青い肌したべっぴんさん
「身体を、うご、かす、ぜっ!」
あの後、魔物達にバレて囲まれまして。
「そいそいそぉおい!バッチコーイ!」
ヒュンッ!スパーンッ!
「日本刀って浪漫だよねぇ〜、居合っ!」
大量の魔物の群れの中
一人の人間により穴があいていた。
「よっ、ほっ!せい、やっ!そろ、そろっ、飽きてきたな…」
日本刀を棄てる。
『ギャアッ!ギャアッ!』『ブフゥー!』
オークや、ゴブリン…とか、亜種っぽいのも沢山斬った。
「出ておいで、タイちゃん達ー!エサだよー」
たぶん、これ日本で出したら軍とかきちゃうね!
ぐひゅるるるるるふ…!!
ガボボッボッ!!
ぎゅるうううん!!
「飼い主はお散歩に連れて行かなきゃ行けないんだ…」
放し飼いの間違い。
魔物達はここで、格の違いを知る。
頭から喰われ、尻尾で薙ぎ払れ、爪、牙、3匹の身体
全てが凶器だった。
「1000匹逝ったかなー、ん?おろろ?」
遠くから翼を生やした人っぽいのがやってくる。
「これは、どういうことだ!」
「あらー?活きが良いのがいるじゃない!」
双眼鏡で確認!
二人か、青い肌で…おお!良い乳しとるやないかっ!
頭からツノですか…
二人共発育がよろしいならば戦争かな。
「お前はなんだ?」
双眼鏡をとられた。
目の前にはべっぴんさんが二人。良い眺めだ。
「こんにちは、お嬢さんがた…私、タカヨシと言います…以後お見知りおきを…」
パーフェクッ…綺麗に、かっこよく決まったぜ!
「ふぅん?ただの人間じゃない…」
左の女が言う。
「脆弱な人間か、下等な奴がよくしゃべる…」
右もなんか言ってくる。
初対面なのに…、おしおきだなぁ。