ヒロイン?
まさかの賞金首になってておでれーた。
「ガノウス帝国、おさらばするかのう…」
呑気に貴義はつぶやく。
てこてこ帝国の街を歩きながら、色々考える。
「ほらっ!しっかり歩け!」
やはりファンタジー、奴隷商もしっかりいるんだな、と再確認する。
奴隷かー、奴隷…、うーむ…、覗いてみるか。
貴義は奴隷商の後ろからついて行った。
~ガノウス奴隷センター~
ぱっと見そんな感じです。
「ようこそ、お客様!どういったご用件で?」
受付の人らしい。 そして後ろには屈強な用心棒。おおうベタで良い。
「あー、奴隷が欲しいんだが…」
「なるほど!先ほど入荷したばかりなのも居ますので是非!」
揉み手で良い笑顔、商人に大事なスキルですね。
「奴隷には種類があり、普通の雑務ができる【奴隷】、戦闘に特化した【戦闘奴隷】、あとは人気の【性奴隷】がありますね、お客様はどちらで?」
奴隷商が説明をしてくれた。
「うーん、戦闘と性のかな…」
欲望に忠実。
「では、まず【戦闘奴隷】から…」
そう言って連れてこられた部屋…、中には檻に入れられた戦闘奴隷らしき人達がいた。
「では、どうぞ…」
ゆっくりしていってねと言わんばかりな奴隷商。
どれも屈強な男ばかり…、たまに女性もいるが、めちゃ怖ええええ。
隻眼や傷が歴戦感高めてますよぉぉぉ!
「うーん、パっとしないな…、すいません【性奴隷】のほうを…」
「はい!こちらです!」
違う部屋へ通される。
そこには檻の中で申し訳程度の布しか付けて無い女性たちがっ!!
刺激つよい…。
「当店はガノウス最大ですよ!この娘なんてどうですか?」
この商人、できる…!
そう言って出してきたのは、目はくりっとして出るとこ出てて、青い髪した女の子。
どこか不安そうな顔が庇護欲をかきたてますね。
「うーむ、他は?」
しかしコレジャナイ。
「なるほど…、ではこの中ではどうですか?」
ずらっと並んだ檻の中。
「んー、んん?あの娘は…?」
気になるのを見つけた。
「ほっほう!お目が高い!!来なさい!」
商人テンション上がってきた。 そして目の前に来たのは…。
綺麗な黒髪で、やはりむちっとしたボデー!日本人よりな顔!
「これで!」
手が勝手に上がりました。
「毎度あり」