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チートの集合体  作者: 平和主義者
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プロローグ


突然だが俺は転生者だ。……別に中二病なわけじゃなくマジで。


記憶にはない何度かの転生を経て、この世界では高校生になった。

他に説明することがないので俺がどうやって転生したかを説明しよう。


最初の俺は夏休みだから自宅で寝転がっていた、リビングルームで。

確かその時の俺は死ぬほど暇だった、その時思いついてしまったのである。


「そうだ、ゲーセン行こう」


と思い立ったが吉日、近くのゲーセンにいったが最後、何故か顔をマスクやら何やで蔽った武装集団に人質の一人として捕まってしまったのである。

当然のごとく警察も来るが、人質解放の条件まで言いやがってその時の俺は何がしたかったのかワザと聞こえるように舌打ちをした。

するとどうであろう、リーダーらしき男に逆らった時の見せしめ用として殺されちゃったんだぜ。

いやぁホント何がいけなかったんだろう、表情の変化が乏しくてずっと真顔だったせいかな?


まぁそれはともかく本題はこれからである。

殺された俺は気が付くと神様の前にいて特典やら何やらをもらって転生した………わけではなく。

異世界の国に魔王を倒すため勇者として召喚された………わけでもない。


気付いたら自分が通っている教室に酷似したところにいた。

何故酷似しているだけの別の空間だと分かったのか、それはメッチャ浮いてたからである、物理的に自分以外のものが。

具体的に言うと机やら椅子やら黒板消しやら何やらが。


その中で別の意味で浮いているものがあった。

それはくじ引きの箱である、手を突っ込んで中の紙を取り出して紙を開いてそれに書かれた景品がもらえるタイプのアレである。


他に選択肢がなかったので、とりあえず引いてみる事にした。

そこにはこう書かれてあった。


『絶対保有』


転生特典かな?と考えはしたが次の瞬間視界が歪み、意識がなくなった。

そこからなんだかんだあって今に至るわけだ。


この世界は俺が知ってる限りじゃ最初の俺が生きてた世界でよく見ていたラノベみたいに、レベルだとかステータスがあるわけじゃなかった。ごくごく普通の一般ピーポー(笑)、それが俺。


しかし一般ピーポーの俺にも普通じゃない所が有る。それは漫画みたいな能力があるという事だ、それも一人一能力何て常識をぶち壊すぐらいの数を。


きっと本来なら一つだったのだろう。転生するたびにいちいちくじ引きをするし。

本当は新しい能力を手に入れると古い能力が消えてのサイクルだったのだろう。

しかし、俺が最初に手に入れた能力『絶対保有』のお陰で全てが継承されている。そろそろこの能力の説明をしよう。


この能力は、簡単に言うなら強くてニューゲームできる力だという事だ。

厳密にいうならば、『最初の俺の記憶、そしてステータスが転生するたびに上乗せされる能力』という事だ。

つまり最初の俺の記憶がA、そしてステータスがBだとする。その時の状態はABということになる。そして転生したとき、一度目の転生後の俺の記憶がC、ステータスがD。そしてこのとき最初の俺も継承されるから、このときの状態はABCDということになる。そしてそこからさらに転生したとき、二度目の転生後の俺の記憶がE、ステータスがFになり、今回も継承されるが、最初の俺以外の記憶は転生すると消える為、その時の俺はABDEFとなる。


能力も転生するたび一つずつ増えるので、今のような俺が完成するわけだ。

両手を使っても数えきれない量の、他の能力説明は使った時に説明しよう。


実は転生しても必ずしも人間に転生できるとは限らない、むしろその確率の方が低い。だから今までの俺は色んな種族をやった。今までは虫に転生したこともあったしエルフだとか悪魔だとかオーソドックスな種族に転生したこともある。俺の知ってる中でもかなりやばかったのが、勇者を何十人も屠った魔王だとか、実際に一人で異世界を滅ぼした邪神だとか。


そんなゴミからヤベェのまでを足されてもこの世界だと使う場面が全くない、正直意味がない。


だから今の俺の願いはこの力が使えるぐらいのファンタジックな世界観に巻き込まれてほしい。そんな感じである。




そしてこのときの俺は、ホントに巻き込まれるという事を全く想像できなかったのであった。




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