鮮血・爆砕
「そろそろエルフの国に着くはずなのねん…」
少し迷子中。
「腹も減った、眠い」
ルームへ入っていく。
「たらいまー…、ああ、先に寝たいが、風呂るか」
玄関開けて、まっすぐ風呂へ向かう。
ぬぎぬぎ、ガチャッとな。
ガチャッとな、とな、とな…。
そこには、肌が青く、赤い髪と青い髪の女性で二人があれなんですよ。
谷があばばb
「「えっ…」」
「あー、幻覚だなー、いや寝てんのか…」
なにやらすごい叫びが聞こえたが、もうむりだ
若干白目の貴義は寝室へふらふらと戻って倒れ込んだ。
「な、なんであいつがここにいる?」「し、知らん!でも陛下ってアイツのことかもしれん」
風呂から出た二人はリビングへ向かう。
「あ、おかおえりー!」ポチポチ…。
「…」ポチポチ。
「…」ぽちぽち。
「良い湯でしたわ」「あ、次私たちも混ぜてくれ」
「ココデ、ブーストダッ!!」突然ウルフリーダーが叫ぶ。
「させるか…」銀髪のゼロスが静かに答える。
「あ、ずるいぞ!」リーネが困る。
「そういえば、さっきお風呂場に太った男が来たな」「ああ、うちらをぼこぼこにした奴だな」
「陛下ガ戻ッテルダト!!」リーダー、コントローラーを落とす。
「…」ゼロスも落とす。
「やったー!逆転勝利ー!」
「眠い眠い言ったな…」「私たちの身体を見ても動揺すらしてなかった…」
良い身体をしてる自覚を持つ二人は落ち込む。
「陛下ハ寝テルヨウダナ…」「…」コクッ
「あー!ご主人様だ!」布団へもぐりこむリーネ。
「おー、よく寝たぜ…、ん?柔らかい?」
「えへへ―、ご主人様おきたー!」
何故か布団の中でリーネを抱きしめている構図。
「」なんてイウカナーカワイイナー
「と、とりあえず離れてくれないか?」
「はーい!」
聞き分けも良い、良い子やな。
もう少し抱きしめていたかったが腹減った。
~リビング~
「おはようーす」挨拶大事。
「陛下!オハヨウゴザイマス」
「…」こくっ
三匹は三機とじゃれあってる。
ぐひゅる! ガチョンガチョン!
小さくなってるので問題ない。
「お、二人とも、おはよう」
「「おはようございます!」」
そんな死刑囚みたいな顔せんでも。
「なんかさっきはすまのう覗いたりして…」思いだしたので謝る。
「「いえいえ!」」仲よくハモる。
「とりあえず、自己紹介し直そうか、えーと、タカヨシです!よろしくー」
軽く。
「ま、魔王直属部隊、ケレン…だ、です」赤い髪が綺麗。
「おお、同じく!その、イーサで、だす…」青いむちむち。
緊張して噛みまくるのがぐっときます。
「お、おう。別に敬語じゃなくていいからな?とりあえず魔王に会ってみたいな」
ポロッと発言。
「き、きさまのような下等な人間がっ!ひぃっ!!」ケレン、アウトー、ででーん。
先ほどまでの和気藹々とした空気が一転。
「陛下ヲ侮辱スル事ハユルサレナイ」チェーンソードが回転し始める。
「…」チャキッ、っとゼロスがすでに抜刀。
三匹と三機も動きを止めている。
「ちょいっケレン!あやあやまあっまったほうがいいんじゃない!」
イーサナイスフォローだ。
「ひ、うぇ…うぇえええええん!だってええええええ!!」
まさかのケレン号泣。
「あー、みんな落ち着こうね…。け、けれんちゃん良い子だから泣き止んでぇー」
頭をなでる。
「びぇえええええ!!」
大泣き。
混沌と化したルーム内だった。