5/75
発見
落ち着いた貴義は部屋から出て、また草原へと戻ってきた。
「どうすっかなぁ、そういえばあいつら元気にしてっかな…」
ふと興奮から覚めた貴義は親や友人を思い出した。
「帰れ、なさそうだな…」
そんな感じがした。
「おい!逃がすな!」
貴義の耳に怒鳴るような声が入ってきた。
「お頭ァ!ここに女がいますぜぇ!やっちまってもいいっすよね!!」
「おーう、だがまずは…、騎士どもを殺せぇええ!金も奪え!!」
貴義はスッと木に隠れ状況を確認する。
(えー、只今、非常にカオスなー、うーんどうすっかな…)
陽も沈みかけた薄暗い草原と森の境目で突発イベント
(ルームからそれっぽい武器は一応持ってきてみたが…、オーバーキルしちゃいそう)
<アロンダイト S+>
(カッコいいけどオーラがものっそい禍々しい…、まあいっか盗賊だし割り切ってこう!)
そして貴義は散歩をするかのように盗賊が暴れている場所へ向かった。