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『たった6文字のHOPE ~神谷探偵事務所はぐれ事件簿~』  作者: 水由岐水礼
FILE・#9 THE CHARIOT
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      6


 その日の夕方……。

 たんたんたん……たん。

 ばさっ……。

 手から新聞がこぼれ落ちた。

「な、なんで……」

 新聞配達の少年は、目の前の光景に呆然とする。

 本日定休日。

 ドアにプレートが掛かっていた。

 そんな馬鹿な! 落とした新聞を拾い、日付を確かめる。

 ……やっぱり違う。7日でもなければ、17日でも27日でもない。

(そんなぁ……。この事務所の定休日は7の付く日じゃなかったのか)

 先日の推理が、少年の中で音を立てて崩壊していく。

 絶対そうだと思ったのに……。

「違ったのか……」

 肩を落とし悄然と呟いた時、少年は見つけた。

 ──あった! 7があった!

(でも、まさか……)

 7月1日、土曜日……。確かに7だ。

 しかし、7だといっても、7月だ。

 いくらなんでも、そんな馬鹿げたことはないだろう。7の月……7月いっぱい、この事務所が休みだなんて。

 でも、もしかしたら……。

 少年は、月曜日の夕方に期待を掛ける。


 けれど……2日後の月曜日。

 もちろん、城山ビル3階、神谷探偵事務所はいつも変わらず営業中だった。

(なんで? どうして? いったい、どういうことなんだぁぁーー!)

 新聞配達の少年のささやかな苦悩は、まだまだ続く……。


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