからな」
なかなか分かってるね~……この2人、後で頭をナデナデしてやろう!
先に進むエモンとアリム……
「はて?…身体が重い気がするが?」
「エモン、私は動けないよ~!」
[掛かったな、覚悟!]
こっちもこれか?これは……
[ザシュ、ザン、ズバッ!]
[ヌハァ!]
[ギャアァァ]
[ゴハァ!]
「……この程度、嵐の日の戦いに比べれば……」
やっぱり、こっちも苦もなくだな……
「おや?……」
(声が出んな?)
(私も出ない!)
(困る事は無さそうだが?)
(呪文が使えないよ!)
(必要無かろう……先に行くとしよう)
(待ってよ!)
こっちもジェスチャー……面白れ~!
2組が、それぞれ行き着いたドアを開けた……うん?このドアには魔法が掛けてあるな……これは……
(おや?……今度は侍の亡霊だね)
(ガンマンの亡霊か……)
(まぁ、侍ならエモンに敵う訳ないしな……)
(ガッさん程のガンマンは居るまい……)
((一気に方をつける!))
[ドゥン!]
[チャイン!]
ガッさんとエモンが戦い出した……やっぱり……
[どうですか?なかなか面白いでしょ?]
「確かに面白い!……ドアを開けると[ファントム]が掛かる仕掛けか……しかも、この前に[クワイト]を掛けて声を潰してやがる……サポートの魔法も声も2人には届かない訳だ……同士討ちが目的か?」
[なかなかお目が高いな!……この2組が相討ちとなれば、お前は儂を倒す必要が無いのではないか?]
「確かにこの2人が相討ちならね……そうなると思っているのか?」
[高い確率でな!]
さて、俺が話している間にも戦いはエスカレートしている……エモンもガッさんも、どんどんスピードが上がり……お互いに本気モードだ……確かに相討ちの可能性も有るが……
(参ったね……これ程の使い手がここにも居るとは……)
(ガッさんに引けを取らないガンマン……俄に信じ堅い事だ……)
((……待てよ……有り得る……))
ガッさんが目を閉じ、何か集中している。エモンは……刀を鞘に仕舞い、こちらも目を閉じている……
(トラップはここだ!)
(この空気を切る!)
[ドズゥン!]
[ズバァッ!]
お?周りの空気が元に戻ったな。
「やっぱりエモンか!」
「ガッさん、お主であったか!」
「アリム!」
「トッカ、ご無事で何より!」
「危うく、向こうのトラップに引っ掛かる所だった……」
「ウム……なかなか恐ろしい罠だったな……」
「幻を見せて同士討ちを狙ってたのか~……」
「しかも、声を潰して魔法を使えなくして……2人はよく気が付きましたね?」
「それはな……エモン程の侍は居ないからな」
「我も……ガッさん程のガンマンが居るとは思えなかったのでな」
「でも……あのままやったら、どっちが勝ったのかな?」
「それは……最後は勿論俺だろう」
「笑止!……我の勝ちに決まっている」
「俺だって!」
「我だ!」
「どうでもいいでしょ!先に行くわよ!」
「怖いね~、アリムちゃん」
「とても敵わん……」
「アリム~、アリムが最強だって~!」
「はぁ?馬鹿じゃないの!」
確かにアリムが最強かもな……さて、こちらと合流かな?
[馬鹿な……トラップをこうも……]
「計算通りとはいかなかったな?……さて、困ったな?」
ドン·クリークの慌てた顔が見て取れる……ちょっと楽しいぞ!……さて、後はみんな来たら俺が格好良くだな!……美味しい所だけ持ってくからね!ア~イトゥイマテ~ン!
思い通りには行かない様だ!




