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8話

 謎すぎる展開を終えた後、僕はギルドで報酬を受け取り、城に帰った。

 アドルさんはまだ別の仕事が終わらないそうだ。

 僕はアルと共に中庭に行った。

 ベンチに誰か座っている。


「...あ、生徒会長さん...?」

「.........」


 生徒会長さんは僕を完全スルーしてきた。

 やっぱり泣いていいですか??


「他校の生徒に生徒会長などと呼ばれたくありません。名前で呼んでください」

「...え、じゃあ名前教えてくださいよ」

「.......」


 貴方は僕のことが嫌いなんですか!?

 待てよ、思い出すんだ。

 知り合い(生徒会)が何か言ってたような...。

 なんとか会長って言ってたんだよ...。

 珍しい苗字だったはずだ...。

 し...、しら...。


「そうだっ!不知火(しらぬい)会長だ!」


 僕の突然の閃きに対し、不知火さんは無表情で応えてきた。


「...え、違いました?」

「それは副会長の名前です」

「副会長...」


 で、でも、『しら』は入ってたんだよな。

 しら...しらさき...?しらい...?


白城(しらぎ)会長だ!」


 どうだ!?


「...それは書記の名前です」

「書記...」


 あれ...?やばい、完璧に忘れている。

 ...うーん、知り合い(生徒会)が『生徒会のメンバーってなんか全員「しら」が名前に入ってるから「しらファイブ」って言われてるんだ。ダサい。やめてくれないかな』って愚痴ってきたから「しら」が入ってるのは確実だ。因みにファイブなのは生徒会の人数が5人だから。


白石(しらいし)会長...?」

「それは会計の名前です」

「あっ、知り合いの名前だった...」


 生徒会長さん、楽しんでないか...?

 取り敢えず「しら」がつく名前を言っていけば...!


「しらさきさん!」「違う」

「しらいさん!」「それはもう1人の書記の」

「しらながさん!」「違う」

「しらはしさん!」「違う」

「しらたにさん!」「それは生徒指導の」

「しらかわさん!」「それは風紀委員長の」

「しらざきさん!」「それは教頭の」


 ぜぇ、はぁ...。

 星崎高校の人「しら」つく人多すぎでしょ!

 名前当てゲーム(仮)をしている最中、アルは爆睡していた。...うん、寝てていいよ。


「ひ、ヒント...!」

「.....『しら』がつく...」

「それは知ってます!!!」


 というかさりげに僕に対して敬語じゃなくなってた!


「...橋良 仁(はしら じん)だ」

「そっちかぁぁ〜!!」

「ふっ」


 生徒会ちょ...じゃなくて橋良さん、笑った!?


「え、えぇと、...橋良さんはこれからどうするんですか?」

「帰る手段がないのなら、このままここで暮らすさ」

「えっ!それだと向こうの人達が心配しますよ!」

「それはお前も同じじゃないのか」

「そっ、そうかもしれませんけど」


 こういうタイプの人って僕苦手だなぁ...。


「ぼ、僕と一緒に剣士になりませんか!」

「は?」

「ごめんなさいぃ!」


 必死の提案をするとゴミを見るような目で睨まれた。怖いです...。


「んんー...。橋良さん、ステータスってもう見ましたか?」

「なんだそれは」

「右手をこう...しながら、『ステータス表示』と言ってみてください」


 あっ、僕のも表示されちゃった。消えて消えて。


「...?『ステータス表示』」


 橋良さんは僕の言った通りにすると、目を丸くした。


「こ、これは...、どういう原理でできているんだ...!?」

「そっちですか」


 ステータスに突っ込む前に召喚されてる事に突っ込まんか。


「それで、なんて書いてあります?」

「...橋良 仁、職業勇者、Lv17、攻撃力68700、体力245000、魔力4960、防御力4960...氷属性魔法Lv68、闇属性魔法Lv52...スキル、超斬撃、攻撃力一時強化...称号、男子高校生、英雄、勇者の威厳」


 お、おぉ...丁寧に全部読んでくださった...。

 僕よりも、初期の攻撃力とか高いんだな。


「なんだ?これは...。お、消えた...」

「...橋良さん、ゲームとかやらない人ですか」

「将棋なら」

「いや、そうではなく...」


 この人にRPGゲームやらせたら秒でゲームオーバーしそうだな。

 ...そういえば、王太子様とは挨拶したのかな。


「急に話変わりますけど、王太子様とはもう会いました?」

「これから会う予定だが...。お前は会ったことがあるのか?」

「えぇ、まあ。すれ違ったら仕事忘れてすごい話しかけてくるのでよく護衛人さんや側近の方に呆れられてますけど、いい人ですよ」

「そうか...」


 はぁ...。と大きなため息をついた橋良さんは、きっとコミュ力の高い人間が苦手なのだろうか。


「あぁいたいた。ハシラ様、時間です」

「わかりました」

「じゃ、じゃあ、頑張ってきてください!」


 何をだよ。と自分でツッコミを入れたが、橋良さんには気持ちが伝わったようだった。


 ***


 アルを起こして部屋に連れて帰り、餌をあげて僕はトイレに行った。

 そこで事件は発生した。

 .....女の子の日だ...。

 すっかり忘れていた。

 ここはトイレットペーパーを代用しよう...。正しい対処方法はわからないから自己流で。

 あ、だけど銭湯のおばさんに頼めばいけるかもしれない。

 部屋に戻ると、キトラさんがアルと遊んでいた。


「あの、僕はこれから出かけるのでアルを見ててもらえますか?」

「いいけど、どこ行くの〜?」

「...ちょっと買い物に...」

「わかった。気をつけてね〜」


 部屋を出た。

 うん...、銭湯行くとか言ったら「一緒に行く」とか言いそうで怖いので嘘をつかせてもらいました。キトラさんすみません...。


 ***


「え、生理?あぁ、あんた女だってこと隠してるんだもんね。こっち来な」

「ありがとうございます!」


 おばさんには秘密を守ってもらっている。本当に感謝感謝...。


「はい、これとこれに...一応これも。足りなくなったらまた言いな。今日はこのまま入るかい?」

「そうします」


 お礼を言って、風呂に行った。

 毎回ウィッグを取って脱衣所に入るけど、未だに誰かに叫ばれる。服か。男物の服着てるからか。

 だけど、常連の方の協力によりそれも減ってきた。ここにいる人神すぎる。


 ***


 城に戻りトイレでそれを取り替えて部屋に行くと、キトラさんが倒れていた。


「き、キトラさんっ!?大丈夫ですか!?」

「...すぅ...むにゃむにゃ...」

「ですよね」


 ベタだ...。

 帰ってきていたアドルさんと共にキトラさんを運んでいると、キースさんが現れたので任せて僕達は部屋に戻った。


「アルも寝てたのか...」

「よく寝ますね」


 まぁ、寝る子は育つとも言うし!

 動物もそうなのかはわかりませんがね。


ブクマ15人...!ありがとうございます!!どうも柊です(唐突)。

感想もいつでも待ってます(*ˊᵕˋ*)

誤字や脱字等ありましたら遠慮なくご報告ください。


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