最初の2カ月
今回、話がものすごく長くなっているので読むの大変だと思います!すみません!
時間があれば最後まで読んでくれたら嬉しいです。
今日は始業式。
初めてクラスの子に会う。
緊張しながら、着任式で自分の番を迎えた。
「岩﨑菜帆と言います!3月に大学を卒業したばかりでわからないことがいっぱいありますが、これから宜しくお願いします!」
クラス担任発表の時間だ。
「5年1組神崎友恵」
「宜しくお願いします」
「5年2組岩﨑菜帆」
「宜しくお願いします」
5年生は6クラスあって200人いる。
やっていけるか不安だ。
クラス替えも終わりいよいよ教室へ…
「みなさんおはようございます!」
「おはようございます!」
「私は5年2組の担任を務めることになった岩﨑菜帆と言います」
「先生ー彼氏いますか?」
「いませんw」
「えーっ。見た目からして絶対おるわ」
「いませんw」
「先生〜自己紹介ってするんですか?」
「やりたい?」
「やだぁー」
「じゃあやらんでいい?」
「はーい!」
休み時間になった。
「先生〜誕生日っていつですかー?」
「えっとねぇ、5月15日」
「わかりました」
「先生って恋するんですかー?」
「君そういうこと言い過ぎw先生も人間なんで恋すると思いますよw」
「思いますって…あと俺の名前、畑崎翔也やしw」
「畑崎くんね。分かった!彼女おるん?」
「俺、元リア充やで」
休み時間もあっという間。初日なので午前で終わった。
決めた係の表などを印刷してた。
同学年の5組の担任の杉野康助先生が来た。
「岩﨑先生、若いからって調子乗らないでくださいね。」
正直、意味が分からないし調子乗ってないけど教師の人間関係は怖いから黙っておいた。
3日目になって初の授業。
「みんなは算数好き?」
「好き」
「俺は嫌い」
「算数嫌いな子も授業頑張ってください!」
「えーーーー」
緊張しながらも人生初の授業終わり。
「先生の授業、前の先生よりわかりやすいー」
「晴香も思ったー」
「まじ?」
「まじだよー先生まじで授業上手い!」
「そーかな?ありがと^ - ^」
緊張いっぱいの1週間も終わり。
学校は5月が運動会だから運動会の計画で大忙し。
4月末。今日から家庭訪問。
緊張しつつもなんとか今日の分は半分終わった。
行く途中も何人か学年の子に会った。
ピンポーン
「あっ。岩﨑先生、いつもお世話になってます」
「いえいえこちらこそわざわざ忙しいのにすみません」
「いえいえ。奈緒学年では変なことしてないですか?」
「もう手伝いとか色々してくれて、提出物もちゃんと出してるんで完璧です!」
「本当ですか、家と全然違いますね」
「そうなんですかw」
「先生が担任になってからいつも学校を面倒くさがってた奈緒が楽しそうに行くようになったんで嬉しいです!」
「そうなんですか!良かったです」
「先生の授業楽しみって言ってたんでこれからも宜しくお願いします!」
「こちらこそ!じゃあそろそろ失礼します」
こうして家庭訪問も終わり一安心。モンペがいなくて安心した。
GWになった。最近は研修も多くて疲れてるけど毎日、子供たちといると癒される。
5月になり運動会の全校練習が始まった。
学校は人数が多いから運動場もパンパンだ。ある日の全校練習。この日は気温が30℃を超えていて暑かった。
「先生、気分が悪いです。」
クラスでは大人しい櫻田優香さんだ。
「大丈夫?保健室行く?」
「保健室はいいです」
「じゃあ日陰で見学する?」
「そうします」
今日は5月15日。朝、教室に入ると
「先生、今日誕生日ですよね!おめでとうございます!」
そう言って手紙をくれた。
「ありがとう!」
あまりの嬉しさに思わず涙が。
「先生泣きすぎw」
「だって、こんなの貰えると思ってなかったもん」
生徒に誕生日を祝ってもらえる自分は本当に恵まれてる。
今日は運動会の日。
開会式も終わり、徒競走が始まる。私は旗を振るから直接応援はできないけど頑張っていい結果を残してほしい。
そして徒競走が終わり、しばらく出番がないので子供たちと応援席で他学年の演技や競技を見る。
「先生って小学生のとき足速かった?」
「速いか分かんないw」
「えーっ。50m走何秒だったの?」
「みんなと同い年のときは8.3くらいだったと思う」
「すごいじゃん!」
「ありがとう」
そして5年生のソーラン節。
カメラで撮りながらみんなの頑張ってる姿を見る。
そして自分が出ることになってる障害物競走。
ネットをくぐってハードルを跳んで縄を跳んでいく競技だ。
続いて、中学生の太田美玲さんと榊先生と岩﨑先生です。
「よーい。ドン!」
「岩﨑先生頑張れー!」
子供たちの応援に応えるためにも全力で走った。
障害物競走も終わり最後は醍醐味の学級対抗リレー。
練習も5組に負けて1位を取ったことがなかったのでどうなるか不安だった。
「続いて5年生の学級対抗リレーです」
「いちについて。よーい。ドン!」
第1走者の西島蓮斗くんが走る。今は3位だ。
第2走者の工藤舞香ちゃんにバトンが渡された。工藤さんが2位の3組を抜いた。
どんどん続いていってアンカーの谷宮凛菜ちゃんにバトンが渡された。谷宮さんはクラスで1番足が速い。期待してる。
ゴール直前だった。谷宮さんが1位の5組を抜いて2組が1位に!
まさか1位になると思ってなかったので喜びに満ちた。
閉会式。1位と2位のクラスが発表される。
「5年生、2位。4組。」
「1位。2組。」
この結果にメッチャ感動した。
教室に戻って、自分の話の番になった。
「みんな優勝おめでとうございます!まさかここまで感動するとは思ってませんでした。4月からずっと感動させてくれて本当にみんなには感謝しかないです」
あまりの嬉しさに思わず号泣。
「先生泣かないでー(汗)」
「先生泣きすぎー」
「やばい。もらい涙」
何人か泣いてる。
「なんか勝手に感謝して泣いてごめん」
「先生泣くとか優しすぎ!」
こんなこともあったりしたけど下校の時間だ。
「先生さよーなら」
「さよーなら」
下校後は運動会の片付け。
終わった後職員室では飲み会の話になってた。この学校は結婚してる先生が多いので参加できる人はあまりいない。
「岩﨑先生も行きますか?」
「じゃあ行きます」
少し離れた居酒屋で飲んだ。
参加は10人程度。
飲むのは苦手なのでウーロン茶を飲んだ。
終わって解散した。
日曜日は家で過ごして、月曜日の振替休日は教室の掲示などのために出勤。この学校の隣の地区に住んでるから出勤は楽だ。
教室で掲示をしてるときだった。
「岩﨑先生〜♡」
ものすごく気持ち悪い声がした。振り返ると40代の伊藤先生がいた。
後ろから抱きつかれた。なかなか手を離さない。
「やめてください!」
胸を触ってくる。
「ちょっと…やめてくださいってば!」
「ん〜♡」
いろんなとこを触ってくる。逃げようとしたら押し倒されてまた触ってくる。
30分間いろいろされた後やっと解放された。
次の日になった。
学校に行くのが怖い。
頑張って学校に行ったけど恐怖で仕方ない。給食もいつもよりたべれなかった。
昼休みになった。
「先生鬼ごっこしよー」
「いーよー」
こうやって子供たちといるときが1番幸せだ。
6月になった。
今でも伊藤先生にたまに色々される。今月末は宿泊学習。嫌なことに伊藤先生も5年団の先生で宿泊学習の引率の先生だ。
「今日は宿泊学習の班決めを主にやっていこうと思います!」
「やったー」
「今日は先生の授業ないん?」
「川口くんたまには授業ない方がいいでしょw」
「えーっ。先生の授業したいー」
「うちもー」
「うーん…じゃあ午後くらいに時間余ったらやろっか」
「やったー」
班決め中。
「先生って私たちと同じ部屋で寝るんですか?」
「先生は先生たちの部屋で寝ます」
「えー!先生いたらたのしいのに」
「自由時間は遊びに行くから♪」
こうして宿泊学習の班も決めて、教員の宿泊学習の下見も終わった。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
感想や評価をくれたら嬉しいです。
私自身、教師じゃないんで(中学生)、へんなところありますが次話も読んでくれたら光栄です!