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子供たちと最高の1年を  作者: モフモフ
9/18

日常

前話も読んでくれたら嬉しいです!

評価や感想が来ると嬉しいです!

昨日、教頭先生に言われたことが胸に残ってる。

自分の教育は間違ってたのか?そればかり気にしてしまう。やっぱりこの仕事向いてないのかな?

授業中もそればかり気にしてしまう。


放課後のことだった。

子供たちとさよならのあいさつをした後教室に戻ると、勉強が苦手な大河健二くんが勉強をしてた。

「大河くん帰らないの?」

「勉強してから帰る」

「家で勉強しないの?」

「家だとゲームがあるから……」

大河くんはいつも静かでも明るくもない感じで、勉強っていうイメージはなかった。

自分は教室で仕事をしてたけど終わった。もう下校時間から30分経ってる。

「まだ帰らなくていいの?」

「うん」

「分からないところある?」

「いっぱいある」

「いちばん分からないのどこ?」

「算数のここ」


自分がこうやって教えたりしてるけど子供たちは本当に自分なんかの授業で勉強できてるか不安だ。


「ここは……」

こうして解説しながら教えた。

「分かったかな?w」

「メッチャ分かった!あざーっす!」

まさかこんな返事が来るとは思ってなかったのでビックリしたし嬉しかった。


大河くんが帰ったで生徒玄関の鍵を閉めに行った。

6年生の女の子2人がまだ残ってた。

「まだ帰らんでいいん?」

「うん」

「そーいえば岩﨑先生のクラスってメッチャいいって聞いたけど本当ですか?」

「うーん……先生がいいっていうより子供たちがいいと思う」

「嘘だーwメッチャ岩﨑先生のクラスいいって噂流れてるよ」

「噂でしょw」

「岩﨑先生の授業受けてみたい〜」


なんだか他学年の子に言われると少し自信を持てた。


ある日のことだった。

6年5組の先生が急用で休みになったので自分のクラスの子たちが音楽のときにそのクラスの授業をすることになった。

こないだの放課後に生徒玄関で会った子がいた。

「先生授業してくれるんですかー?」

「うんやるよー」

こないだの子が話しかけてくれた。

「やった!」


キーンコーンカーンコン


チャイムが鳴った。

「この時間に6年5組で授業をさせていただきます。岩﨑です。授業が下手ですが許してください」


そうして授業が始まった。

この時間は社会の時間だった。

「平清盛は武士として初めて太政大臣になって……」


「この時代についてまとめると……」


「今日の授業のポイントは……」

なんとか緊張してたけど終わっていつも自分のクラスでやってる授業の質問タイム。

「今日の授業の質問はありますか?」

誰か手をあげてる。

「じゃあそこの男の子」

「はい。この時代ってやったりしてたんですか?」

「やったり?」

「ほら、男と女が……」


小学校高学年らしいセリフに笑ってしまった。

「おい高馬。女の先生にそれ聞いていいんか?w」

「で、先生。やってたんですか?」

「おそらくやってないと思います」

「先生そこ答える!?」

オモロイw


他は質問がなかったので雑談をしてた。

「先生って彼氏おる?」

「いません」

「先生って男好き?」

「男とか恋愛は興味ないです」

「えーっ。先生メッチャモテそうw」

「ないわーw」

チャイムが鳴ったので授業を終わった。


「先生の授業メッチャ分かりやすい!」

実紅(みく)岩﨑先生のクラスがよかったー」

「えーっ!?藤野先生もいいやろ」

「藤野先生より岩﨑先生!」

「えーっwまぁありがと」


6年5組の授業は楽しかった。


今日1日もあっという間に終わった。

今日は仲良くさせてもらってる先輩方と飲みに行くことになった。

メンバーは五島先生と中月先生と平杉先生と3年3組の矢先智絵先生だ。どの先生も20代で歳が近い。

「最近クラスの学力の低下がやばいんだよねー」

「うちのクラスもー」

「岩﨑先生のクラス学力が安定してるって聞いたけど本当?」

「まぁ…平均点は頑張って92くらいをキープしてます」

「新人なのにすごいねー」

「そんなことないです!」


クラスの話が続いて恋愛についての話になった。

「最近彼氏ができて子供たちの彼氏いますか?の質問に答えにくくなったんだけどw」

「分かる!たまに本当のこと言いそうになるw」

「五島ちゃんは彼氏いるの?」

「実は先週末できました!」

「おめでとー!岩﨑ちゃんはいるの?」

「いないんですよ!恥ですw」


飲み会も終わって家に帰ったら親がいた。

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