夏休み
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今日はいつも以上にやられる。
「本当にやめてください!」
「少しだけいいでしょ」
「全然、少しじゃないじゃないですか!」
涙が出てしまった。伊藤先生が本当に怖い。
「泣かないで、もうすぐ終わるから」
それから5分もたった。廊下から物音がした。伊藤先生は慌てて教室から出て行った。
伊藤先生とこれからも同じ職場で働くって考えると涙が止まらない。
「失礼します」
3組の中月先生の声だ。どうしよう。泣いてるのに。
「はい」
「岩﨑先生、どしたんですか?」
「あっ。なんでもないです。あっ、えっとどしたんですか?」
「あっ、宿泊学習のカレー作りのときの写真って持ってますか?」
「持ってないです。すみません…」
「全然いいですよ!話戻して悪いんですけど本当に何があったんですか?」
「あっ、いや…別になにも…」
やばい。涙が出てくる。
「1年目はみんな悩んでるから、なんかあった?」
「ここで言っていいのか分かんないけど…」
「じゃあ、連絡先交換する?」
こうして中月先生と連絡先を交換して、帰宅した。
朝になった。体が重い。
ご飯が喉を通らない。頭がぼーっとする。
なんとか学校に行ったけど伊藤先生の顔を見ると涙が出てきそうになる。
1時間目のときだった。
「この計算は……」
倒れかけて黒板に頭をぶつけてしまった。
「先生大丈夫!?」
「あっ、うん。大丈夫だよ」
3時間目は子供たちは音楽なので職員室で成績表作り。夏休みの間、子供たちに会えないのは寂しい。でも夏休みの間はほとんど伊藤先生に会わないから夏休みの間に気持ちを立て直して二学期も頑張ろう。
午後の授業も終わって地獄の放課後。
教室にいると伊藤先生が来るから職員室で仕事をする。
生徒玄関の鍵閉めの当番だったから鍵閉めに行った。
「あっ!先生」
「あっ!平岸さんと谷宮さん!まだ帰らんの?」
「うんw」
「マジか、生徒玄関閉めにきたんだけどw」
「じゃあ運動場で遊ぶー」
そしてあっという間に終業式。
今日から約1カ月子供たちに会えない。
夏休みは研修や二学期の教材研究。
夏休みが終わりに近づいてた頃のことだった。
教室の整理整頓をして、夏休み明けに配るプリントを机の上に置いてたときだった。
後ろから誰かに抱きつかれた。伊藤先生だ。
逃げようとしたら押し倒されて床ドンされた。逃げれない。どうしよう。
「本当にいい加減にしてください!やめてください!」
そう言って無意識に少し強く言ってしまった。次の瞬間
「先輩教師に逆らうってことはどういうことやテメー」
「ごめんなさい。」
そう言って顔面を殴られた。鼻血が出た。
「今日もいろんなことさせてくれるなら許す。」
そう言ってまた揉まれたり舐められたりした。そしてたまに急に殴られたりした。
痛い。どうしたらいいのか。顔が腫れてる感じがする。
「すみません。中央警察なんですが、伊藤唐樹さん署まで来てください。」
その瞬間、解放された気分になった。伊藤先生が行った後、平杉先生が
「大丈夫ですか?岩﨑先生が殴られたの見て通報したんです」
「ありがとうございます。」
「岩﨑先生、ここまで我慢できてすごいですね」
「いや、別に…」
「顔とかメッチャ腫れてますよ?」
「多分ほっとけば治るんで」
「いつもそう言ってwたまには甘えてもいいんですよw」
「甘えませんw」
次の日、伊藤先生が新聞に載ってた。伊藤先生はクビになった。
伊藤先生の代わりに急遽、同じ大学に行ってた仲の良かった子が講師として来てくれた。
こうして二学期の始業式の日になった。
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