帰る甲冑、出た身代わり
闇ギルドの一室には
11人の赤い甲冑を纏った騎士がいた。
貴義を護る様に並び、一人が言う
「陛下ヲ…オ護リシロ」
他の10人が配置についた
「陛下、ガルディアス宇宙船団、ウルフ隊ガ対応シマス…」
ああ…これは、俺が造ったプラモデルだ…
トミヤ製品の【ガルディアス宇宙船団!ウルフ隊 1セット 3980円】
赤い甲冑は、パワードスーツで、機動性も高く硬い
武器はプラズマガンや高周波ブレード…
歴戦の勇士…と、取説に書いてあったから
まあ強いよね
お、戦闘が終わりそうだな!
黒尽くめな男たちは何人かは灰、他は高周波ブレードで綺麗に首や腕がおさらばしてますね。
クリストフは失禁してるし…
「おーい、生きてっかー」
ぺしぺしとクリストフを叩く
「」
「だめだこりゃ」
ふーむ、どうしたものか…
ダダダダッ!
異変を察知して、他の部屋からも闇ギルドの戦力が集まってきた
ウルフ隊が指示を待ってる感じがする
「ウルフ隊やー、とりあえず戻っててー」
ルームへ戻す指示を出す
「了解シタ、ゴ武運ヲ…」
ゾロゾロと一つのドアに入ってくパワードスーツってシュールだな…
バタンッ!
「クリストフー、おきろー、朝だぞー」※夜です
「…クッ、き、きさま…!」
失禁クリストフ、頑張る
「いやー、残念だったねぇ…まあ生きてて良かったじゃん!」
「お前だけは許さんっ…許さんぞっ!!」
えー、人の物を盗ろうとして逆恨みかよー
そんな事を思いつつ
「どうどう、はい、吸ってー吐いてーひっひっふー!」
クリストフを落ち着かせようとする貴義
「ナメやがってぇええええ!!」
漏らしトフが腰の剣を抜き迫るッッ!!
「あぶねっ!」
お腹を揺らしながらヒョイっと避ける どこまでも締まらない
「や、やはり魔力切れかっ!!ふははっ…ウルフ隊などほざきやがって!!
いや、飽きたんでルームにしまっただけです
なんて言わないよ
「いやー、カード気になってたみたいなんで…」
手からカードが光る
眼を見開くクリストフ
「なっ…!?」
カッ!!
「発動、身代わり人形くん」
ほポンッ! シューーーーー…
煙が部屋を満たす、それと同時に援軍の闇ギルドの方々
援軍が入ってきたドアから煙が排出され、見えた物は
【身代わりです、よろちくび】
「殺してやるうううううううう!!」
闇ギルドにクリストフの叫びが響いた。