9. 善悪
アンケートにご協力、ありがとうございました。
選択肢の上限を突破する文字数のアンケートでした……。
https://twitter.com/usagi_ya/status/1218875130287292417
今回は、「ここで区切りだろうなぁ」というところで区切りたかったので、とても短く終わります。
選択肢もありません。
「先ほど、あの襲撃を知っていて、それでも、わたしは駆けつけなかった」
大神官はアリスティアを見ていたが、その眼は彼女の向こう側を見ているように思えた。どこか遠い、なにかを。
ふ、とくちもとに笑みが浮かぶ。そこから、いつもの笑顔になって、大神官は言葉をつづけた。
「あなたはそれを、悪だといいますか? 行って、皆をかばって戦うべきだったと糾弾しますか?」
それとも、と大神官はゆっくりと体の向きを変えながら、尋ねた。
「善きおこないだといえるでしょうか? わたしが行かず、あなたもあの場に居合わせなかったことで、襲撃は短時間で済み、被害もおさえられた。賢明なおこないではあるかもしれません――ですが、わたしはそれを善とは思えないのです」
大神官は立ち去り、彼の言葉の余韻だけが残った。
なお、「選択肢にしようと思っていたのを忘れてうっかり何行か書いちゃった」の当たり選択肢は、最初の
「わたしなら、死者をよみがえらせる〜」
でした。
最初にその会話を書いたときから、「これはあとで使う」と思ってたんですけど、使えませんでしたねぇ!
いずれ使えるときが来るのかはわかりません。