ウォンテッド
ガキィィイイインッ!!
金属をぶつけあったような音が部屋に響く。
「んんっ?」
キツネ目の男は距離を取る。
そこに居たのは、長身の男
長い銀髪、鋭い目つきで青い瞳…そして、左手にある長い剣。
そして音もたてずに貴義の横から消える。
キィンッ
「クッ…、な、なんですか!?」
キツネ目の男が斬撃を防ぐ。
~キツネ目の男~
なんなんだ!あれは!予備動作無しで剣を振ってるだと!
避けれたッ!!今攻める!
避けた斬撃の余波で柱が綺麗に切れた
「ナッ!?」
遊ばれている、そう感じた。
銀髪の男が攻撃を止め、剣を身体の後ろへ持って行く動作と腰を少し落とし
ブレた、男の姿が。
パァンッ!
私の剣が断ち切れた。
そして私の意識も切れていった…。
「オオー!ブラボー!」
ぱちぱちと凍りついた空気を貴義がぶち壊す。
銀髪の男はすたすたとルームへ歩いて入っていった。
【幻想の英雄 稼動シリーズ ゼロス 7800円】
室内はぐちゃぐちゃです。
「や、やぁ、初めましてだね…、ガノウス帝国侯爵のマルティスだ…よろし」
握手しようと、踏み出した瞬間
グヒュルー…
「」
タイちゃんとご対面です♡
ベチャァア…と頬を舐められた侯爵は気絶しました。めでたしめでたし
にはならないのが貴義クオリティ…
ガノウス帝国軍が来ちゃいました。
「タカヨシが暴れていると聞いて来たッ!!通してもらおう!」
隊長らしき人物が入口で叫ぶ
「こ、こちらです!」
執事が役目をしっかり果たします。
「タカヨシ!貴様のは逮捕令状が出ている!暴れるなっ!」
「発動、スリーピングポッド…、はぁ…逃げるか」
カードが光って紫色の煙が部屋、そして屋敷全体に充満する。
「まっ、まてぇ~、ま、てぇ~…Zzzzz」 グッナイ!
屋敷に居た人間は全員、次の日の昼まで爆睡だった。
翌日
【タカヨシ 賞金200万バル】
賞金首になっちゃいました!
銀髪の戦士の背中に片翼つければあの人