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畏怖
その一団は重い空気に包まれていた
「あのー…」
貴義が捕まっていた女性の一人に声をかける
「ひっ…」
(やべえ、ついムカついてやりすぎた…)
なにも気にせず色々やって後の祭り状態の貴義
助けた人たちからは畏怖の眼差しで串刺しである。
「ちょっ、ちょっとアンタ!怖がってんじゃない!やめてよ!」
そう涙ぐまれて抗議されても…と困った貴義
どの女性も見目麗しいが
とりあえず男性の騎士っぽい人に話かける
「あ、あのですねー…」
「ッ!?な、なんだ!?」
騎士っぽい人 怖がってますorz
「え、えーと、私の名前はタカヨシと言います、あなたは?」
正攻法で
「わ、わたしはデュール王国の騎士、クリスだ…」
か細い声から捻り出たイケメンボイスでイケメンでした
なんとか馬車に乗ってデュール王国へ向かってます