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いざ異世界
「魔力よ魔力よ魔力さんっ、わたすの元居た世界に繋げてくんなましっ、と」
更地となったエルフの国で唸る。
ポンッ!
「かっる!?」
目の前に出てきたのはルームの扉より豪華な?ドアノブとか縁とか意匠が凝ってる感な扉。
さて、出来上がったな…。
ガチャリ…。
ゆっくりオープン。
そこへ
「まって!まってくれ!」「「待ちなさーい!」」
青い、赤い、黄色い髪を揺らして走ってくるのは、イーサにケレン、あと魔王。
胸ゆらし過ぎやろ。
更に後ろからは「待てぇっ!!貴様ー!!」ものっそい形相の…、えー、あれだ!
「ジークジ○ン!!」
「ジークハルトだっ!!」
別の方角から
「逃さんぞカードッ!」
闇ギルドですねあの黒尽くめ共。
「おっほっほ!おもろくなってきたなぁ!おい、そこの三人娘っ!もうちょい急げ!!」
「「「は、はひぃ!」」
カッ!!
イーサ、ケレン、ルーファウス
元の世界へご招待。
「あの糞豚どこへ消えたっ!!」元英雄あと1歩だった。
「あのカードがあればっ!」闇ギルドも遅い。
「「どこへ行ったんだァァあああ!!」」
漢2人の叫び声が元エルフの国に響くのだった!