そこに現れたのは?
「コッコッコッ、、ザッ」
「ここです。 アレがそうです。」
薄暗い中、蝋燭の橙色の光に照らされて、背の高さ程もある長い棒を持ったがっしりとした背の高い男がこちらを指し示した。
それに続いて、緑色の着物を着た目つきの鋭い男と暗い赤色の着物の上に保健室の先生が着ている様な白衣をまとったメガネをかけた女性。
最後に最初の男と同じ服装をしていて、同じく長い棒を持った背の高い男が現れた。
「ふぅ〜〜〜ん
見た目は普通の子なんやけどなぁ〜〜。
でも面白い流れ方してるなぁ〜あ〜〜あ」
メガネをかけた女の人が木の格子にゆらゆらと揺れながら近づいてくる。
キッと睨む。 この状況でも怖がる素振りをするのはなんとなく嫌だった。
「へえ〜〜。
いい目してんな〜〜〜。
これはいじくり甲斐があ、、」「バシッッ」
後ろで腕組みをしていた緑色の服を着た男が女の人の頭を叩いた。
「い〜ったいなーー! 何すんねん!」
「怖がってるやろ、子供に何ゆうてんねん。」
男が棒を持った二人の方へ目で何か合図を送る。
すると、一人が牢の前に出てきて、鍵を開けた。
女の人は後ろの方でぶつぶつ不満げにしてる。
「とりあえず、出てきいや。」
「・・・・・・」
これはどうゆう状況だろうか?
まず関西弁? 流れ? いじくる? そしてなんで全員時代劇みたいな格好してるの?
男の方をグッと睨みつける。
出た方がいいのか? 何か言った方がいいのか?
そんな迷いを感じとったのか、男が再び二人の方を向く。
「おい、あんたら、この子に色々説明したんか?」
「私達はただの見張りです。詳しいことは知りません。」
「あーー」
男はボリボリと頭を掻くと、すっとこちらを見た。
男は長髪で、後ろに無造作に一つにまとめていた。
突然、男が牢の中に入ってきた。
ゆっくりと歩いて近づいてくる。
私は襟元をグッと持ち、身構えた。
「私に触ろうとした瞬間に突進して、怯んだ隙に牢から出て、後ろの三人をかいくぐって、外に出てやる。その後はまた後で考えよう。」
そう思ってはいたが、男は私の一歩手前で腕組みをして立ち止まった。
身長は170cmぐらいだろうか、影になって顔は見えないが、鋭い視線は感じられた。
「今から要約して説明するから、よう聞いときや。」